1. クリーニングに出す前に掛け布団をチェックしよう
掛け布団のカビを取り除きたいなら、掛け布団にカビが生える理由と体への影響を知ることも大切である。また、カビがどれくらいの範囲で生えているのか、掛け布団カバーを外して確認し、今後の対処法を考えてみよう。
カビの原因
カビは温度5~35度前後、水(湿度80%以上)、栄養、酸素があれば成長する。人間は一晩でコップ一杯分の汗をかくといわれているが、その30%程度は掛け布団に吸収されているようだ。そのため、掛け布団には毎日水分が蓄積されていることになる。さらに、布団には皮脂やフケ、髪の毛、ほこりなど、カビの栄養源が付着している。人の体温で温められた掛布団は、カビの成長に好条件の場所だといえるだろう。
カビが及ぼす体への影響
住宅内で繁殖するカビは、喘息やアトピー性皮膚炎のアレルゲンになったり、感染症を引き起こしたりする恐れがある。また、カビが繁殖すると、カビをエサにするダニの繁殖も招いてしまうのだ。とくに、抵抗力の弱い赤ちゃんや小さな子供がいる家庭では、早めにカビの除去を行う必要があるだろう。
カビの範囲はどれくらい?
カビが生えた掛け布団は、例えば以下のような選択肢から選んで対処できる。
1.自宅で落とす
2.布団クリーニングに出す
3.打ち直す(中綿を交換する)
4.買い替える
そこで、掛け布団カバーを外して、どれくらいの範囲でカビが生えているか確認してみよう。カビの範囲が自分の手のひらに収まるぐらいであれば、自宅で落とすことが可能だ。しかし、それ以上生えている場合は、布団クリーニングの業者に相談したほうがよいだろう。カビの程度次第では、クリーニングを断られる可能性があるので注意が必要だ。
また、店舗によって多少異なるが、数千円程度のクリーニング代がかかる。そのため、広範囲のカビが確認できるようなら、買い替えや布団の打ち直しも検討してみるとよいだろう。
1.自宅で落とす
2.布団クリーニングに出す
3.打ち直す(中綿を交換する)
4.買い替える
そこで、掛け布団カバーを外して、どれくらいの範囲でカビが生えているか確認してみよう。カビの範囲が自分の手のひらに収まるぐらいであれば、自宅で落とすことが可能だ。しかし、それ以上生えている場合は、布団クリーニングの業者に相談したほうがよいだろう。カビの程度次第では、クリーニングを断られる可能性があるので注意が必要だ。
また、店舗によって多少異なるが、数千円程度のクリーニング代がかかる。そのため、広範囲のカビが確認できるようなら、買い替えや布団の打ち直しも検討してみるとよいだろう。
2. 自宅で掛け布団のカビを落とす方法
重曹と消毒用エタノールを使う
自宅でカビ取りする場合は、自然由来の成分で作った重曹と消毒用エタノールを使う。まず、カビの栄養源である皮脂汚れなどを重曹で取り除き、消毒用エタノールでカビを除菌する。この順番は、皮脂汚れに付着するカビに、消毒エタノールの成分を密着させるために必要なので守るようにしよう。
カビの除去方法
1.掛け布団カバーを外す。
2.スプレーボトルに、重曹大さじ2、約40度のお湯300mlの割合で混ぜて重曹水を作る。
3.重曹水をカビにスプレーして、3分程度放置する。
4.スプレーした部分をティッシュペーパーで拭き取り、消毒用エタノールをスプレーして、5分程度放置する。
5.ティッシュペーパーなどで叩くようにカビを拭き取った後、水で濡らしたティッシュペーパーで拭く。風通しのよい場所に干して布団を乾燥させる。
6.カビが落ちなかった場合は、布製のソファー・布団用のカビ除去スプレーを使う方法もある。
2.スプレーボトルに、重曹大さじ2、約40度のお湯300mlの割合で混ぜて重曹水を作る。
3.重曹水をカビにスプレーして、3分程度放置する。
4.スプレーした部分をティッシュペーパーで拭き取り、消毒用エタノールをスプレーして、5分程度放置する。
5.ティッシュペーパーなどで叩くようにカビを拭き取った後、水で濡らしたティッシュペーパーで拭く。風通しのよい場所に干して布団を乾燥させる。
6.カビが落ちなかった場合は、布製のソファー・布団用のカビ除去スプレーを使う方法もある。
羽毛掛け布団のカビの落とし方
羽毛掛け布団の場合は、羽毛布団専用のクリーニング店・リフォーム店に相談しよう。自宅でカビ取りすると、羽毛を包んでいる側生地を傷める恐れがあるので止めておいたほうが無難だ。
掛け布団カバーのカビの落とし方
布団カバーのカビは、漂白剤を使えば落とすことができる。基本的に、布団カバーは自宅で定期的に洗うことが大切だ。
1.柄物の布団カバーに塩素系漂白剤を使うと色落ちするので、酸素系漂白剤を使う。
2.漂白剤を溶かした水にカバーを1時間程度つけ置きした後、すすいで脱水し乾かす。
3.1週間に1回は布団・枕カバーを洗濯して皮脂や汗の汚れを落としておこう。
1.柄物の布団カバーに塩素系漂白剤を使うと色落ちするので、酸素系漂白剤を使う。
2.漂白剤を溶かした水にカバーを1時間程度つけ置きした後、すすいで脱水し乾かす。
3.1週間に1回は布団・枕カバーを洗濯して皮脂や汗の汚れを落としておこう。
3. 掛け布団を洗濯してカビ予防
掛け布団の中には、洗濯機で洗えるものがある。布団に付着した皮脂や汗の汚れを洗い流せばカビ予防になるので、一度も洗ったことがない方は洗濯機で洗えるかどうか確認し、洗濯してみよう。
表示と洗濯機の容量を確認
1.まずは洗濯表示を必ず確認しよう。羽毛布団、ポリエステル綿の布団は洗濯機や手洗いOKだが、和布団(綿や真綿を使った布団)は、洗濯すると綿が移動して偏るのでクリーニングに出したほうがよい。
2.洗濯機の容量と布団のサイズを確認
・容量5㎏の洗濯機...シングルサイズ
・容量7~8㎏の洗濯機...セミダブルサイズ
容量を守らないと洗濯機の不具合や布団の傷みを招くので注意しよう。
2.洗濯機の容量と布団のサイズを確認
・容量5㎏の洗濯機...シングルサイズ
・容量7~8㎏の洗濯機...セミダブルサイズ
容量を守らないと洗濯機の不具合や布団の傷みを招くので注意しよう。
洗濯機、手洗いOKの掛け布団の洗濯方法
1.布団カバーを外す。
2.洗濯コースは毛布コースなど、大物洗いに設定する。手洗いのみOKの布団は、水流の弱い手洗いコースに設定し、水とおしゃれ着用(中性)洗剤を入れる。
3.寝具用洗濯ネットに入るように掛布団を畳み、洗濯機に入れてすすぎ終了まで待つ。
4.1分ほど脱水する。長時間の脱水は布団の傷みに繋がるので、短時間で済ませよう。
5.風通しのよい場所を選んで布団を干す。この際には、羽毛布団は日陰干し、ポリエステルは日干しにしよう。
2.洗濯コースは毛布コースなど、大物洗いに設定する。手洗いのみOKの布団は、水流の弱い手洗いコースに設定し、水とおしゃれ着用(中性)洗剤を入れる。
3.寝具用洗濯ネットに入るように掛布団を畳み、洗濯機に入れてすすぎ終了まで待つ。
4.1分ほど脱水する。長時間の脱水は布団の傷みに繋がるので、短時間で済ませよう。
5.風通しのよい場所を選んで布団を干す。この際には、羽毛布団は日陰干し、ポリエステルは日干しにしよう。
コインランドリーで洗う場合
自宅の洗濯機に入らないサイズや複数の掛布団を洗う場合は、コインランドリーで洗おう。
1.キルティング加工済みの掛布団はそのまま入れる。加工がない布団は中綿が偏る可能性があるので、布団をくるくる巻いて紐で縛ってから入れる。
2.おしゃれ着用洗剤を投入して洗う。
3.乾燥時間は1枚当たり約60分を目安にし、布団の乾き具合を見ながら乾燥時間を増やす。
1.キルティング加工済みの掛布団はそのまま入れる。加工がない布団は中綿が偏る可能性があるので、布団をくるくる巻いて紐で縛ってから入れる。
2.おしゃれ着用洗剤を投入して洗う。
3.乾燥時間は1枚当たり約60分を目安にし、布団の乾き具合を見ながら乾燥時間を増やす。
結論
カビが生えた掛け布団は、布団の種類やカビの範囲に応じた対処方法を選ぶとよい。掛け布団は2~3年に1回の洗濯で十分といわれており、頻繁に洗うものではない。しかし、ジュースなどをこぼして汚れた場合は、カビ予防のためにも洗ったほうがよいだろう。普段から掛け布団を天日干しや布団乾燥機にかけるなどすれば、カビやダニ予防にもなる。日頃から手入れを行って、清潔な布団で気持ちよく眠りたいものだ。
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