1. かれいの旬は複雑?種類や食べ方によって変わる
一般的にかれいの旬は夏だといわれるが、かれいにはいくつか種類があり、実は種類によって旬が異なる。基本的には、1年中何かしらの種類のかれいが旬であるといって問題ない。例を挙げると、北海道において、あかがれいの旬は冬、くろがれいの旬は3月中旬〜4月下旬ごろとされる。さらに、食べ方によっても旬が変わってくる。たとえば、刺身にするなら夏が旬ともいわれる一方で、煮付けは子持ちの時期である冬が美味しいという話もある。種類や地域の違いと合わせると条件が複雑になり、いつが旬かの判断が難しい。店で買う際は、すなおに旬と記載されているものを選ぶのが無難だろう。
2. 平べったい身体に限らない?かれいの地方名の由来
かれいには地方名がいくつもある。かれいといえば平べったい身体が最大の特徴ではあるが、地方名の由来は意外にも別の部分にあることが多い。たとえばクチボソやオチョボは、かれいの小さい口に由来する呼び方だ。また、目が身体の片側に寄っていることから、メジカという呼び方もある。また、明石などでは、まこがれいのことを味のよさからアマガレイと呼ぶこともある。平べったい身体に限らず、種々の特徴から地方名が生まれているのが面白い。
3. かれいの産地は幅広い!水揚げの時期も地域差あり
かれいの産地は幅広いが、特に多いのは北海道、香川県や兵庫県などの瀬戸内海沿岸、福島県あたりだ。北海道では非常に多くの種類が水揚げされ、中にはおひょうなどの大型種も含まれる。一方、瀬戸内海では、比較的小型の種類が水揚げされる傾向にある。ちなみに水揚げの時期は、北海道や東北地方では夏〜冬にかけて、中国・四国地方や沖縄では春〜秋にかけてだといわれる。種類や水揚げ時期の多彩さが面白い。
4. かれいは栄養豊富な食材!
傾向として、かれいは高たんぱく質、低脂質、低糖質だ。たとえばまがれい、まこがれいについて、100gあたりのカロリーはおよそ95kcal、たんぱく質は約18〜19.6g、脂質は約1.3〜1.8gとなる。しかし、子持ちがれいになると、カロリーや脂質があがる。具体的には、100gあたりカロリーがおよそ143kcal、脂質が約6.2gだ。ちなみに、たんぱく質の値はほとんど変わらない。したがって、かれいを少しでもヘルシーに食べたいのであれば、産卵の時期を外すのがよい、ともいえる。しかし、子持ちがれいの煮付けなどもかれい料理の魅力のひとつだ。子持ちがれいといえど、100gのカロリー自体はそこまで高い訳ではない。ある程度割り切って食べるのがよいだろう。ちなみに、ビタミンB群やD、そしてカリウムやリンなどの無機質も幅広く含まれている。かれいは栄養価の高い食材といってよいだろう。
結論
かれいの旬は種類により変わるため、判断が難しい。しかし逆にいえば、種類を選べば、どの時期でも旬のかれいを楽しめる可能性があるということだ。店のおすすめなどを参考にしたい。かれいは高たんぱく質で低脂肪、栄養が豊富なので、積極的に食べたい食材だ。さまざまな種類のかれいを食べてみよう。
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