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【はんぺん】の種類と特産地、選び方。おすすめの食べ方も紹介

【はんぺん】の種類と特産地、選び方。おすすめの食べ方も紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年4月15日

はんぺんは白くてフワフワしていて、食感がとても軽い。特徴的な味がないのが特徴で、それゆえに、いろいろな料理に応用できる。まずは種類と選び方をおさえて、いつもの食卓に大いにはんぺんを登場させてみよう。

  

1. はんぺんの種類

はんぺんの原料は魚のすり身に山芋と卵白など。成型した後、お湯に浮かせて茹でて作られる。お湯に浮くほど軽く、フワッとした食感が持ち味で、おなじみのおでん以外にも焼いたり揚げたりなど、いろいろなメニューに応用できる。主に関東・東海地方で食べられていたが、戦後、全国的に広まったそうだ。

はんぺんというと、真っ白くて四角いだけ、というイメージがあるが、最近は中に具材をはさんで現代風にアレンジされたものも出回っている。見た目もきれいで美味しく、そのままで一品料理になるので便利だ。

【浮きはんぺん】

一般的に「はんぺん」と呼ばれているものは、この浮きはんぺんのこと。お湯に浮かべて作るので、こう呼ばれる。白くて四角い。
もともとは関東地方の名産だ。

【サンドはんぺん】

丸や四角など形はさまざま。中にチーズやカレー、明太子などの具材が挟んである。食感は柔らかい。そのままでも食べられるが、
サッと焼いても旨い。酒のおつまみやお弁当のおかずに利用されることが多い。

2. はんぺんの特産地

日本全国には、黒かったり花形だったりなど、さまざまなご当地はんぺんが存在していて、地域の食文化に強く根づいている。では、どんなはんぺんがあるのか、地域ごとに見てみよう。

■鎌倉市:【梅花はんぺん】

紅白の梅の花に見立てた愛らしいはんぺん。ややコシがある食感も絶妙。鎌倉土産としても有名。

■静岡県:【黒はんぺん】

静岡の名産。イワシやサバなど、赤身の魚のすり身を使っているので灰色をしている。形は半月型。浮きはんぺんに比べると、歯ごたえがしっかりしている。「静岡おでん」の具としても有名。

■三重県:【伊勢はんぺん】

三重の名産で白くて、薄い円形。伊勢いもを用い、食感はフワフワというよりも、プニプニとした感じで非常に柔らかい。

■関西地方:【あんぺい】

ハモなどの白身の魚を中心に練り上げられている真っ白なはんぺんで、関西では夏に食べられることが多い。形は丸や四角などさまざま。

■長崎県:【長崎はんぺん】

赤や緑色の、細長い板状。ちゃんぽんや皿うどんには欠かせない。はんぺんと呼ばれるが、分類的にはかまぼこ。

■鹿児島県:【こが焼き】

白身魚のすり身に卵、砂糖、豆腐を混ぜ込んで焼き上げる。すり身が主体というよりは、すり身が入った卵焼きのことで、色は黄色く、しっかりした歯ごたえがある。お正月に食べられることが多い。

3. はんぺんの選び方

優しい味のはんぺんは、そのままで食べるのはもちろん、煮たり焼いたりなど、いろいろなメニューに応用できるのが特徴だ。では、調理法によって、どのはんぺんをチョイスしたらいいのだろう。

そのままで食べるなら、中に具材が入っているサンドはんぺんが手軽でおすすめ。子どものお弁当に、お父さんのビールのおつまみに、切ってすぐに食べられるのが嬉しい。サッとバターで焼くと、さらに美味しくなる。また、彩りがきれいな梅花はんぺんや、真っ白なあんぺいは、日本酒が進むアテに絶好。刺身感覚で、ワサビ醤油で食べるといいだろう。こが焼きもそのまま食すものだが、買って食べるというよりは各家庭で作ることの方が多い。

おでんや煮物にするには、浮きはんぺんか黒はんぺんを選ぼう。はんぺんはとても汁を吸うので、おでんで浮きはんぺんを使う時は、鍋に浮かせて半面だけに汁気が吸われるようにすると、もう半面は白いままの色が残ってきれいだ。一方、静岡では黒はんぺんは串に刺して使われる。汁にどっぷりとつけて味を染み込ませ、食べる時にかつお節などをかけるのが特徴。黒はんぺんは味が濃厚なので、一般的な煮物に使っても旨い。

炒める時は、長崎はんぺんを選ぼう。やや硬くて歯ごたえがしっかりしているので、崩れることがない。赤や緑の色がきれいなので、野菜炒めなどに入れると、彩りがよくなるのでおすすめだ。揚げ物なら浮きはんぺんがいいだろう。四角いままフライにして、食べる時に三角形に切り、レモン醤油やマヨネーズで食べると美味。

このようにさまざまな調理法に利用できるはんぺん。種類も豊富なので、想定する調理法によってベストなものを選びたい。

4. はんぺんの食べ方

はんぺんは熱を加えても加えなくても食べられるので、いろいろな料理に応用がきく。たとえば、厚みを利用して、横に切れ目を入れて、そこにチーズや明太子をはさむと、それだけでビールのつまみになる。いわゆる、サンドはんぺん。スーパーなどでは、あらかじめはさんであるものが売っているが、自分でいろいろアレンジしてみるのも楽しいだろう。

熱を加える場合は、おでんや煮物以外にも、サッとバターで焼いてワサビ醤油で食べたり、フライにしたりしてもうまい。

ちょっと手の込んだメニューだと、よく作られているのが、はんぺんのグラタンだ。作り方はいたってシンプル。まず、小麦粉、バター、牛乳でホワイトソースを作るが、市販の缶詰などを使ってもOKで、隠し味に味噌を加えるのがコツだ。耐熱容器にサイコロ状に切ったはんぺんや茹でたホウレン草を並べ、味噌入りのホワイトソースをかける。その上にとろけるチーズを載せてオーブンで焼けば完成だ。キノコやアボカドを加えても旨い。

結論

はんぺんの色白で上品な風情は、魚のすり身と卵白と山芋といった、原料すべてが白いことに由来する。素材そのものの栄養がぎっしり詰まっているので、健康的な食品でもある。そのまま食べてもよし、煮ても焼いても揚げてもよし。オリジナルレシピをどんどん考えよう。

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  • 公開日:

    2018年12月 4日

  • 更新日:

    2020年4月15日

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