1. 空気清浄機のフィルターの種類と役割

空気清浄機の重要パーツである「フィルター」。大半の空気清浄機には、「プレフィルター」「集じんフィルター」「脱臭フィルター」「加湿フィルター」など複数のフィルターが内蔵されている。
空気中には、花粉、ダニ、カビ菌など多種多様な汚れが浮遊している。それらを空気とともに吸い込み、汚れをフィルターに留めたあと、きれいになった空気だけを排出するのが空気清浄機の役目だ。フィルターは「汚れを濾し取る」「汚染物質を吸着させる」という2つの役割をもっている。
汚れが蓄積してくると空気の通りが悪化し、清浄機能は徐々に落ちていく。また、汚れで飽和状態になっているフィルターは菌の集合体でもある。温度、湿度、栄養などの条件がそろえば、カビや雑菌が繁殖し、たちまち「汚染フィルター」ができあがってしまう。カビ胞子や菌を放出させないためにも掃除は重要だ。
空気中には、花粉、ダニ、カビ菌など多種多様な汚れが浮遊している。それらを空気とともに吸い込み、汚れをフィルターに留めたあと、きれいになった空気だけを排出するのが空気清浄機の役目だ。フィルターは「汚れを濾し取る」「汚染物質を吸着させる」という2つの役割をもっている。
汚れが蓄積してくると空気の通りが悪化し、清浄機能は徐々に落ちていく。また、汚れで飽和状態になっているフィルターは菌の集合体でもある。温度、湿度、栄養などの条件がそろえば、カビや雑菌が繁殖し、たちまち「汚染フィルター」ができあがってしまう。カビ胞子や菌を放出させないためにも掃除は重要だ。
プレフィルター
背面にあるフィルター。大きなゴミが付着しているので、掃除機をかけるついでに吸引してしまおう。
集じんフィルター
ジャバラ状に折りたたまれたフィルター。大きな表面積があるため、ホコリ、ペットの毛、PM2.5、花粉、ダニなど多くの汚れが付着。週に1度は掃除機で吸い取るのが理想だ。フィルター式の掃除機では、吸い取った汚染物質が排気口から放出される恐れがあるので、
必ず開放した窓の側で行おう。その後は、掃除機フィルターの交換をおすすめする。
必ず開放した窓の側で行おう。その後は、掃除機フィルターの交換をおすすめする。
脱臭フィルター
多孔性の活性炭が入ったフィルターで、タバコ、生ごみ、トイレ、ペットのニオイや排ガスを吸着。月に1度、掃除機で汚れを吸引するとよい。掃除機フィルターの交換直前に吸引し有害物質ごと捨ててしまおう。
2. 空気清浄機の加湿フィルターも清潔に

空気清浄機の加湿フィルターは水垢やぬめりが出やすいので月に1度は掃除をしたい。結晶化したミネラル分を分解し剥がすクエン酸を使おう。
1Lのぬるま湯に6gのクエン酸を溶かした中に加湿フィルターを入れる。2時間後、歯ブラシでこすり洗いし十分にすすぎ、日陰でしっかり乾燥させれば、きれいな加湿フィルターに戻るはずだ。
1Lのぬるま湯に6gのクエン酸を溶かした中に加湿フィルターを入れる。2時間後、歯ブラシでこすり洗いし十分にすすぎ、日陰でしっかり乾燥させれば、きれいな加湿フィルターに戻るはずだ。
3. 空気清浄機のカビのニオイには重曹が効く

空気清浄機から酸っぱいニオイが出るのであれば、カビを疑おう。カビは湿度60%以上、温度28度前後になると急速に繁殖するが、加湿フィルターの内部ではその条件がそろいやすい。
酸性の汚れを中和し、酸っぱいニオイの気化と拡散を抑える重曹を使った掃除をおすすめする。1Lの水に60gの重曹を溶かし、加湿フィルターを30分つけ置きする。すすいだあと、十分に乾燥させればOKだ。
問題は水洗いできない脱臭フィルターや集じんフィルターにまでカビ菌が入り込んだときだ。対策は「乾燥」のみになる。カビ本体の菌糸は乾燥で死滅するので、風通しのよい日陰で十分に乾かせばよい。
厄介なのは乾燥しても生き残るカビ胞子だ。胞子の発芽を抑制するために、1日に1度の乾燥を習慣づけよう。空気清浄機が放つ酸っぱいニオイはカビのほか、暖房器具が排出するスス、床用クリーナー、消臭剤などが原因になっている場合もある。掃除してもニオイが軽減しないのであれば、交換してしまおう。
酸性の汚れを中和し、酸っぱいニオイの気化と拡散を抑える重曹を使った掃除をおすすめする。1Lの水に60gの重曹を溶かし、加湿フィルターを30分つけ置きする。すすいだあと、十分に乾燥させればOKだ。
問題は水洗いできない脱臭フィルターや集じんフィルターにまでカビ菌が入り込んだときだ。対策は「乾燥」のみになる。カビ本体の菌糸は乾燥で死滅するので、風通しのよい日陰で十分に乾かせばよい。
厄介なのは乾燥しても生き残るカビ胞子だ。胞子の発芽を抑制するために、1日に1度の乾燥を習慣づけよう。空気清浄機が放つ酸っぱいニオイはカビのほか、暖房器具が排出するスス、床用クリーナー、消臭剤などが原因になっている場合もある。掃除してもニオイが軽減しないのであれば、交換してしまおう。
結論
ファン内蔵の空気清浄機は、素早く部屋の空気を浄化する一方、汚れたフィルターであれば、一瞬で空気汚染が広まってしまう。家庭によって汚染物質の量はさまざまであり、掃除をしても空気清浄機機能の向上が見られないのであれば早めにフィルター交換してしまうという手段も選択肢として持っておくとよいだろう。