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カレイの種類と選び方!旬や特産地、その生態にも迫る!

カレイの種類と選び方!旬や特産地、その生態にも迫る!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2020年2月14日

甘辛い煮汁を絡めた白身の美味しさ。唐揚げの香ばしさ。刺身や洗いの繊細な味わい。一夜干しの凝縮された旨味…。カレイは和食に欠かせない魚の1つ。手頃な値段で手に入るものから、料亭などでしかお目にかかれない最高級品まで、さまざまなカレイの種類や産地を紹介しよう。

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1. 世界中で獲れるカレイの興味深い生態

世界にはおおよそ40属100種もの[カレイ目][カレイ亜目][カレイ科]のカレイが存在していて、日本近海だけでも17属30種ほどのカレイが獲れる。ちなみによく似た魚「ヒラメ」は、[カレイ目][カレイ亜目][ヒラメ科]。カレイが本家筋でヒラメはたくさんある分家の1つ、といったところか。

俗に「左ヒラメの右カレイ」といわれるとおり、一部の例外を除いて、腹を下にした時に、左側に目があるのがヒラメ、右側に目があるのがカレイ。面白いのは、どちらも卵からかえった直後は体の左右に目が付いていること。成長に従ってカレイは左目が右側に、ヒラメは右目が左側に移動し始め、体調10~15mm前後で完全に片側に集まってしまう。同時に浮き袋も消失、海底での生活に適した体になっていくのだという。

2. 種類と旬、美味しい食べ方

【マガレイ】真鰈

北海道全沿岸、日本海・東シナ海沿岸、太平洋沿岸、瀬戸内海など日本中で獲れ、一般に「カレイ」といえばマガレイかマコガレイを指すことが多い。年間を通じて入手しやすく値段も手頃だ。旬の秋~冬に丸々と太ったマガレイは煮付けや塩焼き、唐揚げ、ソテーなどどんな料理にも合う万能選手。

【マコガレイ】真子鰈

北海道南部から本州・四国・九州沿岸の穏やかな内湾を好む。特に大分県速見郡日出町(ひじまち)で獲れるマコガレイは「城下かれい」というブランドで有名。煮付けに向く子持ちガレイとして冬も人気だが、身が充実した夏場の旨さが知られるようになり、今では5~7月が旬とされる。

【ババガレイ(ナメタガレイ)】婆鰈・母鰈/滑多鰈

北海道、東北の太平洋岸に多く分布。秋口から漁獲が増え、真子(卵巣)を持った大型のものは高値で取り引きされる。脂がのる冬に旬を迎え、煮付けが最高。真子や白子、煮こごりも美味しい。東北の太平洋側や関東で人気のカレイだが、日本海側では漁獲量が少ないせいか、あまり知名度は高くないようだ。

【アサバガレイ】浅場鰈・浅羽鰈

オホーツク海南部、福井以北の日本海および宮城以北の太平洋沿岸などに生息。アラスカ付近で獲れる同属の「シュムシュガレイ」も市場ではアサバガレイとして扱われることが多く、冷凍の切り身などが安価で出回る。産卵期は12月~6月で、旬はその産卵期の直前。クセがなく煮付けや唐揚げ向き。

【メイタガレイ】目痛鰈・目板鰈

東北地方以南の日本海沿岸や太平洋沿岸、瀬戸内海で獲れる比較的小型のカレイ。東日本より西日本で好まれる。産卵期前の初夏から秋が旬。季節によっては皮に独特の香りが出るため、皮をむいて調理するケースが多い。鮮度の高いメイタガレイは断然刺身が旨く、二度揚げして丸ごと食す唐揚げも絶品。

【ヤナギムシガレイ】柳虫鰈

北陸や関西地方では「ササガレイ」、東日本では「ヤナギガレイ」と呼ばれる。主な産地は島根、鳥取、福井、茨城など。軽く塩をした一夜干しの味わいは絶品。小ぶりのものは比較的安価だが、秋から冬にかけての抱卵期の大型のものは超高級魚だ。福井県産の「若狭がれい」、島根県産の「笹がれい」が有名。

【マツカワガレイ】松皮鰈・松川鰈

北海道を中心に青森や岩手の沿岸でも漁獲されるが、カレイの中でも最上とされる味のよさと、天然物がほとんど獲れないため、希少性から「幻の魚」と呼ばれる最高級魚。旬は夏から秋。刺身はエンガワや肝まで実に旨味が濃く、塩焼き、煮付け、ムニエル、唐揚げ、どれを取っても格別の味わい。

【ホシガレイ】星鰈

マツカワガレイ同様こちらも希少性が高く、料亭、割烹、寿司店等でしか出会えない超高級魚。主な産地は岩手や宮城、三重、長崎など。刺身や洗いをはじめ真子の味わいも最上級、中骨でダシを取る潮汁まで美味しい。マツカワガレイもホシガレイも近年は稚魚の放流により徐々に漁獲量が増えてきているという。

3. 特産地

カレイの漁獲量を都道府県別に見てみると、ダントツのトップは北海道。全国で獲れるカレイの半分近くが北海道の漁港で水揚げされている。以下、宮城県、島根県、兵庫県、鳥取県、石川県、青森県、福井県と続く。1000トン以上の漁獲量があるのはこの8道県だ。

一方「塩干しカレイ」の生産量となるとランキングが変わり、トップは「笹がれい」で有名な島根県になる。2位は兵庫県で、続いて鳥取県、北海道、岩手県となる。

4. 選び方

カレイは目がある表側の色や模様などが実に多様。裏側も基本的には濁りのない純白がよいとされるが種類によっては黄色みの強いもの、赤みの強いものほど良品というケースもある。なのでチェックすべきは色みより「ぬめり」。表面が透明感のあるヌメリで覆われ、ほどよいツヤがあるものは鮮度が高い。

身はふっくらとして厚みのあるものがよく、切り身なら白身の部分に透明感があるかをチェックしよう。骨のあたりに血がにじんでいるもの、ドリップが出ているものは鮮度が落ちている可能性があるので注意を。子持ちカレイは煮付けが旨いが、身そのものの味わいを楽しみたい時や唐揚げには、卵のないものを選ぶとよい。

結論

カレイは高タンパクで低脂肪&低カロリー。ビタミンB群やビタミンD、カルシウム、血液の健康に貢献するEPA(エイコサペンタエン酸)など幅広い栄養素を含むことから、離乳食や療養食にも使われる優秀な食材だ。今回紹介したのは、たくさん種類のあるカレイのほんの一部。近所のスーパーや鮮魚店には今どんなカレイが並んでいるのか、機会があればぜひチェックを。

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