このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
レーヨンとはどんな繊維?知っておきたい基礎知識と洗濯方法まとめ

レーヨンとはどんな繊維?知っておきたい基礎知識と洗濯方法まとめ

投稿者:ライター 吉田梨紗 (よしだりさ)

鉛筆アイコン 2021年6月 9日

レーヨンとは、心地よい肌触りと光沢が魅力の繊維だ。さまざまなアイテムに使用されており、目にする機会も多いだろう。この記事ではレーヨンの特徴や用途などの基礎知識をまとめた。レーヨンのメリットやデメリット、洗濯方法、アイロンがけの仕方まで詳しく解説する。

  

1. レーヨンとは?

レーヨンとはどういった繊維なのか、基本的な知識を紹介する。原料や製造方法、ポリエステルとの違いなど、知っておきたいポイントをまとめた。

絹に似た「再生繊維」のひとつ

レーヨンとは、綿や麻など天然素材とは異なり、人工的に作り出された化学繊維のひとつである。さらにその中で「再生繊維」に分類される繊維だ。再生繊維には植物系と化学系の2種類あり、レーヨンは植物系に分類される。絹に似た光沢と肌触りが特徴だ。

再生繊維とは?合成繊維や半合成繊維との違いも解説

化学繊維は「合成繊維」「半合成繊維」「再生繊維」に分かれる。合成繊維の原料が石油で、人工的に合成されており、「アクリル」「ポリエステル」といった繊維がこれにあたる。一方で半合成繊維は天然繊維と化学繊維を合わせて作るのが特徴で、「アセテート」「プロミックス」がその一種だ。

レーヨンやキュプラなど植物系の再生繊維の原料は天然素材だ。この素材に化学処理をほどこすことで再生繊維になる。天然の素材に化学処理をする、といった部分は半合成繊維と同じ。しかし、溶解したセルロースを再生する工程があることから、再生繊維と呼ばれている。

レーヨンの原料や製造方法は?

レーヨンの主原料は木材パルプだ。木材に含まれるセルロースを抽出し、いったん溶液にしたあと再生されて繊維となる。細いノズルから押し出し、細長い繊維にして再生するといった製造方法だ。

レーヨンとポリエステルとの違いは?

レーヨンとポリエステルは同じ化学繊維に分類される。ただし、レーヨンは再生繊維、ポリエステルは合成繊維だ。つまりポリエステルとレーヨンとは原料が異なる。

ポリエステルは強度が強く、シワになりにくいといった特徴がある繊維だ。レーヨンとは見た目や質感も違うので、機会があれば比較してみてほしい。

レーヨンは毛玉ができにくい?

レーヨンとは本来毛玉になりにくい素材である。しかし、ポリエステルやウールなどと混紡された場合、とくにレーヨンの比率が低くなればなるほど、毛玉ができやすくなるようだ。レーヨンの特徴についてはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。
この記事もCheck!

2. レーヨンの用途とは

レーヨンにはどのような用途があるのだろうか。使用されるアイテムなど、具体的な例をあげて説明しよう。

シャツやカーテンなど幅広く使われている

レーヨンとは、高級な絹を人工的に作る目的でできた繊維だ。質感に高級感があるため、インテリア用品や衣類などに幅広く使用されている。下着やシャツ、上着の裏地、パジャマに使われるのが一般的だ。

高級感のある質感を活かしてカーテンに使用されることも多い。ほかには肌触りがよいため、シーツや毛布といった寝具に使用することもある。レーヨンとは本来洗濯が難しい繊維だが、ほかの繊維と混紡(こんぼう)することで、水洗いがしやすくなるのだ。

3. レーヨンのメリットとは

レーヨンとはどのような魅力がある繊維なのか、詳しく解説しよう。チェックしておきたい5つのメリットを紹介する。

上品な光沢がある

レーヨンは、まるで絹のように美しい光沢があるのが最大の特徴だ。絹を目標に製造されたため見た目が似ている。衣服に使うことで上品な印象をもたせられるのがメリットだ。

肌触りが滑らか

肌触りに優れ、着心地がよいのも大きな魅力のひとつだろう。サラリとした軽さと涼感があるので、夏に着用しても暑苦しくない。

通気性に優れている

レーヨンとは通気性と保湿性に優れた繊維だ。快適に着用できるので、肌に直接触れる衣服にも使われることが多い。季節に関係なくオールシーズン活躍してくれるだろう。

ドレープ性に優れている

とろみのあるてろんとした風合いでドレープ性があり、優美でエレガントな質感も備えている。しなやかさがあり、動きに合わせて優美に広がる裾が美しい。

価格が安い

一般的に化学繊維は天然繊維に比べ、高級感の点で見た目に劣るものが多い。しかし化学繊維の中でもレーヨンは、天然繊維の中でも高価な絹に似た質感を安価で楽しめるのがメリットだ。普段遣いの衣服に取り入れやすいだろう。

4. レーヨンのデメリットとは

レーヨンとはどのような繊維なのか知るためには、デメリットについても確認しておきたい。トラブル防止にもつながるので、あらかじめチェックしておこう。

水に弱い

レーヨンは水に弱いというデメリットがある。洗濯すると糸の強度が極端に低下し、縮みやすくなるのだ。レーヨンは縮むと元には戻らないため、取り扱いには注意しよう。

摩擦に弱い

レーヨンは摩擦に弱いため、洗濯のときに洗濯ネットに入れるなどの対策が必要だ。濡れたとき強くこすって拭き取ろうとすると、摩擦で白くなることがある。乾いた布でこすらず吸い込ませたあと乾かしてほしい。

シワになりやすい

レーヨンとはシワになりやすい繊維だ。濡れるとシワや型崩れの原因になるので、脱水の方法を短くするなどの対策が必要になる。

熱に弱い

レーヨンは高温で変質する。アイロンがけは可能だが、設定温度を上げすぎないように注意しよう。

シミになりやすい

水に弱いレーヨンは水シミが発生しやすい。水が付着することで繊維が変化し、乾いたあともシミのように見える。レーヨンとは扱いが難しい繊維なので、詳しい手入れ方法を以下の記事でも確認してほしい。
この記事もCheck!

5. レーヨンの洗濯方法とは

水に弱いレーヨンとは、家庭での洗濯が難しい素材の代表格。水に濡れると糸が太くなり、引っ張る力が強くなるため、ひどく縮んでしまうことがあるからだ。とはいえ、着用するたびにドライクリーニングに出すのは不経済だし、繊維を傷めてしまうことにもなる。以下のように工夫して洗濯してみてほしい。

レーヨンを洗濯する前の確認事項

レーヨンを洗濯する前に、まずは洗濯表示を確認しよう。桶に水が入っているマークや、桶にはった水に手を差し込んでいるマークは水洗いが可能であることを示しているので、これらのマークが表示されていれば自宅でも洗濯することができる。なお、前者の場合は洗濯機を使用してもよいが、後者の場合は手洗いが推奨されている。

また、レーヨンとはデリケートな素材なので、水洗いができる場合でも色落ちの確認が必要だ。オシャレ着洗い用の中性洗剤を目立たない部分に塗布したら、3分ほど放置する。キレイな白い布を当てて、色が落ちないのを確認してから洗濯しよう。

レーヨンを手洗い洗濯する方法

1.2つの洗濯桶にぬるま湯(30度)を入れる
2.片方の洗濯桶に適量のオシャレ着用中性洗剤を混ぜる
3.レーヨンを入れたら振るように優しく洗う
4.数十秒ほど洗ったらもう片方の洗濯桶に移す
5.キレイにすすいだあとは取り出してバスタオルでタオルドライをする
6.平干し用のネットを使用して風通しのよい場所で陰干しする

平干し用のネットは、ピンチハンガーで代用ができる。上面で平干しするだけでOKだ。レーヨンとは洗濯が難しい繊維なので、以下の情報もチェックしておこう。
この記事もCheck!

レーヨンを洗濯機で洗う場合は?

レーヨンを洗濯機で洗う場合、水の温度は30度以下とし、「オシャレ着洗い」や「ドライコース」といった水流が弱いコースを選ぶとよい。レーヨンとは傷みやすい繊維なので、優しく洗えるオシャレ着用中性洗剤を使おう。もちろん、洗濯ネットの使用もお忘れなく。

洗濯したレーヨンの脱水方法と干し方

洗濯後は洗濯機で脱水するのを控えてすみやかに取り出し、タオルなどで挟むようにして水分を取り除く。そのあと、平干し専用のネットなどにのせて、風通しのよいところで自然乾燥するのがおすすめだ。

手洗いと同様に伸びる原因になる吊り干しは避けて、平干しで陰干しをする。ただし、洗濯で縮んでしまったときは、吊り干しで伸ばす方法もあるので試してみてほしい。

6. レーヨンのシワをアイロンで伸ばすコツとは

レーヨンとは、シワがつきやすい繊維なのでアイロンがけが必要になるシーンは多い。一方で熱に弱い性質があるため、設定温度やかけ方が重要になる。

レーヨンのアイロンがけのコツ

まず洗濯表示でアイロンがけができるかを確認しよう。繊維の向きに沿ってアイロンがけするよう心がけると、型崩れを防ぐことができる。洗濯したあとにかける場合は、乾いたのを確認してからにしてほしい。

レーヨンにアイロンをかける際の注意点

レーヨンは熱に弱い繊維なので、アイロンの設定温度は「低温」や「中温」にする。保護するためのあて布も忘れずに。テカリの原因になるのでスチームの使用も避けてほしい。

レーヨンの保管方法も覚えておこう

レーヨンは湿気を含むと縮むおそれがある。除湿剤や乾燥剤と一緒に衣装ケースに入れるなどして保管しよう。あわせて、虫食いを防ぐため防虫剤を入れておくと安心だ。ポリエステルなど一般的な繊維はレーヨンとは違うため、わかりやすく分類して収納するのも選択肢の一つだろう。

結論

レーヨンとは、光沢の美しさと滑らかな肌触りのよさが特徴の再生繊維だ。シャツや裏地など幅広く使用されている。一方で水や熱に弱いなどのデメリットもあるため注意が必要だ。デリケートな素材なので、洗濯や保管の方法には気をつけてほしい。オシャレ着用の中性洗剤を使い、洗濯機で洗うときは洗濯ネットに入れる。脱水するのは控えてタオルドライをし、平干しで乾燥させよう。
  • 公開日:

    2019年3月 7日

  • 更新日:

    2021年6月 9日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

ランキングランキング

    ページトップへ ページトップへ