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【鬼おろし】とは?使い方や野菜が美味しくなる理由やおすすめも紹介

【鬼おろし】とは?使い方や野菜が美味しくなる理由やおすすめも紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年5月24日

「鬼おろし」と呼ばれる調理器具をご存知だろうか?本稿では鬼おろしの基礎知識や野菜が美味しくなる理由、栄養を損ないにくいとされる理由などを解説する。鬼おろしの選び方やおすすめも紹介しているので、あわせてチェックしてほしい。

  

1. 鬼おろしとは?

まずは「鬼おろし」について解説しよう。デパートのキッチンアイテムコーナーなどでも売っているので、見たことがある方も多いのではないだろうか?

竹製のおろし器

鬼おろしとは、竹で作られたおろし器のことだ。通常のおろし金よりも刃が粗くギザギザが大きい。これが鬼の歯のように見えることからその名が付いた。なお大根おろしを作る際に用いることが多いが、長芋や蓮根、じゃがいもやにんじんといった、やや硬めの根菜などに幅広く使える。

使い方

基本的には一般的なおろし金と同じように、前後に動かしながらすりおろしていく。ただし野菜によってはおろしにくいときもある。その際は、野菜を手前に一方向に引くようにして使うとおろしやすいので試してみてほしい。

お手入れ方法

使用後や汚れが付いたときは放置せず、その場でサッと水洗いしよう。竹製なので、浸け置き洗いや食洗機を使うといったお手入れ方法はNGだ。水洗いしたあとは、水気をしっかり切るのも忘れないようにしよう。

保管上の注意点

カビなどを防ぐため、洗ったあとは風通しのよい場所で保管する。密閉したり、通気性の悪い場所に保管したり、多湿な場所で保管したりすることは避けよう。そのほか、商品ごとの注意点などもあるはずなので、説明書きをよく読んでおくことをおすすめする。

2. 鬼おろしで野菜が美味しくなる理由

和食屋などで、鬼おろしを使った粗めの大根おろしを食べると確かに美味しい。その秘密とはどこにあるのだろうか?

粗くおろすことで旨みが逃げない

おろし金を使った大根をおろしは細かく滑らかな口当たりだが、搾る必要があるほど水分が出て味も辛め、というイメージはないだろうか?その点、鬼おろしを使うと粗くおろすことができるため水分が出にくくなる。シャキシャキなのに空気を含んでふわふわな食感になるうえ、辛みも少なく、大根本来の甘みまで感じられる。まさに理想の大根おろしが作れるというわけだ。素材が竹のため、普通のおろし金よりも熱の伝導率が低いことも、素材のよさを損なわない理由のひとつである。

3. 鬼おろしを使うと栄養を損ないにくい

鬼おろしを使っておろすと、おろし金を使ったときに比べて栄養素が損なわれにくい。その理由は次の通りだ。大根おろしを例に解説する。

余すところなく食べられる

鬼おろしを使うと大根の細胞を粗く砕くことができるため、水分が逃げにくくなる。いつもなら捨てていたその水分に本来含まれる、ビタミンCやミネラルといった栄養を余すところなく摂取できるのだ。

酵素の摂取にも効果的

大根に含まれる酵素の量は野菜の中でもトップクラスといわれている。酵素は細胞が壊れることで外に出てるので、すりおろして食べるのがもっとも効率がよい。また熱に弱い性質を持つため、生で食べられる大根おろしは最適だ。その酵素が存在するのも大根の水分の中である。鬼おろしを使うと水分が逃げにくくなるため、酵素もしっかり摂取できるというわけだ。

4. 鬼おろしを選ぶときのポイント

鬼おろしはネットでも手軽に手に入る。各メーカーからさまざまな商品が発売されているため、いざ選ぼうとすると迷ってしまうこともあるだろう。そこで、選ぶときのポイントをまとめたのでぜひ参考にしてほしい。

素材をチェック

鬼おろしは竹製とお伝えしたが、ほかにプラスチック製やステンレス製といった商品も販売されている。おすすめは竹製だが、カビが生えることがあるなど取り扱いがやや大変という難点がある。プラスチック製は安価で軽く使いやすい一方、耐久性やおろしの仕上がり具合は竹製に劣る。またステンレス製は錆びにくく高級感があるが、やや高価であり重いといった欠点がある。一長一短があるので、じっくり見極めて判断しよう。

サイズをチェック

大きすぎるのも扱いづらいが、刃が小さかったり横幅が狭かったりするのもおろしにくい。どんな野菜に使いたいのかをイメージし、その野菜の太さに合うものを選ぼう。

お手入れのしやすさをチェック

素材でいえば、お手入れが楽なのはプラスチック製やステンレス製の鬼おろしだろう。確かに素材も大切なのだが、もうひとつ、汚れの落としやすさも重視したいポイントである。刃と刃に野菜の繊維が詰まりやすいものはお手入れに苦労する。初めて買うならシンプルな造りのものがよいだろう。

5. ご家庭におすすめの鬼おろし3選

最後に、おすすめの鬼おろしを3つ紹介する。

竹虎「竹製大根おろし(鬼おろし)」

身の厚い孟宗竹を使った鬼おろしだ。割れにくく耐久性があるので、ひとつ買えば長持ちさせられるだろう。しっかり持てる平らな持ち手と、防虫・防カビに寄与する炭化加工も特徴だ。

ヤマキ「鬼おろし 雅竹 末広 小」

こちらは幅広で浅めの刃が特徴の鬼おろしだ。おろしすぎないため、よりみずみずしくシャキシャキした食感が楽しめる。お手入れが楽なのも嬉しいポイントだろう。

萬洋「竹 鬼おろし 角型 大」

本来はレストラン向け業務用商品なのだが、Amazonなどで手軽に購入できる。安価なうえ握りやすい棒状の持ち手、シンプルなデザインなどが特徴だ。

結論

鬼おろしは、ご家庭にひとつ備えておいて損はない調理器具だ。和食屋のような本格的な大根おろしが簡単に作れるうえ、栄養素も逃げにくいなどメリットも多い。竹製はとくにお手入れが大変かもしれないが、その分、美味しい大根おろしが食べられると思えば苦ではないだろう。ぜひこれを機に鬼おろしを買ってみてはいかがだろうか?
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  • 公開日:

    2018年12月19日

  • 更新日:

    2021年5月24日

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