目次
1. 鯖の基本をおさらい

鯖(さば)とは、スズキ目サバ科に分類される海水魚の総称である。最も代表的な鯖は真鯖であり、このほかにゴマ鯖や大西洋鯖などがある。主には焼き魚や鯖味噌などとして楽しまれているほか、鯖寿司、〆鯖、なれ寿司などにして食べられることも多い。たんぱく質などを多く含んでいるほか、不飽和脂肪酸であるDHAやEPAなどの含有量も多いことで知られている(※1)。
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2. 鯖の一般的な旬は秋頃!

鯖は一年中流通しているため、「時知らず」となっている。しかし、「秋鯖嫁に食わすな」ということわざがある通り、一般的には秋鯖が最も美味しいとされている。実際、全国漁業協同組合連合会(JF)が運営している「PRIDE FISH」を見ても(※2)、10~12月頃(秋頃)を旬としている地域が多い。そのため、一般的には鯖の旬は「秋頃」と理解しておいて問題ないだろう。
3. 産地別の鯖の旬とは?

鯖の一般的な旬は秋頃であるが、産地によって多少旬の時期が異なる。そこで「PRIDE FISH」などの情報を参考に、それぞれの地域の鯖の旬を紹介する。また、その産地の鯖の特徴なども解説する。
その1.茨城県の鯖の旬
・旬:11~1月(冬)
茨城県は鯖の代表的な産地であり、真鯖の漁獲量は日本一となっている。鯖の水揚げをしている主な漁協は大津、久慈町、大洗町、はさきの4つであり、産卵のために北海道から南下してきた鯖を漁獲しているという。特に、常磐沖で獲れる真鯖は漁場が近いため鮮度がよいそうだ。産卵直前のためたっぷりと脂肪が付いており、そのうま味や風味は別格といわれている。
茨城県は鯖の代表的な産地であり、真鯖の漁獲量は日本一となっている。鯖の水揚げをしている主な漁協は大津、久慈町、大洗町、はさきの4つであり、産卵のために北海道から南下してきた鯖を漁獲しているという。特に、常磐沖で獲れる真鯖は漁場が近いため鮮度がよいそうだ。産卵直前のためたっぷりと脂肪が付いており、そのうま味や風味は別格といわれている。
その2.神奈川県の鯖の旬
・旬:10~12月(秋)
神奈川県も鯖の産地として知られており、特に三浦半島の東側にある松輪地区は鯖の一本釣りで有名である。また、そこで獲れた旬の真鯖は「松輪サバ」という名前でブランド化されている。鮮度を保つために出荷直前まで生かしていることが特徴で、脂ノリのいい真鯖を生食でも食べることが可能となっている。なお、基準値に満たない鯖は「松輪サバ」と名乗ることができない。
神奈川県も鯖の産地として知られており、特に三浦半島の東側にある松輪地区は鯖の一本釣りで有名である。また、そこで獲れた旬の真鯖は「松輪サバ」という名前でブランド化されている。鮮度を保つために出荷直前まで生かしていることが特徴で、脂ノリのいい真鯖を生食でも食べることが可能となっている。なお、基準値に満たない鯖は「松輪サバ」と名乗ることができない。
その3.高知県の鯖の旬
・旬:10~2月(冬)
高知県も鯖の産地として知られているが、ここでは「ゴマ鯖」が多く水揚げされている。特に土佐清水で水揚げされている鯖は「土佐の清水さば」という名前でブランド化されている。こちらも一本釣りで丁寧に釣り上げて、生け簀に入れて持ち帰るそうだ。なお、ゴマ鯖は通年漁獲できるが、特に秋から冬にかけて水揚げされる鯖は、トロのような脂ノリのよさが魅力となっている。
高知県も鯖の産地として知られているが、ここでは「ゴマ鯖」が多く水揚げされている。特に土佐清水で水揚げされている鯖は「土佐の清水さば」という名前でブランド化されている。こちらも一本釣りで丁寧に釣り上げて、生け簀に入れて持ち帰るそうだ。なお、ゴマ鯖は通年漁獲できるが、特に秋から冬にかけて水揚げされる鯖は、トロのような脂ノリのよさが魅力となっている。
結論
鯖は、1年中流通していて一般的なスーパーや鮮魚店などで手に入れることが可能だ。しかし、そんな鯖の脂が乗り、最も美味しくなるのは10月~12月頃といわれている。特に真鯖は美味しくなるといわれているので、ぜひ旬の時期の鯖を食べてみよう。
【参考文献】
※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
※2:プライドフィッシュ公式サイト「トップページ」
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