1. 春菊に含まれる栄養は?

緑黄色野菜のひとつである春菊には、どのような栄養が含まれているのだろうか?まずは、春菊に含まれる主な栄養素を見てみよう。
■βカロテン
春菊に豊富に含まれる栄養素のひとつが、βカロテンだ。春菊の生の葉100g当たりに4500μgほど含まれている。ちなみに、ほうれんそうの生の葉100g当たりに含まれるβカロテンの量が約4200μgなので、βカロテンの含有量は春菊のほうがやや多いと言える。βカロテンは体内に入るとビタミンAに変換されて作用するほか、抗酸化作用などもあり、健康を維持するうえで大切な栄養素のひとつだ。
■ビタミン類
春菊には、皮膚や粘膜を強くする効果のあるビタミンA、肌荒れや風邪予防によいとされるビタミンCなどが豊富に含まれている。そのほかビタミンB群やビタミンE、骨を作るのに必要なビタミンKなど、さまざまな種類のビタミン類も含んでいるのが特徴だ。
■ミネラル
春菊にはカルシウムやマグネシウムなど、骨を作るうえで欠かせないミネラルも含まれている。そのほかに、高血圧の予防効果があるとされるカリウムや、血液のもととなる鉄なども春菊から摂取できる。
■葉酸
ビタミンB群の一種である葉酸も、春菊から摂取することが可能だ。葉酸は、妊娠中には特に必要な栄養として知られており、春菊の生の葉100g当たりに約190μg含まれている。なお、葉酸は水溶性のため、茹でるとその含有量は半分近くに減少するのが特徴だ。
2. 春菊は茎まで全部食べられる?

栄養豊富な春菊だが、果たして茎まで全部食べられるのだろうか?
答えはYESである。茎のほうが食べにくそうだと感じる人もいるかもしれないが、実は、春菊の苦味は茎よりも葉のほうが強いので、基本的には、茎まで美味しく全部食べられる。
茎が硬めの春菊の場合は、特に硬い下の部分を除き、上のほうのみを調理するとよい。炒めものやサラダなどにする場合は4~5cmの適度な長さにカットし、スープなどに入れる場合は茎の部分をさいの目切りにすると食べやすい。ちなみに春菊を選ぶ際、茎が太すぎるものは葉も硬く食べにくくなっている場合があるので、できれば茎が細めのものを選ぶといいだろう。
また、同じ春菊でも、種類によって茎の食べやすさが違う場合がある。たとえば「スティック春菊」などの「茎春菊」は、茎が長く柔らかいため、茎まで食べやすいのが特徴だ。甘みがあって生でも全部食べられるので、サラダ用などに向いている。
答えはYESである。茎のほうが食べにくそうだと感じる人もいるかもしれないが、実は、春菊の苦味は茎よりも葉のほうが強いので、基本的には、茎まで美味しく全部食べられる。
茎が硬めの春菊の場合は、特に硬い下の部分を除き、上のほうのみを調理するとよい。炒めものやサラダなどにする場合は4~5cmの適度な長さにカットし、スープなどに入れる場合は茎の部分をさいの目切りにすると食べやすい。ちなみに春菊を選ぶ際、茎が太すぎるものは葉も硬く食べにくくなっている場合があるので、できれば茎が細めのものを選ぶといいだろう。
また、同じ春菊でも、種類によって茎の食べやすさが違う場合がある。たとえば「スティック春菊」などの「茎春菊」は、茎が長く柔らかいため、茎まで食べやすいのが特徴だ。甘みがあって生でも全部食べられるので、サラダ用などに向いている。
3. 春菊を余さず使うおすすめの食べ方

最後に、春菊を茎まで余さず調理する、おすすめの食べ方を紹介する。
■おひたし
春菊の風味を活かした手軽な食べ方のひとつが、おひたしである。春菊を洗ったら、塩を入れた熱湯でさっとゆがく。このとき、火が通りにくい茎の部分から入れるようにするとよい。しんなりしたらざるに上げて冷水で冷まし、しぼってから適当な長さにカットする。あとは、だし汁や醤油などの調味料で和えれば完成だ。
■甘辛炒め
春菊を甘辛く炒めるのもおすすめだ。カットした春菊をフライパンで炒めたら、砂糖や醤油で味付ける。お好みで、赤とうがらしを加えてもよい。また、春菊の葉のみを料理に使って茎が余ったときなどに、茎だけを甘辛炒めにする食べ方もいいだろう。
結論
ビタミンやミネラルなどの栄養が豊富に含まれている春菊は、毎日の食事で積極的に摂りたい食材のひとつだ。基本的には茎まで食べられるので、ぜひ余すことなく使ってほしい。ちなみに、春菊に含まれる香り成分には、胃腸の働きを促す効果もあるとされているので、食欲がないときなどにもおすすめだ。体にうれしい要素がたくさん詰まった春菊を、今夜のもう一品に加えてみてはいかがだろうか?