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【管理栄養士監修】昆布のカロリーと糖質量 オススメ調理法

【管理栄養士監修】昆布のカロリーと糖質量 オススメ調理法

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年11月11日

昆布と一口に言っても、だし昆布をはじめ塩昆布、とろろ昆布などさまざまな種類があるが、そのものを味わう料理としてはおでんや煮物などが挙げられる。「昆布=よろこんぶ」という語呂合わせで縁起がよいとされていて、おせち料理にも欠かせない。ミネラルや食物繊維が豊富な昆布は、メタボ体型も喜ぶ食材だ。

  

1. 昆布の種類別カロリーと糖質量

昆布は主に北海道と東北の太平洋側で採れるが、富山や沖縄での消費量も多いのは有名な話。夏に刈り取り、乾燥して出荷され、酢昆布やとろろ昆布などにも加工される。
同じ昆布といえども、出汁用の厚みのあるものや、おでんなどに入っている薄いものまで、さまざまな種類がある。種類によってカロリーと糖質量がどのように変わるのかチェックしていこう。
(※[ ]の中は100gのカロリー、糖質量の順。以下同じ。)

◎真昆布(素干し)[145kcal、34.4g]
真昆布は函館沿岸で採れる。厚みがあり、昆布の高級品だ。出汁用の他に、つくだ煮や塩昆布に加工される。ほかの昆布と比べて糖質量が多い。

◎利尻昆布(素干し)[138kcal、25.1g]
利尻昆布は、真昆布よりもやや硬め。料亭などで使われる高級品で、香りがよく、澄んだ出汁が取れる。硬いので、昆布巻きなどには向いていない。

◎がごめ昆布(素干し)[142kcal、27.9g]
がごめ昆布は北海道の函館近辺に生息し、表面がゴツゴツしている。粘りがとても強く、フコイダンは真昆布の2倍も含まれている。

◎長昆布(素干し)[140kcal、21.7g]
長昆布は釧路・根室の沿岸で採れ、長さは6m~15m。つくだ煮や昆布巻きに加工される。

◎三石昆布(素干し)[138kcal、25.1g]
日高昆布は別名「三石昆布」とよばれる。出汁も取れるが、柔らかくて煮えやすいので、おでんやつくだ煮に使われる。

昆布は海藻だから、なんとなく糖質量が少ないというイメージがあるが、こうして実際に値を見てみると、意外と糖質量が高いことがわかる。決して一度に100gも食べるような食材ではないが、甘辛く煮た昆布巻きを食べる時などは、「ちょっと糖質量が高いかも」ということを頭の隅で覚えておくとよいかもしれない。

2. 加工別に見る昆布のカロリーと糖質量

昆布は刻んだり削ったりなど、加工して食べられることの方が多い。それらのカロリーをチェックしてみよう。

◎昆布(刻み)[105kcal、0.4g]
刻み昆布は松前漬けに使われたり、白菜や大根の漬け物などに入っていたりする。粘りがあり、旨味も豊富だ。昆布を細く刻んだだけで特に味つけされていないので、糖質量は低い。

◎昆布(削り)[117kcal、22.0g](削り昆布=おぼろ昆布)
おぼろ昆布は、酢溶液に昆布を漬けて柔らかくなった昆布の表面を、薄く帯状に削ったもの。うどんにのせたり、おにぎりに巻いたりして食べる。調味料で味つけされるので糖質量が高くなる。

◎昆布(塩昆布)[110kcal、23.9g]
塩昆布はおにぎりの具にしたり、湯がいた野菜と和え物にしたりなど、幅広く使うことができる。味つけされているので、糖質量が高い。

◎昆布のつくだ煮 [168kcal、20.6g]
お弁当のご飯の上に梅干と昆布のつくだ煮がのっていると、なんとなくヘルシーな感じがするが、カロリーはやや高めだ。昆布のつくだ煮は、出汁を取った後の昆布を醤油や砂糖で煮詰めるだけで簡単に作ることができるので、まとめて作ってストックしておくと便利だ。

3. おでんと昆布茶のカロリーと糖質量

昆布そのものをしっかり食べるとしたら、おでんや煮物に入っている場合だろうか。柔らかく煮えた昆布は、ほかの具材に出汁を供給しつつも、自身にもよい出汁を含み、このうえなく美味しい。では、おでんの昆布のカロリーと糖質量はどうなのだろう。
◎昆布(おでん)[229kcal、48.6g]

おでんに入れる結び昆布は1つが約7g。1つ食べると16kcal、糖質量は3.4gだ。とすると、けっこう高カロリーで、しかも糖質量も高い。旨い旨いとついつい箸が進むが、意外と糖質量が高いので注意が必要だ。

参考までに、昆布茶についても見てみよう。
◎昆布茶(1杯分)[5kcal、2.0g](昆布茶の粉末2g)

1杯飲むと糖質量は2g。最近はお茶として飲む以外に、和風パスタやポテトサラダの隠し味で使ったり、浅漬けや煮物の出汁として活用したりする場合も多い。粉末状の昆布は使い勝手もよいので、ぜひ、日々の料理に取り入れてほしい。

結論

100年以上前、だし昆布の中から旨味成分(グルタミン酸)が発見され、旨味の存在が科学的に証明された。昆布は料理の主役にはなりにくいが、旨味を持つ食材の頂点ともいえ、最近では海外の料理人の間でも注目されている。栄養価も高いので、メタボ体型の人にこそ、たくさん食べてほしい食材だ。

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  • 公開日:

    2018年9月 1日

  • 更新日:

    2020年11月11日

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