1. イタリア料理で知っておきたい単語 食材編

モッツァレラチーズ
今では、日本でも販売されているモッツァレラチーズ。日本産のものは牛乳で作られているが、本場では水牛のミルクで作られたものが最高峰とされている。モッツァレラのなかでも、非常に人気が高いのがブラータと呼ばれるタイプ。これはモッツァレラ生地で作った袋の中に細かくしたモッツァレラとクリームを混ぜたものを入れたリッチなチーズ。賞味期限が短いのでなかなか手に入らないが、見かけたらぜひ食べてみてほしい。
サルメ
ハムのような豚肉加工品の総称。サルメを販売する店のことをサルメリアと呼ぶ。イタリアでは使う部位や熟成期間により、ハムの種類が細かく分けられている。よく知られているプロシュット・クルードは、豚のモモ肉を塩漬けにして、乾燥、熟成して作られる生ハムのこと。コッパは豚の首の後部を使ったハム。パンチェッタはバラ肉を使った塩豚のようなものだ。
パスタ
イタリア料理を代表するとも言えるパスタ。その種類は、とにかく多彩で地方色も強いので、すべてを書き記すことができないほど。代表的なものではスパゲッティ、スパゲッティーニ、タリアテッレ、カッペリーニ、リングイネ、コンキリエ、リガトーニ、ラヴィオリなど。形状や細さによって名前が異なる。
2. イタリア料理で知っておきたい単語 調理法編

カルパッチョ
日本でカルパッチョというと魚料理をイメージするが、イタリア料理におけるカルパッチョは肉も含まれる。魚や肉を薄切りにして、オリーブオイルやスパイス、ハーブなどをまわしかけて食べるものだ。レモンやパルミジャーノ・レッジャーノと呼ばれる名産チーズを載せるものも多い。前菜として用いられるのが基本。
フリット
これは油で揚げたもののこと。単品で出てくることが少ないので、複数後のフリッティと表記されていることもある。野菜から魚介類まで、フリットの具材は幅広い。カラマリ(=イカ)やズッキーニの花のフリットなどが有名だ。
3. イタリア料理で知っておきたい単語 料理名編

ポレンタとクスクス
あまり知られていないが、ポレンタは北イタリアでは主食としても好まれているもの。トウモロコシの粉から作るマッシュポテトのようなもので、肉料理などの付け合わせにも用いられる。対してクスクスは、世界最小のパスタと呼ばれている穀粒。スープや肉類と合わせて食べたり、サラダとして食べることもある。
サルティンボッカ
こちらはローマの郷土料理。仔牛の肉にプロシュットとセージの葉を載せてソテーしたもの。日本では小麦粉をまとわせ、カリッとさせる場合もあるが、本場ではワインをふりかけながら汁気を残した状態でソテーしたもののことを指す。
プッタネスカ
イタリアでは家庭でもよく親しまれているパスタ料理の1つ。アンチョビ、ケイパー、オリーブオイルを使ったトマトソースで、シンプルな味わいが愛される秘訣だ。ブッタネスカは「娼婦の」という意味もあるので、娼婦のパスタと略されていることも多い。
タリアータ
これはイタリア版ステーキ。タリアータとは切ったという意味で、その名の通り、切った状態で提供されることが多い。岩塩でシンプルに食べるものが基本。ルッコラなどの生野菜と一緒に提供される。
結論
イタリア料理は日本人の口に合うといわれている。料理用語を学んで、さらに食事を楽しいものにしよう。ちなみにリストランテはやや高級なレストラン、トラットリアはより大衆的なレストランというような意味。シーンに合わせて選ぼう。