トマトの切り方まとめ！キレイに切るコツや上手な包丁の動かし方は？

トマトの切り方の前に、まずは基本的なところを見直そう。その包丁は、よく切れる状態だろうか？切れなくなった包丁では、たとえプロでも苦戦する。刃が立ったよく切れる包丁なら、トマトでも何の問題もなく切れるのだ。

柔らかい食材の上手な切り方には繊細な動きが求められる。ペティナイフはサイズが小さく、細かい作業に向いている包丁だ。切れ味が鈍ったらプロに研ぎに出すのもよいが、シャープナーや砥石でも比較的楽に研げる。

近年人気のセラミック包丁もおすすめだ。研げないが、切れ味は長持ちするし錆びる心配もない。刃が薄いため、トマトなど柔らかい食材の切り方にはピッタリな包丁だ。ひとつ購入しておけば何かと便利だろう。

トマトのいろいろな切り方を紹介していく。ヘタを取るときは包丁を立てて、刃先で芯の周囲を優しく円を描くようにしてくり抜こう。このとき力を入れすぎると深く刺さってしまうため、あくまで優しくするのがコツだ。丸い状態から切るときは、芯をくり抜いた部分を下にして置くと安定する。

向こう側へ包丁を押し出すように動かす切り方は「押し切り」といい、大きい・硬い食材にしっかり力を加えたいときに向いている。一方の「引き切り」という切り方は、刺身やトマトなど柔らかい食材に対して力を入れずに切るためのやり方である。引き切りは、刃全体で切るつもりでスーッと手前に滑らせるのがコツなので覚えておこう。

まずはヘタを取った丸ごとのトマトを縦半分に切ろう。次に、切り口が上を向くように置き換えたら、中心に包丁を入れて等分にカットしていけばくし切りの完成だ。

ハンバーガーに挟んであるような輪切りにするなら水平に切ろう。トマトを横向きに置いたら、好みの薄さに輪切りをするだけでよい。

厚めに輪切りしたトマトをまな板に寝かせるように置いたら、好みの大きさに縦・横をそろえてカットしていこう。

まずは丸ごとのトマトを縦半分に切る。次に、その切り口を下にして端から厚みをそろえてカットしていけば半月切りができる。いずれも難しい切り方ではないが「引き切り」「力を入れすぎない」といったポイントを押さえておこう。

包丁がいつもベストコンディションとは限らないし、研ぐのが面倒なときもあるだろう。トマトなら皮を湯剥きするという手もあるが、せっかくなので色々な食材に使えるよう、キレイな切り方のポイントを覚えておこう。

外も中も柔らかい食材を切るときはともかく、トマトのように皮が硬く中が柔らかい食材は切り方に苦労する。そうした野菜や果物は、皮に包丁の刃先または手前の角（いわゆるアゴ）で少し傷をつけるとよい。その傷に刃を滑り込ませるイメージで、大きく引き切りすればキレイに切ることができるだろう。

水平切りできる食材は水平切りが切りやすい。垂直切りだとどうしても、押しつぶすような縦方向の圧がかかってしまうためだ。トマトのほか、パンなども水平切りといった切り方が向いている。慣れないうちは水平方向に真っすぐ切るのが難しいかもしれない。その場合は、刃を一度にスッと大きく動かすように意識してみよう。チョコチョコと小さく切る動きでは、断面が汚くなってしまう可能性が高い。