1. 里芋でかゆくなる原因は針状の結晶!酸と熱で撃退
里芋にはかゆみとなる原因と特徴がある。事前に里芋の性質をおさえてかゆみ予防に役立てよう。
かゆみの原因
里芋を触るとかゆくなるのは、皮付近に多く含まれるシュウ酸カルシウムが原因だ。シュウ酸カルシウムは針状の結晶になっており、皮膚に刺さることでかゆみや痛みを誘発する。掻けば掻くほどトゲが深く刺さり、かゆみが治まりにくくなるため注意が必要だ。
シュウ酸カルシウムは、里芋以外にも山芋やキウイフルーツなどの身近な食材にも含まれている。
シュウ酸カルシウムは、里芋以外にも山芋やキウイフルーツなどの身近な食材にも含まれている。
かゆみ成分の特徴
かゆみを誘発させるシュウ酸カルシウムは、酸と結合して分解されやすい。そのためレモン汁や酢といった酸性の物質と混ざると、針状の結晶が崩れる。
また、シュウ酸カルシウムの中にはタンパク質が付着しているものもある。タンパク質は加熱することで分解されて性質が変化するため、火を加えることで同時にシュウ酸カルシウムの性質も弱めることができる。
里芋のかゆみ対策には、酸と熱を活用しよう。
また、シュウ酸カルシウムの中にはタンパク質が付着しているものもある。タンパク質は加熱することで分解されて性質が変化するため、火を加えることで同時にシュウ酸カルシウムの性質も弱めることができる。
里芋のかゆみ対策には、酸と熱を活用しよう。
2. 里芋の皮むきを簡単に!かゆみが軽減するむき方5選
里芋の皮むきは、ちょっとした工夫でかゆみを抑えることができる。ここでは、かゆみが軽減するむき方を5つ紹介する。
酸性水に浸ける
ボウルに1カップほど水を入れ、そこに酢を大さじ1〜2杯加えて酸性水を作る。里芋を酸性水に浸けておき、手や指にもかけながら皮をむく。
酢以外にも、レモン汁やクエン酸で酸性水を作ることも可能だ。
酢以外にも、レモン汁やクエン酸で酸性水を作ることも可能だ。
加熱する
水を張った鍋に皮付きの里芋を入れる。沸騰してから2〜3分茹でたら冷水で冷やし皮をむく。手でむきにくい場合は包丁を使うとよい。
また、電子レンジで加熱することもできる。里芋は洗って土を落とし、深さ1mm程度の切り込みを一周入れる。耐熱容器に入れてラップをかけ、600wで1分半〜2分加熱する。加熱後に水で冷やして皮をむく。
この場合はかゆみ成分のシュウ酸カルシウムが多く含まれている皮付近のみ加熱されているため、皮むき後は中心まで加熱して食べるようにする。
また、電子レンジで加熱することもできる。里芋は洗って土を落とし、深さ1mm程度の切り込みを一周入れる。耐熱容器に入れてラップをかけ、600wで1分半〜2分加熱する。加熱後に水で冷やして皮をむく。
この場合はかゆみ成分のシュウ酸カルシウムが多く含まれている皮付近のみ加熱されているため、皮むき後は中心まで加熱して食べるようにする。
乾燥させる
里芋の土や汚れを洗い流す。日当たりのよい場所で乾燥させて皮をむく。天気がよい日であれば、2〜3時間で乾燥する。ただし、乾かしすぎると里芋の水分が蒸発して味が落ちてしまうため、皮をむく直前に乾燥させるとよい。
里芋を使うまでに時間がある場合、おすすめの方法だ。
里芋を使うまでに時間がある場合、おすすめの方法だ。
冷凍する
里芋の土を洗い流し、冷凍庫で凍らせる。凍った里芋を水の中に入れて解凍する。溶けてきたら里芋の皮を指でグッと押して皮をむく。冷凍することでかゆみの刺激が伝わりにくくなる。
小ぶりな里芋は皮がむきにくいことがあるため、大きめな里芋を使うときにおすすめの方法だ。
小ぶりな里芋は皮がむきにくいことがあるため、大きめな里芋を使うときにおすすめの方法だ。
手袋を使う
市販のビニール手袋やゴム手袋を使うと直接かゆみ成分に触れることがないため、簡単に皮むきができる。
ただし、ぬめりで里芋が滑る可能性があるため、皮むき専用のグローブなどを使うとよりむきやすくなる。
ただし、ぬめりで里芋が滑る可能性があるため、皮むき専用のグローブなどを使うとよりむきやすくなる。
3. 里芋で手がかゆい!すぐにできる5つの対処法
里芋はかゆみ対策をしていても、かゆくなってしまうことがある。ここでは、家庭にあるものを使ってすぐにできるかゆみ対処法を5つ紹介する。
水や塩で洗う
かゆみを感じたら、まずは水に手を浸けて洗い流すとよい。手を冷やすことでかゆみや炎症を抑えやすくなる。
また、粗めの塩で洗うと綺麗にぬめりが取れやすい。ただし、手に傷がある場合や肌が敏感な人は、水を使って洗い流すのがおすすめだ。
また、粗めの塩で洗うと綺麗にぬめりが取れやすい。ただし、手に傷がある場合や肌が敏感な人は、水を使って洗い流すのがおすすめだ。
洗剤や石鹸で洗う
水で洗っても効果がない場合は、洗剤や石鹸を使って手を洗うとよい。水だけで洗うよりも、かゆみ成分が落ちやすくなる。
酢で洗う
酢にはかゆみ成分のシュウ酸カルシウムを分解する性質があるため、酢を水で薄めた酢水に手を浸けておくとよい。家庭にある調味料ですぐにできるおすすめの対処法だ。
レモン汁やレモンバームの葉で洗う
かゆみのある部分に、レモン汁を塗るとかゆみが治まりやすくなる。レモンバームの葉をもんで出てきた汁を塗ってもよい。
ただし、傷口がある場合はしみることもあるため、注意が必要だ。
ただし、傷口がある場合はしみることもあるため、注意が必要だ。
重曹で洗う
重曹と水を2:1の割合で混ぜて手を浸す。重曹は掃除用のものではなく、食用のものを使うと安心だ。
結論
里芋は調理前にかゆみ対策をしておくと料理がしやすくなる。また、酸や熱などを利用することで、里芋のかゆみを抑えやすくすることができる。ぜひ今回の記事を参考にかゆみ対策をして、いろいろな里芋料理を作ってみてほしい。
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