1. いろいろ試してみよう!天ぷらの食材選び

天ぷらに向く食材は、多種多様だ。食べたいものを選べば良いが、ここでは天ぷらに使われる定番の食材の選び方を紹介する。
海老
天ぷらに使用するのは、ブラックタイガーなど、車海老の仲間が一般的だろう。スーパーに並ぶ海老には有頭と無頭のものがあるが、どちらも殻や身に光沢があれば新鮮と考えて良い。もちろん、悪臭のするものは避けよう。天然ものを買えれば申し分ないが、養殖ものや冷凍ものでも美味しい天ぷらにできるだろう。
れんこん
れんこんは、天ぷらにした際のシャキシャキとした食感がたまらない。ぜひ食材に加えたい野菜のひとつだ。れんこんは、ずっしりと重いものを選ぼう。部位によって食感が変わるが、いずれでも味の良い天ぷらになる。天ぷらにすると甘みが強調され、ほくほくした食感と共に楽しめる。皮が固く、ずっしりと重いものが新鮮だといわれる。
そのほかの野菜
そのほかにも、好きな野菜を天ぷらにしてみよう。高温でしっかり火を通すとはいえ、新鮮なものを選びたい。全般的に、色つやが良く、しっかり重みのあるものがおすすめだ。
2. 美味しい天ぷら作りは下ごしらえから!

食材の下ごしらえの方法によって、火の通りやすさや仕上がりの食感が変わってくる。丁寧に準備をしよう。
海老は水分が残らないよう下処理を
殻をむき、背わたを取り除く。竹串を背中側に刺して取り除くのが一般的だが、難しければ、背中に包丁で浅く切り込みを入れる方法もある。尾の中に水分が残っていると、揚げる際に油はねの原因となるので、尾の先を切り落とし、水分を取り除いておこう。
れんこんは薄めに切る
輪切りにする。節に対して垂直に切ると、断面に穴が現れ、見栄えがよくなる。好みにもよるが、薄めに切ると短時間で揚げることができる。
かぼちゃの厚さは好みに応じて
丸ごと購入した場合、固いヘタを避けて縦に割る。その後種を取り除き、薄切りにする。厚めに切るとやわらかい食感になるが、揚がるのに時間がかかる。好みや時間を加味して決めると良いだろう。
やわらかい野菜は大きめでも
特に根菜系は火が通りにくいので、薄めに切ると短時間で揚げられる。やわらかい野菜やきのこ類などは、大きめに切って食感を楽しむのも良いだろう。
衣の準備
食材に付ける衣を準備しよう。作り方は、薄力粉を冷水に溶かしてサラサラになるまで軽くかき混ぜるだけ。混ぜ過ぎるとグルテンの作用で粘り気が増えてしまうため、ほどほどの加減で混ぜておく。好みで卵を入れると、しっかりとした味わいを出すことができる。もっと簡単に準備するなら、薄力粉の代わりに市販の天ぷら粉を使っても良い。天ぷら粉の場合、卵は不要だ。
天つゆの準備
だし汁、醤油、みりんなど、好みの調味料を鍋に入れ、軽く煮立たせる。もし手間であれば、市販のめんつゆを水で薄めて煮立てる方法もある。大根おろしを入れるのもおすすめだ。なお、天つゆ以外に、塩などで頂くのも良いだろう。
3. さっくり食感に仕上げる天ぷらの作り方

下ごしらえが済んだ食材に衣を付け、約180℃に熱した油で揚げていく。一度にたくさん入れると、油の温度が下がるので注意する。衣がきつね色になったら完成だ。揚げ過ぎないよう気を付けよう。
油から引き上げたら、キッチンペーパーなどに油を吸わせ、天つゆなどを付けて頂こう。
油から引き上げたら、キッチンペーパーなどに油を吸わせ、天つゆなどを付けて頂こう。
結論
天ぷらは、意外に手軽な料理だ。下ごしらえさえ済ませてしまえば、食材にひたすら衣を付けて揚げていけば良い。季節の食材などを取り入れると、栄養をたっぷり摂ることもできるだろう。これまで尻込みしていた方も、この機会にぜひ挑戦してほしい。