1. 海の向こうのクリスマス定番ホットドリンク「エッグノック」
北アメリカをはじめとする欧米一帯で、クリスマスやニューイヤーに欠かせない飲み物といえばこれ。甘くてあったかい「EGGNOG(エッグノック)」だ。材料はミルクと溶き卵、そして砂糖。大人用には、ここにブランデーなど酒が加えられる。味は、熱々のカスタードクリームを飲むような感覚だろうか。卵酒に近いともいえる。発祥は英国らしいのだが、昔は日本と同様、欧米諸国も卵や砂糖、酒は貴重品で、聖夜や新年など特別な時に飲まれてきたものらしい。
レシピは簡単(1杯分)...ボールに卵黄1個と砂糖大さじ1杯程を入れて、クリーム状になるまでかき混ぜる→鍋に入れ牛乳180mlを加え混ぜ、沸騰しないよう弱火でじわじわ温める→10分程するとトロリとしてくるのでカップに移し変える。子供たちには生クリームやバニラエッセンスなど加えて甘めに。妻にはシナモンやクローブ、ナツメグなどで大人の味に。自分用にはラム酒やバーボンブランデーなど多めにいれて、各自の好みで味わいたい。
2. ちょっぴりスパイシーなフランス式「ショコラショー」
ミルクたっぷりのココアは子供向けにはいいけれど、妻のためにはより味わい深く、香りもどこか官能的な「chocolat chaud(ショコラショー)」にぜひ挑戦してみてほしい。用意するのは、製菓店などで売っている本格的なクーベルチュール・チョコレート。コアントローなどのリキュールや柑橘の皮、シナモン、クローブ、カルダモン、アニスなどのスパイスもあれば上々だ。
作り方(1杯分)...小鍋に100ml強の水を沸騰させる→あらかじめ細かく刻んだチョコレート40gほどを入れる→いったん火を止める→ゴムべらで丁寧に混ぜチョコレートを完全に溶かす→弱火で焦げないよう混ぜながらとろみがつくまで加熱→カップに移し、用意したスパイスやリキュールを加えれば出来上がりだ。分量はあくまで目安なので、購入したチョコレートの味などを配慮し、これぞという一杯を手渡そう。
結論
エッグノックもショコラショーも、お父さんが作るところに意外性があって、みんなに喜ばれること必至。密かにオリジナルレシピを極めて冬の行事でふるまえば、笑顔も会話も弾む家族円満の武器となるだろう。