- 1. 賞味期限と消費期限の違い・ケーキはどっち?
- 2. 【ケーキの消費期限】種類別に解説
- 3. コストコやスタバなどで売られている人気ケーキの消費期限
- 4. 消費期限が切れたケーキは食べられる?傷んだ状態の見分け方
- 5. ケーキの正しい保存方法
- クリームが変色している
- クリームが分離している
- 酸っぱいような異臭がする
- カビが生えている
- フルーツがブニョブニョになっている
- スポンジがパサパサしている
- スポンジが固まっている など
- 消費期限と賞味期限|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html - 消費期限と賞味期限は、どうちがう?|内閣府 食品安全委員会
https://www.fsc.go.jp/sonota/kids10.pdf
1. 賞味期限と消費期限の違い・ケーキはどっち?
本稿はケーキというテーマで書き進めていくが、食品には賞味期限のほかに消費期限という基準も存在する。すでにご存じかもしれないが、ケーキに適用されるのはどちらかも交えつつ、念のため簡単におさらいしておこう。
賞味期限
缶詰やスナック菓子、即席麺など比較的「傷みにくい食品」に表示されているのが賞味期限である。未開封かつ適切に保存されている場合、賞味期限を多少過ぎたからといって直ちに安全性に問題が生じるわけではない。
消費期限(ケーキは原則こちら)
食肉や惣菜、生菓子など急速に劣化する食品に表示されているのが消費期限。ケーキもこちら側である。安全に食べられる期限を示したものなので、消費期限を過ぎたものは食べないほうがよい。
【例外】賞味期限が記載されているケーキもある
ケーキに記載されているのは消費期限であることがほとんど。だが一部、5日よりも長く保存できるケーキは賞味期限が記載されていることがある。賞味期限と消費期限とでは大きく捉え方が異なるため、正しく確認しておくことが大切だ。
2. 【ケーキの消費期限】種類別に解説
ケーキにはいろいろな種類があり、使われている材料などによって消費期限が異なる。
【生クリームのケーキ】消費期限は1日(当日中)が目安
「生」からも想像できるように、消費期限は短い。生クリームを使用したいわゆる生ケーキは、購入した当日(1日)を目安に食べきろう。
【チーズケーキ】消費期限は1〜5日が目安(作り方による)
火が通っているベイクドチーズケーキは、消費期限4〜5日と長め。ただし生クリームや生果物がトッピングされているものは、当日〜翌日が消費期限となる。一方レアチーズケーキは火が通っていないため消費期限は3日程度である。もちろん当日がもっとも美味しい。こちらも、生クリームや生果物がトッピングされていると2日程度と短くなるので注意しよう。
【パウンドケーキ】消費期限は3〜10日が目安(材料で異なる)
パウンドケーキはほかのケーキと比べて水分量が少ないため、日持ちしやすい。加えて中まで火が通っているため、賞味期限は1週間程度と長めだ。これは常温下でも同様である。ただし中に生果物が入っている場合は水分量が多いため、消費期限は3日程度となる。その一方でブランデーや洋酒に漬けたドライフルーツが入っている場合は、賞味期限が10日程度に延びる。
【ロールケーキ】消費期限は2日が目安
ロールケーキにも生クリームが使われているため、消費期限は2日程度である。生果物がたっぷり入っているものは当日〜翌日を目安に食べきろう。
【マフィン】消費期限は1〜4日が目安(保存方法で変わる)
マフィンは中までしっかり火が通っているため、常温でも冷蔵でも保存できる。消費期限は常温なら1〜2日、冷蔵なら3〜4日だ。ただし生クリームや生果物がトッピングされているものは消費期限が短くなる。当日中もしくは翌日中には食べきろう。
【アイスケーキ】消費期限がない?
アイスクリームで作られたケーキのこと。冷凍保存が前提かつ、保存中の変化が少ないことから賞味期限や消費期限の表示がない。ただし冷凍庫内のにおいが移ったり、扉の開閉で温度変化が激しいと風味が落ちたりするため、早めに食べるのがおすすめだ。
【手作りケーキ】消費期限は当日中〜1週間(種類・作り方による)
手作りケーキは消費期限が曖昧になりやすいが、ポイントは材料だ。生クリームや生果物を使っているものは当日〜翌日、水分量が多いレアチーズケーキやシフォンケーキは3日、火を通したパウンドケーキであれば1週間が目安である。
3. コストコやスタバなどで売られている人気ケーキの消費期限
ケーキの種類だけでなく、販売している店舗やメーカーによっても消費期限が異なる。
【コストコ】当日〜3日程度
コストコのケーキは大きくパーティ向けだ。生クリームをたっぷり使っているため、消費期限は当日〜3日と短い。早めに食べきる必要があるだろう。
【シャトレーゼ】当日中
シャトレーゼではさまざまなケーキを販売しているが、消費期限はいずれも当日中である。とくにカスタードクリームや生クリーム、生果物がトッピングされたものは早めに食べよう。
【Tops】当日〜3日程度
チョコレートケーキで有名なTops。チョコレートケーキだけでも3種類あり、それぞれ異なる味わいを楽しめる。Topsのケーキにも生クリームが使われているが、消費期限は3日とやや長め。
【STARBUCKS】記載なし?
スタバはコーヒーのイメージが強いが、ケーキの種類も豊富。ただし消費期限は記載されていないため、テイクアウトをするのであれば店員に確認しておくと安心だろう。
4. 消費期限が切れたケーキは食べられる?傷んだ状態の見分け方
お伝えしているように、ケーキに記載されているのは消費期限である。消費期限を過ぎると安全性に問題が生じるおそれがあるため、やはり食べられないのだろうか?
消費期限切れのケーキは食べないほうがよい
消費期限が切れたケーキは食べることを控えよう。食べられなくはないかもしれないが、安全上問題が生じているおそれがあり、かつ、何かあってもメーカーや販売店では責任を負えない。自己責任になってしまうため、残念だが廃棄をおすすめする。
一方、たとえばホールケーキなどは「賞味期限」が切れても冷蔵保存していれば食べることはできる(翌日であれば)。ただし風味や味の劣化は避けられないだろう。仮にきちんと保存しても翌日中には食べきりたい。
ケーキが傷んでいるかどうかの見分け方
これらは傷んでいるケーキの典型的な状態だ。もったいない気持ちもわかるが、健康被害に遭ってから後悔しても遅い。食品ロス問題もあり心苦しいかもしれないが、やはり廃棄すべきだろう。
5. ケーキの正しい保存方法
ケーキは傷みやすいため消費期限内に食べるのが原則。だが保存方法によっては、少しだけ長く楽しめる可能性がある。冷蔵保存と冷凍保存にわけてコツをまとめたので参考にしてほしい。
ケーキの冷蔵保存方法
ケーキを冷蔵保存するのであれば、買ってきたときの紙箱ではなく密閉できる保存容器(タッパーなど)に移すのがおすすめ。冷蔵庫内は乾燥しているため、紙箱だとケーキがパサパサしてしまうというのがその理由である。
高さや幅があるケーキの場合は、ふたにケーキをのせて容器は被せるようにするという方法もある。適した保存容器がなければラップをふわっと被せるのもよいだろう。
ケーキの冷凍保存方法と解凍方法
冷凍保存なら、生クリームを使ったケーキも1カ月くらい持つ。冷凍庫内も乾燥しているため、ラップで包んだ上で密封できる冷凍用保存袋に入れよう。切り分けておけば食べる分だけ解凍できるので便利だ。ただし果物入りは解凍の際にベチャッとなるため冷凍保存には向かない。
また解凍する際は自然解凍や電子レンジではなく、必ず冷蔵庫で(パサつきや風味の劣化を極力抑えるため)。
結論
ケーキは賞味期限ではなく消費期限が記載されているのが一般的。その消費期限はケーキの種類や作り方などで変わってくるため、「ケーキごとに」確認することが重要である。一般的には当日中から長くて3〜4日程度がリミットとおぼえておこう。食べきれないときは冷凍保存も上手に活用し、少しでも美味しく食べられる期間を延ばそう。
(参考文献)
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