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菊菜とは?春菊との違いや菊菜の美味しい食べ方などを詳しく解説!

菊菜とは?春菊との違いや菊菜の美味しい食べ方などを詳しく解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年6月25日

関西地方で馴染み深い葉野菜の「菊菜(きくな)」。関東地方では春菊と呼ばれることが多いが、実は関西地方の菊菜と関東地方の春菊は異なる品種の野菜である。今回はそんな関西地方で多く食べられている菊菜について詳しく解説する。美味しい菊菜の選び方やおすすめの食べ方などを確認していこう。

  

1. 菊菜とは?

菊菜とは、主に関西地方で食べられている春菊のことである。春菊には大葉系、株張り中葉系、株立ち中葉系などいくつか種類があるが、関西地方で食べられている菊菜は一般的に「株張り中葉系」のことを指す。株張り中葉系の特徴には株立ち中葉系と異なり、株が横に広がっていること、側枝の分岐が多いことなどがある。また、菊菜の中にも「冬の精」や「大阪中葉」などいくつか種類がある。

菊菜の主な産地と旬

菊菜は主に関西地方で栽培されており、特に大阪府の堺市、岸和田市、貝塚市などで多く生産されている(※1)。また、農林水産省の「作物統計調査」によれば、大阪府は全国で最も菊菜の生産量が多い(※2)。基本的には通年流通しているが、11月~翌年2月頃が菊菜の旬である。通常、流通しているものは日持ちさせるために根付きの状態、または根っこで切り取った状態で売られている。

2. 菊菜と春菊の違いとは?

菊菜(春菊)は中葉系が一般的であるが、その中葉系には関西地方で主流の「株張り中葉系」と関東地方で主流の「株立ち中葉系」がある。そして、同じ中葉系であっても、これら2つは見た目や出荷方法などが異なる。そこでここでは、菊菜と春菊の主な違いについて詳しく確認しておこう。

違い1.見た目

関東地方で多く食べられている春菊(株立ち中葉系)は、株が上方向に向かって伸びているのが特徴である。一方、関西地方で多く食べられている菊菜(株張り中葉系)は、株が横方向に広がっているのが特徴。また、根元から売られていることが多く、株についている葉っぱの量が多い。なお、葉っぱはいずれも比較的シャープなものであり、大葉系に比べると面積は狭いという特徴がある。

違い2.出荷方法

関東地方の春菊と関西地方の菊菜は出荷のされ方が異なる。まず関東地方の春菊は、基本的に茎を摘み取って出荷されている。一方、関西地方の菊菜は、根付きの状態で出荷されることが多い。関西地方の菊菜がこのような方法で出荷されている理由は、根付きの状態のほうが日持ちしやすく鮮度を保てるからだ。そのため春菊と菊菜は、スーパーや八百屋などで売られている状態も異なっている。

3. 美味しい菊菜の選び方

菊菜は流通量が多いため、スーパーや八百屋などでも比較的簡単に手に入れられる。自分で菊菜(春菊)を選べるときは、葉・香り・切り口などをよく確認して美味しいものを見極めるようにしよう。
  • 葉っぱ:濃い緑色でツヤ感のあるもの
  • 香り:ハーブのような強い香りがあるもの
  • 切り口:断面にみずみずしさがあるもの

4. 菊菜の美味しい食べ方3選

菊菜はすき焼きなどの鍋物をはじめ、おひたし・天ぷら・炒め物・汁物・和え物などさまざまな料理に使うことができる。そこでここでは菊菜の美味しい食べ方・メニューを3種類紹介しておこう。

食べ方1.すき焼き

菊菜(春菊)の使い道として最もポピュラーな料理の一つが「すき焼き」である。すき焼きに加えることで、彩りがよくなるだけでなく、その独特な苦味と香りがアクセントになって美味しい。関西風のすき焼きを作るなら、牛肉をよく焼いてから菊菜などの野菜を加えて煮込むようにしよう。

食べ方2.おひたし

菊菜をメインにしたいなら「おひたし」にするのもおすすめだ。あらかじめ菊菜の硬い部分を取り除いておき、お湯を沸かした鍋でサッと茹でる。それから水気を切り、だし汁やかつお節などをかければ完成だ。菊菜のほろ苦さを楽しめる一品で、ご飯のおかずにも、お酒のおつまみにも適している。

食べ方3.ナムル

ほろ苦い味が特徴の菊菜を使って「ナムル」を作ってみるのもよい。基本的な作り方は「おひたし」と同じで、カットした菊菜を茹でてから流水で冷ましておく。その後、ゴマ油・鶏ガラスープの素・白ゴマで作った和え衣と合わせれば完成だ。こちらもおかずやおつまみに適している一品である。

5. 菊菜の正しい保存方法

菊菜(春菊)は日持ちしない葉物野菜であるため、できる限り早めに食べ切るのが重要だ。冷蔵保存する際は、乾燥を防ぐために新聞紙やキッチンペーパーなどで包んでから、ポリ袋や保存袋などに入れて冷蔵庫で保管するのがおすすめ。また、冷凍保存する際は、硬めに茹でてから保存するのがポイントになる。詳しくは以下のページで解説しているので、必要に応じて保存方法を確認してみよう。
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結論

関西地方で食べられている菊菜は春菊の一種ではあるが、関東地方で多く食べられている「株立ち中葉系(春菊)」と比べてみると株が横に広がっている「株張り中葉系」の春菊である。また、九州地方などで多く食べられている「大葉系」に比べると、葉っぱがシャープで春菊らしい味わいを楽しむことができる。菊菜を料理に使うときには、こうした特徴を活かしてみるとよいだろう。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2018年11月 7日

  • 更新日:

    2021年6月25日

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