目次
1. 布団乾燥機の効果とは?

布団乾燥機は文字通り布団を乾燥させるためのアイテムだが、それ以外にもさまざまな効果がある。商品によって搭載している機能・していない機能はあるが、基本的には次のような効果が得られる。
布団を温める
布団乾燥機は温風を送り込んで布団を乾燥させるのだが、その際、布団を温める効果もある。とくに寒い冬などは、寝る前に布団乾燥機を使うことで温かい布団で眠ることができる。
布団の湿気を飛ばす
梅雨などの多湿な時期、天気が悪く布団が干せない時期などは布団に湿気が溜まりやすい。そんなとき布団乾燥機を使えば湿気を飛ばすことができる。夏場など布団が熱くなると困る時期に便利な「送風」モードを搭載した布団乾燥機もある。
ダニ退治もできる
布団乾燥機を導入する動機がダニ退治である方も多いだろう。一般的にダニは50℃の熱で20〜30分、60℃の熱であれば一瞬で死滅するとされている。近年の布団乾燥機には高温の温風を送り込む「ダニ退治」といったモードを搭載しているものが多い。
脱臭・除菌効果も期待できる
温風で乾燥させることにより、雑菌の繁殖を防いだり汗のにおいを軽減したりする効果も期待できる。
2. 布団乾燥機と天日干しの効果の違い

布団を天日干しした場合と、布団乾燥機を使った場合とでは効果に違いが出るのだろうか?
基本的には同じこと
天日干しも布団乾燥機も「布団を乾燥させる」「布団を温める」といった目的や効果は同じだ。だが布団乾燥機のほうがメリットが多いことに気づく。
布団乾燥機は短時間で乾燥・温めができる
天日干しは片面1〜2時間など時間がかかる場合が多いが、布団乾燥機であれば30分〜1時間もあれば十分だ。干したり取り込んだりする手間がかからない点も大きなメリットだろう。
ダニ退治効果は布団乾燥機のほうが高い
天日干しでは、ダニが死滅する50℃以上になることはほとんどない。そもそも「ダニ退治」などの機能が搭載されている布団乾燥機のほうが、ダニ対策には効果的だ。
布団乾燥機は天候を選ばず好きなときに使える
天日干しはカラッと晴れている昼間などタイミングが限られているが、布団乾燥機は天候に左右されないうえ、朝でも夜でも好きなときに使うことができる。
3. 布団乾燥機でより効果的にダニ退治をするコツ

ダニ退治機能を使えば高温の温風でダニを死滅させられるが、それだけで済ませてしまうのはNGだ。
掃除機をかけて死骸やフンを取り除く
布団乾燥機のダニ退治機能でダニを死滅させても、その死骸は布団に残ったままである。ダニのフンなどもそうだ。アレルゲンとなりうるのはそうしたダニの死骸やフンであるため、布団乾燥機でダニを死滅させたあとは掃除機をかけるなどして死骸とフンを取り除くようにしよう。
4. 布団乾燥機の意外な効果とは?

布団乾燥機は布団を乾燥させたりダニ退治をしたりする効果以外にも、いろいろな使い方ができる。やはり商品によって異なるが、たとえば次のような使い方がある。
靴を乾燥させられる
専用のアタッチメントに付け替えることで、靴乾燥機になる布団乾燥機も多い。雨に濡れたブーツや長靴などに差し込めば、短時間で乾燥させることができて雑菌の繁殖やにおい防止に効果を発揮してくれる。
洗濯物を早く乾燥させられる
部屋干しの大敵は雑菌の繁殖による生乾きのにおいだ。濡れている状態が長くなるほど雑菌が繁殖してしまうため、部屋干しはいかに早く乾かすかが重要である。布団乾燥機の温風を洗濯物に当てることでより短時間で乾かすことができれば、生乾きのにおい対策に効果的だ。
枕やぬいぐるみ、靴下なども乾燥させられる
布団乾燥機は敷布団と掛布団の間にノズルを差し込むといった使い方をするのだが、布団の中にぬいぐるみや枕、靴下や下着などの小物を入れておけば一緒に乾燥させることができる。ただしぬいぐるみはとくに「耐熱温度」にだけは気をつけよう。
クローゼットなどのカビ対策にも有効
湿気が溜まりやすいクローゼットや押入れ、靴箱などに向けて布団乾燥機の温風を送り込むことで、効率よく湿気を飛ばすことができる。カビや雑菌の繁殖、におい対策などに効果的である。
5. 布団乾燥機の種類と使い方

布団乾燥機にはいくつか種類がある。それぞれの使い方などとあわせて解説しておこう。
マットなし
近年主流となっているのはマットなしの布団乾燥機だ。ノズルを敷布団と掛布団の間に差し込み、モードを選んで運転ボタンを押すだけでよい。時間がきたら自動で停止するので、あとはノズルを収納して片付ければよい。
マットあり
ノズルの先端にマットがあり、そのマットに温風を送り込むことで布団全体を乾燥させるのがマットありの布団乾燥機だ。まんべんなく行き渡らせやすいが、毎回マットを出し入れ・セットする手間がかかるうえ収納スペースもそれなりに必要になる。
布団乾燥機はベッドにも使える?
マットレスが固定されているベッドでも布団乾燥機の効果は得られる。この場合も使い方は同じだ。掛布団とマットレスの間にノズルを差し込んで温風を送り込めばよい。温風が漏れないよう掛布団とマットレスはしっかり密着させておこう。
布団乾燥機を使う際の注意点
ウレタン素材の布団は高温の温風で傷むおそれがある。使うときはノズルの先端を直接マットにのせるのではなく、布団やタオルケットなどを挟んで熱を回避するとよいだろう。また羽毛布団なども、熱くなりすぎると羽が縮れたり切れたりするおそれがある。使用前に取扱説明書をよく確認しておこう。
6. 布団乾燥機の電気代はどれくらい?

布団の乾燥以外にもさまざまな効果がある便利な布団乾燥機だが、電気代が気になるという方もいるのではないだろうか?機種によって消費電力が異なり、また地域や契約内容などで電気代も変わるためあくまで概算だが、計算方法も含めて目安をお伝えしておこう。
布団乾燥機の電気代の目安
電気代は「消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×単価」で算出できる。1000で割るのは「kWh」に変換するためだ。単価は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」が定めている電気料金の目安単価「27円」を採用することとしよう。
アイリスオーヤマの布団乾燥機「ふとん乾燥機ツインノズル FK-W1」は高温運転時の消費電力が700Wである。60分使用した場合、式に当てはめると「700W÷1000×1h×27円=18.9円」となる。1カ月30日毎日使ったとすると「18.9円×30日=567円」だ。
あくまで概算だが、仮に布団をクリーニングに出した場合シングルで3000~4000円程度、コインランドリーの乾燥機を使った場合、1回300〜600円程度かかるため、布団乾燥機はかなりリーズナブルだといえるだろう。
アイリスオーヤマの布団乾燥機「ふとん乾燥機ツインノズル FK-W1」は高温運転時の消費電力が700Wである。60分使用した場合、式に当てはめると「700W÷1000×1h×27円=18.9円」となる。1カ月30日毎日使ったとすると「18.9円×30日=567円」だ。
あくまで概算だが、仮に布団をクリーニングに出した場合シングルで3000~4000円程度、コインランドリーの乾燥機を使った場合、1回300〜600円程度かかるため、布団乾燥機はかなりリーズナブルだといえるだろう。
7. 布団乾燥機の効果を保つお手入れ方法

布団乾燥機も適度にお手入れをしなければ効果が下がってしまう。詳しいお手入れ方法については取扱説明書に従ってほしいのだが、基本的なお手入れはそれほど難しくない。
布団乾燥機のお手入れ方法
お手入れの必要があるのはフィルターだ。ここが目詰まりしてしまうと十分なパワーを発揮できず、布団が温まりにくくなったり故障につながったりするおそれがある。取扱説明書に従ってカバーやフィルターを取り外し、掃除機などでホコリを取り除こう。布団乾燥機本体の表面は、台所用などの中性洗剤を水で薄めて雑巾に含ませ、ギュッと絞ってから拭き掃除をするといった方法が基本になるだろう。汚れが気になるときはもちろんだが、そうでなくとも月1回など定期的にお手入れをしておくことが大切だ。
8. 布団乾燥機の選び方

各メーカーからいろいろな布団乾燥機が発売されている。選ぶときはどういったポイントに着目すればよいのだろうか?
マットの有無
上述のように布団乾燥機は大きくマットありとなしがある。主流はなしのほうだが、マットがあると布団全体を効率よく温められる・乾燥させられるといった効果がある。出し入れの手間や収納スペースなども加味しながら絞り込もう。
サイズと重さ
長時間持ち歩くことはまずないはずだが、使うたびに出し入れすることを考えると重い商品は億劫になるかもしれない。片手で楽々持ち運べるサイズ感・重量感のものを選ぶのがおすすめだ。
搭載している機能
ダニ退治はもちろん、高温や低温が選べたり、靴を乾かすためのアタッチメントが付いていたり、衣類乾燥や送風などの機能を搭載していたりする布団乾燥機もある。タイマーや消臭・除菌などを搭載したものもある。どういった機能があると便利か、よく考えて絞り込もう。
9. おすすめの布団乾燥機3選

最後に、おすすめの布団乾燥機を紹介しよう。選ぶのに迷ったら、以下のような商品はいかがだろうか?
パナソニック「ふとん暖め乾燥機 FD-F06X2」
ホースとノズルが一体型の、マットなしタイプの布団乾燥機だ。ダニ退治といった効果はもちろん、ナノイー搭載で脱臭効果も期待できる。
日立「ふとん乾燥機 HFK-VS2500」
ホースやアタッチメントを本体に収納できる、コンパクトな布団乾燥機だ。敷布団を一度に両面乾燥できるV字型アタッチメントが付属している。
アイリスオーヤマ「ふとん乾燥機ツインノズル FK-W1」
ツインノズルを搭載したお手頃な布団乾燥機だ。ダニ退治効果はもちろん、高温・低温、送風など基本的な機能はほぼ搭載されている。
結論
布団乾燥機は布団を温めたり湿気を取り除いたりする効果だけでなく、ダニ退治やカビ対策などにも有効だ。靴や衣類の乾燥などうれしい効果が期待できるものも多い。天候を選ばず自分の好きな時間に使えるのも大きな魅力だろう。導入コストはかかるが、一台持っていても損はないアイテムである。