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揚げたてのとんかつ

豚肉は生焼けだと危険!症状や食べてしまったときの対処法

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 佐々木倫美(ささきともみ)

鉛筆アイコン 2022年2月13日

焼肉やバーベキューなど大勢で盛り上がっているときは、豚肉が生焼けかどうかじっくりと確認することはないかもしれない。しかし生焼けの豚肉を食べると危険な症状につながる恐れもあるのだ。この記事では豚肉の生焼けの危険性や食べてしまったときの対処法、生焼けの判断方法などについて紹介していく。聞き慣れない言葉が出てくるが、最後までしっかりと読んで知識として蓄えてほしい。

  

1. 豚肉の生焼けは危険!食べてはいけない4つの理由

バツサインする男性
豚肉の生焼けが、なぜ危険なのか?その理由について、4つのリスクを取り上げて紹介していく。

1:食中毒のリスク

豚肉は少なからず保菌しており、加熱不足で生焼けの状態で食べるとカンピロバクター食中毒やエルシニア食中毒などの食中毒を引き起こす可能性がある。とくにカンピロバクター食中毒に感染すると、腸炎症状がおさまった約3週間後に、筋力低下や歩行困難などをおこすギランバレー症候群につながる恐れがあり、最悪の場合は死亡する可能性もあるのだ(※1)。

2:E型肝炎のリスク

豚肉を生焼けのままで食べるとE型肝炎ウイルスに感染する恐れがあり、黄疸を伴う悪気や腹痛、肝機能低下などの症状があらわれ、妊婦や高齢者は重症化しやすく死に至るケースもある。E型肝炎ウイルスは十分な加熱により死滅するため、中までしっかりと火を通すようにしよう(※2)。

3:寄生虫のリスク

生焼けの肉を摂取すると、豚の筋肉に寄生しているサルコシスティス属の胞子虫に感染し、下痢や腹痛などの症状を起こす場合がある。流通段階で適正な凍結処理されていることがもちろん大切だが、食べる側もしっかりと豚肉を中まで加熱して寄生虫を死滅させるよう心がけてほしい(※3)。

4:トキソプラズマ症のリスク

生の豚肉を食べることで、トキソプラズマという寄生虫によって引き起こされるトキソプラズマ症を発症するケースもある。通常は感染しても無症状だが、妊娠中に感染してしまうと胎児が先天性のトキソプラズマ症にかかり、神経障害や運動障害を引き起こす可能性が出てくるほか、最悪の場合死産や流産の原因にもなるのだ(※1)。胎児に先天性トキソプラズマ症を発症するリスクは妊娠初期ほど高く、妊娠後期へ向かうほど低くなる。しかしながら胎児へ感染するリスクは妊娠後期の方が高くなるため、妊娠期間中はとくに生焼けの豚肉に気をつけるようにしよう。

2. 生焼けの豚肉を食べてしまったらどうする?

患者に説明をする医師
生焼けの豚肉を食べてしまった場合の対処法や、やってはいけない処置について紹介していこう。

生焼けの豚肉の食中毒の症状

生焼けの豚肉を食べてしまうと食中毒になる恐れがあり、食べた何時間後、もしくは何日後かに腹痛や吐き気などの症状が出る。だいたい7日以内に症状が出るため、一週間経っても体調に変化がなければあまり心配する必要はない(※4)。

症状が出たときの対処法

生焼けの豚肉を食べて食中毒にかかった場合、初期症状が軽くても急に悪化することがある。体調に異変を感じたら、すぐに医療機関を受診するようにしよう。とくに子どもは免疫力が低く消化能力も不十分のため、少量でも食中毒を発症しやすく重症化しやすい。子どもに豚肉を与える場合は、大人が中まで焼けているかしっかり確認しよう。

自己判断での市販薬は危険

もしも下痢や嘔吐などを発症した場合、応急措置として水分補給をして脱水症状を防ぎ、嘔吐したものが喉に詰まらないように身体を横向きして休むようにしよう。下痢が続くからといって、自己判断で市販薬を服用するのは危険だ。食中毒の症状を治癒するには原因菌を身体の外へ出す必要があるが、下痢止めを飲むと体内に菌を留めてしまい症状が長引くケースがある。自己判断で薬を服用せず、医療機関にかかるようにしよう。

3. 豚肉の生焼けは少量なら大丈夫?

フライパンで肉の調理
豚肉の生焼けも少しくらいなら大丈夫だろう、そんな考えは大変危険だ。腸管出血性大腸菌やカンピロバクターという細菌は少量でも感染し、生焼けの豚肉を食べてから2~7日で腹痛や下痢などの症状が現れる。とくに抵抗力の弱い子どもや妊婦、高齢者が生焼けの豚肉を食べると症状が重くなりやすいため注意が必要だ(※5)。また、生肉に触れた手やまな板を通して、細菌が付着した野菜を生で食べても食中毒に感染するケースもあるのだ。肉を切った後のまな板は、必ず洗ってから使うようにしよう。

4. 豚肉が生焼けかの判断方法

ハンバーグステーキの肉汁
豚肉が生焼けかどうかは肉を切って確認することも大切だが、それだけでは不十分であるため、3つの判断方法を紹介していく。

肉汁の色で判断する

ハンバーグやローストポークが生焼けかどうかの判断は、ハンバーグであれば中央に、ローストポークであれば豚肉の一番分厚い部分に竹串を刺して、出てきた肉汁の色を確認しよう。肉汁が透明であれば火が通っている証拠だが、赤い場合は生焼けのためもう少し時間をかけて焼く必要がある。

中心温度を確認する

豚肉を安全に食べられるのは75度以上で1分以上加熱、または63度以上の熱で30分以上火を通す必要がある。加熱後に豚肉の中心の温度を温度計で測定し、65度以上であれば生焼けの心配はないだろう。

ピンク色かで判断はできない

生焼けを確認するときに、肉を半分に切って色で確認することがあるかもしれないが、ローストポークのように火は通っているのに断面がピンク色や赤色の場合もある。これはミオグロビンというタンパク質の色であるため、生焼けではない。必ずしも肉の断面の色で生焼けかどうか判断できるわけではないのだ。

5. 豚肉の生焼けを防ぐコツ

油で揚げているとんかつ
料理によって豚肉の生焼けを防ぐポイントがあるが、今回はハンバーグととんかつについて紹介していこう。

ハンバーグの生焼けを防ぐコツ

ハンバーグの生焼けを防ぐコツは、形成する際に豚肉を厚くしすぎず、均等に熱が通るよう中心にくぼみを作ることが大切だ。焼くときは温めたフライパンで、弱火から中火で時間をかけて焼き上げていこう。フライパンにふたをすると火の通りがさらによくなるのでおすすめだ。

とんかつの生焼けを防ぐコツ

とんかつの生焼けを防ぐコツは、油の温度を170度にして多めの油で揚げることだ。一度に多くの豚肉を鍋に入れると油の温度が下がり、火が通りにくくなるため、少量ずつ揚げていこう。念のため、揚げあがりはすぐに肉を切らず数分放置して、余熱で中まで火を通そう。

結論

豚肉を生焼けの状態で食べることは食中毒や寄生虫のリスクがあり、重症化する場合もあるので甘く見てはいけない。調理をする際や食べる際は、自分の目でしっかりと肉の中まで火が通っているか確認する必要がある。症状が出てしまった場合は、自己判断で我慢したり市販薬を服用したりせずに、医療機関を受診するようにしよう。
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  • 更新日:

    2022年2月13日

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