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ポリエステルとは?特徴や長所・短所、取扱い上の注意点も徹底解説!

ポリエステルとは?特徴や長所・短所、取扱い上の注意点も徹底解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2021年3月 1日

ポリエステルについて詳しくご存知だろうか?衣類をはじめ多くの製品に使われている素材だが、なかなか「ポリエステルとは」について考える機会はないだろう。本稿ではそんなポリエステルについて、特徴や種類、メリット・デメリット、取り扱い上の注意点などを網羅的に解説する。知っているようで知らなかった情報があるかもしれない。ぜひご一読いただければ幸いだ。

  
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1. ポリエステルとは?

まずはポリエステルという素材について、ナイロンや天然素材との違いも交えて簡単におさらいしておこう。

石油由来の合成繊維のひとつ

ポリエステルは石油をもとに作られる合成繊維のひとつだ。ナイロンなどに続いて1950年代に生産が開始され、現在ではもっともポピュラーな合成繊維といっていいほどの存在である。

ナイロンとの違い

ナイロンは、ポリエステルに次いで生産量が多い素材である。柔軟性に優れ、染色しやすいことからカラーバリエーションも豊富になる。また生地が強くストレッチ素材などにも適している。価格的には、ナイロンのほうがやや高めであることが多い。

天然素材との違い

天然素材とは、動物の毛や皮、植物などから作られる素材のことをいう。ポリエステルはそもそも石油由来のため本質が異なる。それ以外の違いといえば、天然素材は肌に優しい点、ポリエステルはシワになりにくく取り扱いやすい点などだろう。またポリエステルのような合成繊維は大量生産が可能なため価格が安い。一方天然素材は採取できる量が限られているため、価格が高くなりやすい。

2. ポリエステルの種類と特徴

ポリエステルにはいくつか種類がある。主なものは次の3種類だ。

ポリエチレンテレフタレート(PET)

いくつかあるポリエステル中でも代表的なPETは、1941年にイギリスで発明されたといわれている。同じくPETから加工されるのがペットボトルだ。こちらは1967年頃に生産が開始されたといわれている。PETは、加工する過程でさまざまな形状に変えられるため、生地の風合いや機能性が異なったものの生産が容易である。また綿などの天然素材やアクリルなどの合成繊維と混ぜて加工することで、さらに多様な特徴を持たせることができる。

ポリブチレンテレフタラート(PBT)

アウトドアウェアやスポーツウェアなどに多く使われているのがPBTだ。PETも耐久性が高いが、それ以上に耐久性がある素材とされている。ストレッチ性も備えているため、水着などによく使われる。

ポリエチレンナフタレート(PEN)

さらに強度が強いポリエステルがPENと呼ばれるものだ。紫外線に対するバリア性が高いほか、耐加水性にも優れており熱酸化抵抗も強い。こうした特徴があることから、衣類というよりはフィルムなどに使われることが多い素材だ。

3. ポリエステルのメリット

ポリエステルのメリット・デメリットについて見ていこう。まずはメリットから解説する。

耐久性に優れている

後述するシワになりにくい、縮みや伸びに強いという点にも通ずるが、合成繊維は全般的に耐久性がある。ポリエステルも洗濯や熱などに強い素材だ。

耐候性に優れている

ポリエステルがアウトドア用品に多く使われる大きな理由のひとつが、優れた耐候性である。外気に長時間さらされても劣化しにくいという特徴がある。

速乾性がある

ポリエステルは吸水性・吸湿性が低いため、水に濡れるなどしてもすぐに乾く。寝具のカバーなどにも使われているが、それは汗を吸ってもサラサラしているといった特徴があるからだ。

シワになりにくい

吸水性・吸湿性が低いことから、水濡れによる影響をほとんど受けない。これがシワになりにくい要因だ。アイロンがけが不要なものも多い。

縮みや伸びに強い

ポリエステルは型崩れしにくく、普通に洗濯をしている分には縮んだり伸びたりすることはほぼない。

形状を維持しやすい

ポリエステルは形状を維持しやすいため、衣類に施されたタックやプリーツ加工なども美しい状態で保てる。

保管が楽

カビや虫食いなどによる影響を受けにくいのも、ポリエステルのメリットだろう。気を使わない、というと極端かもしれないが、保管の際にそこまで神経質になる必要がない素材である。とはいえもちろん、汚れなどを放置すれば虫食い被害に遭うことはある。保管前はキレイに洗濯しておこう。

4. ポリエステル生地のデメリット

さまざまなメリットがある一方、デメリットも存在する。たとえば次のような点だ。

静電気が起こりやすい

ポリエステルは摩擦などにより静電気が発生しやすいため、冬場など乾燥するシーズンは注意が必要だ。

毛玉ができやすい

同じく、ポリエステルは洗濯や摩擦などにより毛玉ができることも多い。できた毛玉は、天然素材と異なり生地に残るため目立ちやすい。

色移りしやすい

モノにもよるが、洗濯によって色移りする場合もある。洗う前には色落ちなどをチェックしておくことが大切だ。

においや汚れを吸着しやすい

ポリエステルはにおいや汚れを吸着しやすい。ほかの洗濯物と一緒に洗う際はネットに入れるなど、ひと工夫必要だ。長期間引き出しの中に収納していたときなども、においが移ることがある。

まれにアレルギー症状が出ることがある

まれにではあるが、アレルギー症状が出る方もいる。ポリエステル生地の衣類を着たときにかゆみや赤みが出た場合は、念のため医療機関で診断してもらうことをおすすめする。

5. ポリエステルが使われているアイテムは?

さまざまなメリット・デメリットがあるポリエステルだが、身近なところではどのようなアイテムに使われているのだろうか?

ポリエステルが使われている主なアイテム

  • カジュアル系のアウター
  • アウトドアウェア
  • スポーツウェア
  • リュックやトートバッグ
  • コートやアノラック
  • シーツや布団カバー
  • 寝袋 など
ごく一例だが、ポリエステルはこのようにさまざまなアイテムに使われている。耐久性や耐候性が求められるアイテム、取り扱いやすさが求められるアイテムなどに使われることが多い素材であることが分かるのではないだろうか?

6. ポリエステルを取り扱う際の注意点

ポリエステルの衣類などを取り扱う際の注意点をまとめたので、ぜひこちらもチェックしておいてほしい。主に「洗濯」と「アイロンがけ」における注意点だ。

脱水時間に注意する

ポリエステルは洗濯機でも手洗いでも洗える。いずれも脱水は洗濯機を使うことが多いのだが、その「脱水時間」に注意しよう。ポリエステルは速乾性があるため、1分ほどでも十分だ。シワになりにくいとはいえ、過度な負担はシワを招く要因となる。余計なシワを避けるためにも短時間で済まそう。

色移りや逆汚染に注意する

汚れがひどい洗濯物、あるいは色の濃い洗濯物と一緒に洗ってしまうと、色が移ったり汚れが再付着したりすることがある。できればそうした洗濯物とは一緒に洗わないようにしよう。

摩擦に注意する

摩擦により毛玉ができてしまうのを防ぐため、可能であれば洗濯ネットに入れるようにしよう。洗濯物を詰め込みすぎないことも、摩擦を減らすためには大切だ。

アイロンがけをする際の注意点

ポリエステルは熱に強いためアイロンがけができる。あて布が不要なアイテムも多い。だが、いくら熱に強いとはいえ「中温」までに留めておこう。高温で当てると変形やテカリが出てしまうことがある。またできれば、生地に当て布をしてアイロンがけすることをおすすめする。

可燃性のため「火の気」にも注意する

熱には比較的強いものの、耐火性はない。石油由来という燃えやすい素材でもあるため、火を近づけるのはNGだ。溶けたり燃えたりするおそれがあるため気をつけよう。

7. ポリエステルの洗濯方法は?

ポリエステルといってもいろいろなアイテムがある。そのためポリエステルが使われている衣類を洗濯する場合は、洗濯表示に記載されている方法で正しく行ってほしい。洗濯表示は新旧あり、それぞれ若干異なるのでこの機会に覚えておこう(※1・※2)。間違った方法で洗濯してしまうとダメージや色移りといったトラブルを招く要因となるおそれがある。洗濯する前に、必ず洗濯表示をチェックする習慣を身につけておこう。

また熱に強いといった特徴はあるが、乾燥機にかけてしまうと変形などのリスクが生じる。もともと乾きやすい素材であることから、できれば自然乾燥がおすすめだ。

結論

ポリエステルは多くの製品に使われている石油由来の合成繊維だ。本稿で解説してきたメリット・デメリット、取り扱い上の注意点などを正しく理解することでより快適に、より長くアイテムを使い続けることができるだろう。ぜひこの機会にポリエステルに関する知識を深めよう。

(参考文献)

  • 公開日:

    2020年2月12日

  • 更新日:

    2021年3月 1日

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