1. バタースプレーとは
バタースプレーとは、植物油脂にバターフレーバーを添加した商品。料理やお菓子にスプレーするだけで、バターの旨味を加えることができる。バタースプレーを使うメリットは、バターの使用量を減らせる点だ。使用量は、バターの1/10~1/20で済むとも言われる。また、スプレーするだけなので、バターとは違いバターナイフを使用する必要がない。バターに比べて安価なのも魅力的だ。
・活用方法
バタースプレーは、お菓子作りに役立つ。固形のバターを塗ると、塗りムラができてしまうが、バタースプレーだとまんべんなく散布できるからだ。マドレーヌなどの複雑な型を用いる場合は、特におすすめしたい。
・注意点
バタースプレーはガスを使用しているので、火の回りで使用する際は注意しよう。特に、調理器具や料理に吹き付ける際は、火を切ったか確認してから行おう。
2. バターチューブとは
バターチューブとは、油脂にバターを添加したものである。バターは冷蔵庫で保管すると固くなり、柔らかくなるまで時間がかかるが、バターチューブは柔らかくすぐに使える。チューブタイプのため、冷蔵庫の場所を取らないのもうれしい。長さでバターのおよそのグラムが分かるのも便利だ。商品によって異なるが、柔らかさを実現するために、バターの成分が少な目になっているものもある。そのため、バターそのものの味を求める方には適していないかもしれない。
・活用方法
固形バターのように溶け出す心配がないため、アウトドアでも活用できる。また、すぐに柔らかいバターが使いたいという方にもおすすめである。特にパンに塗る際に適している。
・注意点
本来のバターよりも風味が劣る場合がある。風味をもっと出したいからと言って、使い過ぎてしまうこともあるため、注意したい。
3. バターパウダーとは
バターパウダーは、バターミルクパウダーとも呼ばれる。バターの製造時に発生するバターミルクを濃縮して乾燥させたものである。脱脂粉乳と同じような成分だが、脱脂粉乳よりも風味が豊かなのが特徴だ。欧米ではパンケーキを作る際にバターミルクを入れるが、バターパウダーでも代用可能である。
・活用方法
脱脂粉乳と同じように扱えるが、コクがあるのでパンやパンケーキなどに活用できる。バターパウダーを使用するとふっくらとした仕上がりになり、甘みも増すのだとか。料理にプラスすると、よりコクが増す。洋風の料理に加えるのがおすすめである。スープのほか、ソース作りにも使える。溶けにくいため、事前にお湯で溶く必要があるが、その手間を差し引いても試してみたくなるだろう。
・注意点
バターパウダーを液状のものに加える場合、溶けにくいのでダマになることがある。スープやソースに用いる場合は、事前にお湯で溶いておく必要があるだろう。
結論
バタースプレー、チューブ、パウダーは、固形バターにはない特徴を持っている。上手く使えば、もっと料理の幅が広がるだろう。しかし、パウダー以外はバターの成分が100%含まれている訳ではなく、使い勝手がよくなるように植物油脂にバターやバターフレーバーが添加されている。本来のバターの風味を求める方には適していないかもしれないが、それぞれにメリットがあるので、上手に使い分けてもらいたい。