1. カレーの基礎知識

カレーと日本人
カレーは日本人の国民食とも呼べるメニュー。家庭料理を代表するメニューでもある。料理初心者が、1番初めに作るメニューとしても人気がある。カレーが日本で親しまれるようになったのは、明治時代以降。大正時代になるとじゃがいも、人参、たまねぎのはいったいわゆる日本風カレーが登場し、家庭でも食べられるようになっていった。
独自進化を遂げた日本版カレー
カレーは、ご存知の通り、インド生まれの食べ物。ただ、インドではさまざまなスパイスを使った煮込み料理のことを総じてカレーと呼ぶので、日本版カレーとは印象が異なる。ちなみに日本版カレーは、インドからイギリスに伝わったレシピが伝わったもの。小麦粉を使い、とろみをつける点でもインドカレーとは異なる。
日本版カレーの美味しさ
日本版カレーの醍醐味は、家庭によって異なる味わい。具材、カレールーのバリエーションもかなり多く、切り方や炒め方など調理法も家庭によってさまざま。牛肉で作る家庭、鶏肉、豚肉とこれだけでも大きく味は異なる。日本版カレーの守備範囲の広さこそ、各々の家庭の味が生まれるポイント。
2. コクを加える隠し味調味料

隠し味調味料を加える意味
インドカレーのカレーは、スパイシーな味わいが特徴。対して日本版カレーの美味しさは、コクと深みが特徴的。このコクや深みを加えるのに一役買ってくれるのが、隠し味で調味料なのだ。前述の通り、この隠し味も各々の家庭で異なる。
チョコレートやジャム
チョコレートやマーマレードなどのジャムを隠し調味料として加えるとコクが増すと言われている。甘さも加わるので、よりコク深く感じるのだ。ただ、入れすぎには注意が必要。チョコなら1~2片で十分。どちらもカレールーを入れる時に少しずつ加え、足りないかな、と思う分量がちょうどいい。
ソースやケチャップ
そもそもソースは、さまざま野菜の美味しさが詰まっているもの。加えることで簡単にコクが出る。ケチャップも濃縮したトマトの旨味が味わえるので、カレーに加えるとコクが出る。双方入れすぎるとハヤシライスのような雰囲気になってしまうので、こちらも少量ずつ、隠し調味料として様子を見ながらが入れる。
3. 風味が増す隠し味調味料

ローリエやニンニク
具材を炒めるときに、ニンニクも一緒に炒めるとぐっと本格的な味わいになる。また水を加えるときにローリエも一緒に煮込むと風味がぐっと増す。たったこれだけ、と思うかもしれないが、隠し味調味料のなかでも簡単にトライできて、失敗がないのでおすすめ。
醤油やめんつゆ
蕎麦屋のカレーのようなどこか懐かしい味に仕上げたいなら、醤油やめんつゆを加えるのが正解。具材を煮込むときに加えると、出汁の旨味が具材によく染み込む。カレーうどんなどを作るときにもこの方法を使うといい。
ワイン
大きめの肉をゴロゴロと入れるなら、炒める際に赤ワインを投入するのがおすすめ。牛肉であれば赤ワイン、豚肉や鶏肉であれば、白ワインを入れるといい。しっかりアルコールと水分を飛ばすのが、風味を生かすポイント。
結論
家庭料理を代表するカレーは、オリひと読者にも親しみ深い料理のはず。まずは、どんな素材でカレーを作るかをしっかりと決めることが肝心。それに合わせてルーや調理法、そして隠し味調味料を選んでいこう。隠し味調味料は、少量から加えるのが正解。アレンジを重ねて、鉄板カレーレシピを完成させよう。