作り過ぎても大丈夫！美味しさをキープする豆腐ハンバーグの保存方法

豆腐ハンバーグのメイン食材である豆腐とひき肉は、大容量で売られていることも多く、驚くほど大量にできあがってしまうことがある。そのため、正しい保存方法で保存しないとすぐに傷んでしまってもったいない。豆腐そのものは長期間冷蔵・冷凍保存できないが、豆腐ハンバーグにすることで、美味しく冷蔵・冷凍保存でき、作り置きが可能となる。

豆腐をハンバーグ状にしてからなら保存可能な理由は、豆腐を崩して使う点にある。豆腐のように水分が多い食品は、冷蔵すると腐りやすい。しかも、冷凍すると豆腐内の水分が凍り、解凍すると凍った水分が溶けて流出し、その部分が空洞となりスポンジ状になる。そのため豆腐独自のなめらかな食感は失われてしまう。豆腐の形状を崩しハンバーグのようにして火を通すことで、保存を妨げる水分を飛ばすことができるのだ。このように正しい保存方法を取り入れれば、前述の心配も吹き飛ばしたかのように、豆腐ハンバーグを美味しく保存できる。

豆腐ハンバーグをなるべく長期間冷蔵保存するには、材料を混ぜる前に、まず豆腐の水切りを入念に行ってほしい。前述のとおり、余計な水分が残っていると食品が傷みやすくなってしまうためだ。

たねを成形したら、中心までしっかり焼くのも重要なポイントだ。冷蔵保存の際は、菌をできるだけ繁殖させないために、豆腐ハンバーグの粗熱を冷ましてから1個ずつラップに包み、しっかり密閉する。ラップで包んだ豆腐ハンバーグを、さらにジッパー付きの袋に入れることをおすすめする。

このように豆腐ハンバーグを冷蔵保存した場合、2～3日は安心して保存できる。しかし、できるだけ早めに食べ切ることを心掛けよう。

豆腐ハンバーグの保存は、冷蔵よりも冷凍がおすすめ。きちんと冷凍すれば2～3週間ほど保存が可能だ。冷凍保存の手順も冷蔵保存と変わらず、焼いたあと粗熱が取れたら1個1個ラップで包み、ジッパー付きの袋に入れて冷凍庫で保存する。成形した豆腐ハンバーグのたねを焼く前に冷凍することもできるが、豆腐の水分が多く、美味しく解凍できない可能性があるため、おすすめしない。冷凍保存の際のポイントを、以下に紹介する。

1つ目のコツは、しっかり水切りした豆腐を、形が残らないくらい練って仕上げることだ。前述の通り、豆腐は冷凍に不向きな食材であるため、豆腐の形状が残っているとうまく冷凍できない。

2つ目のポイントは、焼くときにしっかりと焼き目を付け、たねに残った水分を飛ばすこと。豆腐ハンバーグに余計な水分が残ったまま冷凍した場合、解凍したときに、水分と一緒に旨味や風味も溶け出してしまう。また前述の通り、水分が溶け出した部分は空洞になり、食感や味が悪くなってしまう。

冷凍した豆腐ハンバーグの解凍方法には、電子レンジを使う方法と、フライパンなどで焼きなおす方法がある。電子レンジで温める解凍方法は手軽だが、豆腐ハンバーグが水っぽくなってしまうことがある。水気が気になるようであれば、フライパンで焼きなおしてみよう。

焼きなおす際は、表面をカリッと焼きあげるのが美味しくなるコツだ。このときに、みりんと醤油などで味付けしたり、あんかけにしたりすることで、冷凍前の豆腐ハンバーグとは違った美味しさを楽しむこともできる。

大量に作ってしまいがちな豆腐ハンバーグだが、焼いたものを冷凍すれば2～3週間は保存可能である。解凍する際は、焼きなおしのひと手間を加えることで美味しく解凍でき、また味付けをアレンジすることで、冷凍前とは違う豆腐ハンバーグを楽しめる。夕飯のおかずに悩んでいる人も、ダイエットメニューをもっと楽しみたい人も、保存方法を上手に応用して豆腐ハンバーグを取り入れてほしい。