目次
- 1. じゃがいもは野菜なのか穀物なのか?
- 2. じゃがいもは野菜でも穀物でもある?そもそも野菜と穀物の定義とは
- 3. じゃがいもに含まれる主な栄養とその効能
- 4. じゃがいもは野菜でもあり穀物でもある!豊富な栄養を美味しくいただこう
- ※1 文部科学省 いも及びでん粉類/<いも類>/じゃがいも/塊茎/皮つき/生 - 一般成分-無機質-ビタミン類-アミノ酸-脂肪酸-炭水化物-有機酸等 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=2_02063_7
- ※2~4 厚生労働省 e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/?s=
1. じゃがいもは野菜なのか穀物なのか?

じゃがいもを野菜と認識している人と穀物と認識している人とに分かれることがある。それは、じゃがいもを野菜として料理に使う人もいれば、国によっては主食の穀物としてじゃがいもを使う地域もあるからだろう。じゃがいもは野菜なのか穀物なのかについていろいろな視点から見てみよう。
植物学でいえば「ナス科ナス属の植物」
じゃがいもを辞典で調べると、ナス科ナス属の植物に分類されている。ちなみに同じナス属にはトマトや唐辛子などがある。
農産物の分野でいえば「野菜」
野菜は、食用となる草植物のことをいう。つまりじゃがいもも、食用となることから野菜に分類されるだろう。それに対して穀物は、種の部分を食べるものとして分類するので、農産物の分野では、じゃがいもは野菜に分類される。
我々の認識の基本的には「野菜」
一般的なスーパーなどでは、じゃがいもは野菜コーナーで販売されている。つまり我々の認識では、基本的にじゃがいもは野菜として認識しているのだ。
食品分類の分野でいえば「いも及びでん粉類」
じゃがいもは、野菜の中でもいも及びでん粉類として分類されている。じゃがいもは炭水化物を多く含んでいるので、主食に準ずる食物として認識されているのだ。
主食になることから広義で「穀物」ともいえる?
じゃがいもは、炭水化物を多く含み、国によっては主食として活用されている。つまり主食になることから米や小麦と同じく「穀物」ともいえるのではないだろうか。ペルーやケニアなどでは実際にじゃがいもを主食として生活しているのだ。
2. じゃがいもは野菜でも穀物でもある?そもそも野菜と穀物の定義とは

じゃがいもは使い方によって野菜とも穀物とも認識できる。実際にじゃがいもは野菜と穀物どちらなのだろうか?野菜と穀物の定義を紹介するので、比較してみてもらいたい。
野菜の定義
野菜は食用にできる草植物全般を指す。つまり家庭で料理に使われる草植物全般はすべて野菜ということになる。
穀物の定義
穀物は、でんぷん質を多く含む種子を食用として食べることをいう。穀物は炭水化物だけでなくたんぱく質や脂肪も多く含むことから、主食として使われることも多い。
じゃがいもが野菜か穀物かは捉え方で異なる
じゃがいもは、食用としてさまざまな料理に使われることから野菜と捉えることができる。その一方ででんぷん質を多く含み、炭水化物が多いことから穀物としても捉えることもできるのだ。つまりじゃがいもは使い方によって野菜とも穀物とも認識することができる。
3. じゃがいもに含まれる主な栄養とその効能

じゃがいもにはどのような栄養が含まれているのだろうか?気になるじゃがいもの栄養と効能を見ていこう。
じゃがいもの栄養と効能
じゃがいもはビタミンCや食物繊維、カリウムを多く含んでいる。(※1)それぞれの効能をチェックしてみよう。
ビタミンC
水溶性ビタミンであるビタミンCは血液などの体液に溶け込み、余分なものを尿として排出する働きがある。ビタミンは人体の機能を正常に保つために必要な栄養素であるが体内では合成できないので、食物から積極的に摂取する必要があるのだ。(※2)
食物繊維
食物繊維は、食べ物に含まれていて消化酵素で消化できない栄養素だ。整腸作用などがあり、便通を整えてくれたり、高血圧や生活習慣病の予防に効果が期待できる。(※3)
カリウム
人の身体に必要なミネラルの1つがカリウムだ。浸透圧を調整したり、ナトリウムを排出したりする働きがある。塩分を摂りすぎた場合の調整も行ってくれる。(※4)
4. じゃがいもは野菜でもあり穀物でもある!豊富な栄養を美味しくいただこう

じゃがいもは野菜でもあり、穀物でもある。使い方によって野菜にも穀物にもなる万能な食材だといえるだろう。じゃがいもは豊富な栄養も含んでいるので、普段の食生活に積極的に取り入れたい食材の1つだ。
結論
じゃがいもは野菜か穀物かと聞かれると、使い方や国によってその答えは異なるだろう。日本ではじゃがいもを野菜と分類することが多く、野菜売り場で購入する。しかし国によっては、主食としてじゃがいもを活用する地域もあるのだ。じゃがいもが野菜か穀物かを結論づけるのではなく、万能な食材であるじゃがいもを普段の食事に上手に取り入れたい。
(参考文献)
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