具材の選び方で美味しさが変わる！冷凍カレー向きの野菜はコレ

カレーの具材といえば、にんじん・たまねぎ・じゃがいもを挙げる人が多いのではないだろうか。これらの具材のうち問題なく冷凍できるものは、実はたまねぎだけである。たまねぎも凍らせるとシャキシャキ感はなくなるが、カレーのように甘みを生かしたい料理であれば冷凍にも向いている。

にんじんやじゃがいもは水分が多く、一度凍らせることで食感が大きく損なわれてしまう。そのため、冷凍にはあまり適していない。しかし、にんじんは切り方を工夫することで冷凍しても美味しく食べられるようになる。カレーを作るとき、多くの人はにんじんも厚めの乱切りにするだろう。これを薄切りにするだけで、冷凍しても食感を保ちやすくなるのだ。じゃがいもを冷凍するときは、基本的にマッシュしてから凍らせるのが望ましい。そのため、どうしてもカレーとじゃがいもを一緒に楽しみたいときは、マッシュポテトを別に冷凍しておき横に添えるといいかもしれない。

カレーの種類によって、使う肉もさまざまである。子どもが好きなウインナーを入れることもあるだろう。肉やウインナーは、どれも基本的に冷凍して問題はない。しめじなどのキノコ類を使ったカレーも、そのまま冷凍できるだろう。

ここまでご紹介してきたことから分かるように、カレーを冷凍するときに注意が必要なのは主に野菜である。それでは、比較的凍らせても美味しくいただくことができ、なおかつカレーに向いている野菜をご紹介しよう。

まずは、夏野菜カレーに多く使われる、トマト・オクラ・ズッキーニはどうだろうか。トマトは調理したものであれば、冷凍しても美味しく食べられる。オクラも基本的に、冷凍に向いている野菜である。ズッキーニも冷凍して問題ないのだが、ほかの野菜に比べるとあまり日持ちがしない。調理して凍らせたものでも2週間程度が保存期限だといわれているので、ズッキーニを使った冷凍カレーはなるべく早く食べきるほうがいいかもしれない。

では根野菜カレーに使われる、かぼちゃ・れんこん・ごぼうはどうだろうか。これらの野菜は、どれも冷凍に向いている野菜である。そして、じゃがいもは冷凍に不向きであるが、さつまいもは意外にも凍らせても美味しく食べられる。ホクホクした食感もほしいときは、さつまいもで代用してもいいかもしれない。

冷凍することを前提でカレーを作るときは、キーマカレーに挑戦してみてはいかがだろうか。キーマカレーに多く使われるたまねぎは、冷凍しても美味しい具材の代表格である。にんじんを使うときも、キーマカレーならこまかく刻む。

キーマカレーは解凍してごはんに乗せて食べればもちろん美味しいが、ごはんに混ぜ込んで炒めればカレーチャーハンに、パイシートに包んでオーブンで焼けばカレーパイとしても楽しめる。マッシュして凍らせておいたじゃがいもと混ぜて衣をつければ、カレーコロッケもあっという間に作れるだろう。春巻きの皮で包んで揚げれば、お弁当にも便利なカレー春巻きもできる。いつものカレーに、ちょっとした変化をつけられそうだ。また、キーマカレーはルーがたれにくいため、子どもも食べやすいかもしれない。