目次
1. じゅわっとジューシー!小籠包の正しい保存方法とは?

小籠包は中華料理の点心のひとつである。同じ点心に中華まんや焼売があるが、これらと小籠包の大きな違いといえば皮の中にたっぷりの肉汁を含む点だ。どういった保存方法が適切なのか見ていこう。
冷蔵もOKだが冷凍がおすすめ
水分が多く保存が難しいと感じるかもしれないが、スープはゼラチンで固められているため、温度が下がれば固まるという特性を持つ。小籠包のこうした特徴を利用することで、いったん蒸してしまった小籠包でも冷蔵保存が可能である。しかし「正しい保存」という意味でいえば、手作りの場合は加熱前の状態で冷凍保存するのがおすすめだ。
下ごしらえを済ませておけば、食べる前に解凍して蒸すだけのなのて調理も手軽にできる。「食べる分だけ蒸す」「多く作ったら加熱前に冷凍」という基本的なポイントを押さえておこう。
下ごしらえを済ませておけば、食べる前に解凍して蒸すだけのなのて調理も手軽にできる。「食べる分だけ蒸す」「多く作ったら加熱前に冷凍」という基本的なポイントを押さえておこう。
2. 蒸した小籠包は冷蔵保存がおすすめ

すでに小籠包を蒸したあとで、食べきれずに残ってしまった場合などは冷蔵保存しよう。
冷蔵保存する方法
粗熱をとり、皮の乾燥を防ぐため保存容器に入れるかラップで包み、できるだけ密封した状態で保存しよう。ただし冷蔵保存の場合は風味が低下しやすいため、できたての味より劣ってしまうのは仕方がない部分である。
保存期間の目安
冷蔵保存した小籠包は、時間が経つと水気が皮に出てふやけてしまう。そのため、当日中に食べきるように心がけよう。
食べるときの注意点
冷蔵保存した小籠包を食べるときはレンジスチーマーを使用したり、皿に移してから水を少量ふりかけてラップをしたりして、加湿しながら温めるのが望ましい。ラップをかけずにそのまま温めてしまうと、皮がカチカチになり食べられなくなることもあるので注意が必要だ。
3. 小籠包は蒸す前に冷凍保存するのがおすすめ

上述のように、小籠包は加熱前の状態で冷凍保存するのがおすすめだ。具体的なやり方を見ていこう。
冷凍保存する方法
餡を皮で包み、アルミ製のバットなどに並べてラップで包んだら「急速冷凍」モードを使ってなるべく短時間で冷凍させよう。このとき、小籠包同士がくっつかないように注意することだ。皮がくっついてしまうと剥がすときに破れ、せっかくのスープが抜けて美味しさが失われてしまうため注意しよう。
保存期間の目安
この方法で冷凍した小籠包は2週間ほど保存できる。目に付きやすい場所に日付を書いておくなどして、食べ忘れを防ごう。
4. 冷凍保存した小籠包の解凍方法

続いて、冷凍した小籠包を解凍する方法について解説する。
解凍方法
小籠包を冷凍のまま蒸し器に入れ、通常(冷凍しない場合)よりも長めに加熱する。通常の蒸し時間は7〜8分なので、10〜11分を目安にするとよいだろう。ただしスープの餡はゼラチンで固めていないと、蒸したときに水分がしみ出てしまう場合がある。スープは必ず煮凍りのようにゼラチンで固めておくようにしよう。
5. ご家庭でできる小籠包の作り方を紹介

最後に、ご家庭でできる簡単な小籠包のレシピを紹介しよう。皮は手作りするご家庭も多いが、ここで紹介するのは市販の餃子の皮を使う方法だ。
材料
- 餃子の皮
- スープ
└鶏ガラスープの素
└粉ゼラチン
└お湯 - 餡
└豚ひき肉
└玉ねぎ(またはねぎ)
└塩胡椒
└醤油
└ごま油
└生姜(すりおろし)
└酒
作り方
まずは耐熱ボウルまたはアルミ製のバットにスープの材料を投入し、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて固める。もうひとつボウルを用意し、餡の材料を加えて粘り気が出るまで十分こねたら、ラップをして30分程度冷蔵庫に入れて寝かせる。時間がきたら、ヘラを使って餡とスープを混ぜ合わせ、餃子の皮で包む。あとは鍋にお湯を沸かし、クッキングシートを敷いた蒸し器の上に小籠包を並べ、7〜8分ほど蒸せば完成だ。
餡を上手に包むコツは?
餃子の皮に餡をのせたら、自分から見て手前と奥の皮を中央(上)に寄せてくっつける。90度回転させ同じ手順を繰り返す(回転させず自分から見て左右の皮を寄せるのでもよい)。寄せていない皮が四隅に残っているので、それぞれ対角線上にあるものを中央に寄せる。最後に、皮が開かないようにキュッとつまんだら、ほんの少しねじりを加えよう。これで上手に包めるはずだ。
業務スーパーなどの市販品ならより手軽
業務スーパーなどでは、冷凍小籠包が販売されている。餡を作ったり皮で包んだりする手間が不要なうえ、沸騰した蒸し器に小籠包を凍ったまま投入して蒸すだけ、あるいは電子レンジで加熱するだけといった手軽さも魅力である。手間をかけずサッと食べたいときは便利な市販品もおすすめだ。
結論
小籠包はスープを包むため、ほかの点心と比べて扱いが難しい。ご家庭で手作りする場合は「スープをゼラチンで固める」「保存する場合は加熱前に冷凍する」というポイントに気を付けながら、ぜひ美味しい小籠包を作ってみてほしい。