1. さぬきひめとは?
さぬきひめは、香川県で品種改良されたオリジナルのいちごの品種である。
品種登録の名前は、さぬき姫となっているが、流通時はさぬきひめとひらがなで表記されている。主に香川県内及び京阪神で流通・販売されているため、ほかの地方で見ることは少ない、地域限定の希少ないちごだ。
品種登録の名前は、さぬき姫となっているが、流通時はさぬきひめとひらがなで表記されている。主に香川県内及び京阪神で流通・販売されているため、ほかの地方で見ることは少ない、地域限定の希少ないちごだ。
特徴は?
大きめサイズの、ころんと丸い円錐形は、ヘタをとるとハート型をしている。つややかな外皮は朱色から鮮紅色。熟れるとぐっと香りが濃くなる。ハリツヤがあり、いちごの中では日持ちのよいいちごであるといえる。
さぬきひめの味わい
平均18~19gと大きい果実にかぶりつくと、外皮は柔らかく、果肉はジューシーで食感がよい。果肉も薄紅色をしている。口いっぱいに溢れる果汁と深みのある香りに、うっとりすること請け合いだ。
甘みだけではなく酸味もあるので、さっぱりと爽やかな味わいが楽しめる。さぬきひめは、生食が一番美味しいいちごとして作られた。
さぬき=香川県で生産されたことがわかりやすく、たくさんの人に可愛がってもらいたいという思いを込めて、さぬきひめと名づけられている。
甘みだけではなく酸味もあるので、さっぱりと爽やかな味わいが楽しめる。さぬきひめは、生食が一番美味しいいちごとして作られた。
さぬき=香川県で生産されたことがわかりやすく、たくさんの人に可愛がってもらいたいという思いを込めて、さぬきひめと名づけられている。
出荷時期
出荷期間が長いのも特徴的だ。さぬきひめは11月ころからの出荷が可能だが、開花が早く、収穫期までの株づくりが不十分になりやすい。花が連続して開花して実ができてしまうため、苗が疲れてしまうのだ。ワンシーズンでおよそ6、7回の収穫ができる。さぬきひめはしっかりと肥培管理をし、花を摘むなどして収穫をコントロールし、シーズン中に安定した美味しさのいちごを出荷しているのだ。
ちなみに、糖度12度以上のものは、「高糖度いちご」として、香川の選りすぐりの農産物の称号である「Kブランド産品」に認定されている。
ちなみに、糖度12度以上のものは、「高糖度いちご」として、香川の選りすぐりの農産物の称号である「Kブランド産品」に認定されている。
2. 香川県といちご栽培
オリジナルいちごの必要性
近年、いちごの産地間競争がすすみ、各県でさまざまないちごが栽培されている。香川県では大正時代からいちごを栽培していたが、女峰やさちのかなどがメイン品種で、長くオリジナルの品種が存在しなかった。
だが平成17年、香川県農産試験場が、高設式栽培に適用した、優れた食味で大きい果実をキーワードに開発したのがさぬきひめだ。
だが平成17年、香川県農産試験場が、高設式栽培に適用した、優れた食味で大きい果実をキーワードに開発したのがさぬきひめだ。
香川型いちご養液栽培システム
香川県のいちご栽培は、地面から離して栽培する方法をとっている。
香川県に限らず、高齢化や担い手不足によって、いちごの栽培は減少傾向にあったが、作業を少しでも楽にするため、そして品質の均一化のために開発されたのが「香川型いちご養液栽培システム」、別名らくちん栽培だ。
高設栽培なので、いちごの実に土がつくことがなく、実に衛生的だ。そして浮いているので日陰になる部分がなく、色むらができないのだ。
現在では、らくちん栽培を中心とした養液栽培の普及がすすみ、全体の8割を超えている。
立ったまま作業ができるので、らくちん栽培と呼ばれているが、いちご狩りの利用者からも、しゃがまずにいちごが採れると大好評なシステムである。
香川県に限らず、高齢化や担い手不足によって、いちごの栽培は減少傾向にあったが、作業を少しでも楽にするため、そして品質の均一化のために開発されたのが「香川型いちご養液栽培システム」、別名らくちん栽培だ。
高設栽培なので、いちごの実に土がつくことがなく、実に衛生的だ。そして浮いているので日陰になる部分がなく、色むらができないのだ。
現在では、らくちん栽培を中心とした養液栽培の普及がすすみ、全体の8割を超えている。
立ったまま作業ができるので、らくちん栽培と呼ばれているが、いちご狩りの利用者からも、しゃがまずにいちごが採れると大好評なシステムである。
女峰は日本一
1990年代に、「西のとよのか東の女峰」といわれるほどの人気品種だった女峰。いまはさまざまな品種が増えたため、全体の1パーセント程しか作られなくなった。その1パーセントのほとんどを、香川県で作っている。女峰の生産量は香川県が全国一である。
といっても、香川県で作られる7割以上をさぬきひめが占めている。女峰もさぬきひめも、高設栽培が主なので、衛生的で味がよい。
といっても、香川県で作られる7割以上をさぬきひめが占めている。女峰もさぬきひめも、高設栽培が主なので、衛生的で味がよい。
3. 加工品としてのさぬきひめ
さぬきひめは、生食で食べるのが美味しいように作られているが、香川県内でも加工されて販売されるものもある。
フルーツサンド
地域と季節限定、コンビニエンスストアで、中・四国でのみ販売されている、さぬきひめをクリームとサンドしたフルーツサンドだ。砂糖やゼリーを使わず、さぬきひめ本来の美味しさを引き出したものや、キウイなどと一緒にサンドしたものものある。会社によって違うので、ぜひ食べ比べてみたい。
いちごワイン
香川県さぬき市にある、四国唯一のワイナリーで造られるフルーツワイン。香川県産のフルーツを使ったものが多い。中でも限定生産されている、さぬきひめを使った淡いいちご色のワインが、新たな特産品として、注目されている。
いちごの風味を活かした甘いデザートワインのようで、特に女性に人気だ。また、さぬきひめスパークリングワインも新たに製造されている。微炭酸の爽やかさが加わり、口当たりも軽くスッキリ。ぶどうアレルギーの人も安心して飲むことができる。
いちごの風味を活かした甘いデザートワインのようで、特に女性に人気だ。また、さぬきひめスパークリングワインも新たに製造されている。微炭酸の爽やかさが加わり、口当たりも軽くスッキリ。ぶどうアレルギーの人も安心して飲むことができる。
クレープ・スムージーなど
香川県内で、いちご狩りを楽しめる施設がいくつかある。その併設のショップでも、さまざまな商品を楽しむことができる。現地ならではの、とれたてさぬきひめのクレープやアイスクリーム、けずりいちごなど。土産用にコンポートなど販売しているところもあるので、いちご狩りを予定しているのなら、ぜひ下調べをしてから臨みたい。
結論
香川県では、「さぬき讃フルーツ」という認定がある。香川県オリジナルの品種を中心にした果物を、認定した生産者が栽培し、糖度などが一定の基準を満たしたものを推奨している。さぬきひめもそのひとつである。また、さぬきひめのジャムが、北海道深川市で販売されている例もある。さぬき讃フルーツのロゴマークは、香川県のフルーツが日本中に飛び育っていくさまを表しているようで、とても可愛らしいものである。香川県を旅することがあったら、さぬき讃フルーツのロゴマークにも注目してみてほしい。