1. スパイス次第で好みの味にできる!カレー粉の食材の選び方

カレー粉の作り方をざっくり表すと、スパイスを調合して完成、たったこれだけだ。きわめてシンプルだが、使うスパイス次第で風味が大きく変わってくる。せっかくなので、スパイス選びにこだわって、カレー粉を好みの味にしてみよう。ちなみに作る際にはスパイスをすべてすり潰すので、最初から粉の状態で売られているものを買うと楽だ。
・香り付けのスパイス
カレー粉の中でも要となるのは、香り付けのためのスパイス。代表的なのはクミンやコリアンダーで、これだけでもカレー粉らしい香りを楽しめる。ほかにも試してみたいのは、カルダモンやクローブ、シナモンなどだ。
・辛み付けのスパイス
辛みの主となるのはカイエンペッパー、これは唐辛子をすり潰したものだ。ほかにしょうがやブラックペッパーなども入れると、より複雑な辛みを作ることができる。辛みが苦手な方は、これらを控えれば、無理なく食べられる味に仕上がるだろう。
・色付けのスパイス
カレー粉といえば黄色、これは主にターメリック(ウコン)によるものだ。鮮やかな黄色はきれいだが、ウコンには苦みがあるため、入れ過ぎには注意しよう。
2. カレー粉の下ごしらえは、スパイスを丁寧にすり潰す!

カレー粉の風味をしっかりと引き出すためにも、スパイスの下ごしらえを確実にしたい。スパイスをホールで買った場合は、すり鉢などを使って潰す。ここで粉になるまで丁寧に潰すと、香りがより引き立つうえ、見た目も美しくなる。下ごしらえが終わればあとは炒めるだけなのだ、せっかくなので丁寧に作業をしてみよう。クミンの場合は、より強く香りを出すために、先に炒めることもあるが、焦がさないように注意が必要だ。難しければ、炒めずにそのまますり潰してもよいだろう。
3. カレー粉を作ったら熟成させて、簡単に美味しく食べよう!

・スパイスを炒める
下ごしらえが終わってしまえば、残りの作業は非常にシンプルだ。スパイスを鍋やフライパンにすべて入れ、焦げないようにかき混ぜつつ、弱火でじっくり加熱していく。しばらく加熱すると、スパイスの混ざり合った香りがただようだろう。香りが十分に立ってきたら、焦げてしまう前に火を止め、鍋から取り出そう。
・熟成させる
炒め終わった時点で完成ではあるのだが、せっかくなのでもうひと工夫したい。といっても方法は簡単で、カレー粉の粗熱がとれたら密閉容器に入れて、冷暗所に保存する。たったこれだけで、カレー粉の香りがより引き立ち、美味しくなるのだ。熟成期間は諸説あるが、おおむね1ヶ月を過ぎればよいだろう。あとは時々香りを確認しながら判断しよう。作ったらすぐに食べたくなるかもしれないが、あえてぐっと我慢するのもよいのではないだろうか。
・料理に気軽に使おう
カレー粉が完成したら、料理に積極的に使おう。カレーライスに使えるのはもちろんのこと、ほかの料理にカレー風味を付けるのにも役立つ。スパイスの配合、特に辛さの調整によって、合う料理、合わない料理が変わってくるだろう。何の料理にどんなスパイスの配合がよいかなど調べてみるのも、自家製ならではの楽しみだ。
結論
カレー粉の自作は思った以上に簡単だ、と感じていただけたのではないだろうか。スパイスを揃えるのが手間ではあるが、一度作ると病みつきになるかもしれない。自家製ならスパイスの配合を変えるなど、いろいろ試すことができる。ぜひご自分でいろいろ試して、食卓の香りをより豊かにしていただきたい。