目次
- 白ぶどう:適度な酸味があり、すっきりとした味わい
- 赤ぶどう:酸味が少なく甘みの強い味わい
- 黒ぶどう:コクのある濃厚な味わい
- シャインマスカット:大粒で甘みが強く、果皮ごと食べられる
- 翠峰(すいほう):大粒でやや細長く、酸味のバランスがよく味が濃い
- ナイアガラ:大粒で特有の芳香があり、果汁が豊富で甘い
- ロザリオビアンコ:大粒でまろやかな甘みがあり、果汁が多い
- ピッテロ・ビアンコ:細長い形状が特徴で、こりっとした食感を楽しめる
- マスカット・オブ・アレキサンドリア:酸味のある上品な味わいと爽やかな香りをもつ
- 白峰(はくほう):果肉がやわらかく、渋みのないさっぱりとした味わいが特徴
- シャルドネ:最も有名な白ワイン用の品種で、芳醇でコクのある味わいを楽しめる
- ソーヴィニヨン・ブラン:爽やかな酸味とほろ苦さ、上品な風味をもつ
- シュナン・ブラン:強い酸味があり、繊細で上品な味わいが特徴
- リースリング:ドイツの白ワイン用代表品種で、しっかりとした酸味と上品な香りがある
- セミヨン:酸味が少なく、辛口ワインや貴腐ワインの原料とされる
- ミュスカ:マスカットの甘い香りと爽やかな甘さがあり、甘口ワインの原料とされる
- ※1出典:農林水産省aff(あふ)2019年5・6月号「奥深いぶどうの世界」 https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1905_06/spe1_01.html
- ※2出典:厚生労働省e-ヘルスネット「抗酸化物質」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
1. 白ぶどうとはどんな品種?

白ぶどうとは、特定のぶどう品種の名称ではない。ぶどうは一般的に、赤ぶどう、黒ぶどう、白ぶどうの3種類に分類される。白ぶどうは、このように分類されたグループの一つを指す名称である。
ぶどうの果皮の色
赤ぶどう、黒ぶどう、白ぶどうという分類は、ぶどうの果皮の色によって決められている。白ぶどうとは、黄緑色の果皮をもつぶどうの総称である。つまり、マスカットは白ぶどうの一種ということだ。
主な生産地と旬の時期
国内でマスカットを含む白ぶどうの生産地として有名なのは、岡山県である。また、収穫量の多さでは、山梨県、長野県、山形県も代表的な産地だ。白ぶどうにはさまざまな品種があり、旬は品種により異なる。全体的には、9~10月が旬の品種が多い。
2. 白ぶどうは赤ぶどうとどう違う?

白ぶどうには、赤ぶどうや黒ぶどうと比較してどのような特徴があるのだろうか。栄養成分や風味の違いについて解説する。
栄養成分の違い
ぶどうの栄養成分のなかで、種類によって異なるのはアントシアニンである。アントシアニンとはポリフェノールの一種で、黒ぶどうや赤ぶどうの皮に多く含まれている色素だ。目の疲れに効果があるとされるほか、抗酸化作用により動脈硬化や老化の予防、免疫機能の維持などにも効果が期待できる。(※1、2)
アントシアニンを摂取したい場合は、白ぶどうだけでなく黒ぶどうや赤ぶどうも食べるとよいだろう。
風味の違い
品種によっても味や香りの特徴は異なるが、白ぶどう、赤ぶどう、黒ぶどうのグループに分けたときに、それぞれ共通する傾向がある。3種類のぶどうの風味の違いを大まかに分けると、下記のようになる。
白ぶどうは、ほかの2種類と比較するとほどよい酸味が特徴で、甘さや濃厚さよりも爽やかさを楽しめる品種が多いようだ。3種類それぞれ異なる風味をもつため、食べ比べてみて違いを確かめてみてはいかがだろう。
3. 白ぶどうの種類

白ぶどうは黄緑色の果皮をもつぶどうの総称のため、品種の数はかなり多い。一般的に食べられているものは、白ぶどうのなかでも限られた品種なのだ。
代表的な品種
白ぶどうには、生食用のものだけでなく白ワインの原料として使われる品種もある。国内、海外で取り扱われる代表的な白ぶどう品種を、特徴とともに紹介しよう。
生食用白ぶどう
ワイン用白ぶどう
結論
ぶどうは果皮の色により分類される。白ぶどうは黄緑色の果皮をもつぶどうの総称のため、マスカットやシャルドネをはじめ、さまざまな品種が含まれる。赤ぶどうや黒ぶどうと比較すると、すっきりとした味わいが特徴で食べやすい。それぞれに魅力があるため、さまざまな種類や品種のぶどうを食べ比べてみよう。
(参考文献)
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