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人気もブランド力も上昇中のスモモ【秋姫】の旬や美味しい食べ方

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

2019年8月29日

南から北まで、日本列島各地で栽培されるスモモ。その中で、北国代表といわれているのが「秋姫」である。秋田の地で偶然発見されたスモモが、この品種の由来となっている。優しい名前にふさわしい、豊かさを感じる果実である。1991年に登録されてから、初秋の高級品として知名度をあげてきた。

1. 北国で偶然発見された秋のスモモ「秋姫」

品種改良を重ねて難産の末生まれるスモモもあれば、天からの恩恵のように偶発実生のスモモもあり。「秋姫」は後者でありながら、収量や味覚の点でも優れた品種である。

果樹販売の老舗が発見したスモモ

山形県で、果樹苗木販売業100年の歴史を誇る天香園によって登録された「秋姫」は、小嶋昭一郎氏が秋田県湯沢市で発見したスモモの木が由来となっている。比較的新しい品種である秋姫は、山形県、青森県、福島県などで栽培が盛んになった。現在は全体の75%が山形県で収穫される。

150gの大粒、糖度もバツグン!

秋姫は、平均して150gほどになる大型のスモモに属する。果頂部が尖っているという独特の形状をしている。皮の色は赤と黄色を混ぜたような趣があり、熟してくると紅紫色になる。9月に入ってからの収穫が常の秋姫は、実が熟す前に皮が色づくという習性がある。色づく前の秋姫を収穫しても、酸味だけが残って味わいが落ちることが多い。しかし、しっかりと熟した秋姫の糖度は平均して
14度。独特の酸味が特徴のスモモの中では、甘みはしっかりとしているほうである。種は小さめで、種の上に空洞ができやすい傾向にある。種と果肉の身離れもそこそこによく、食べやすいスモモである。

2. 初秋を彩るスモモの旬

朝晩に秋風を感じる季節に登場する秋姫は、その時期にふさわしい食感を有している。果実の色合いも、深まりゆく秋を予感させる美しい黄色が特徴である。しかし、朝夕に冷え込む季節に成熟期を迎えるため、年によっては生産数が少なかったり甘みがのりきれなかったりということもある。

秋姫の旬と選び方

北国生まれの晩生で、9月中~下旬が旬とされている。そのため、年によっては台風や寒気の被害を受けやすい。その年の9月の気候や気温が、秋姫の味に大きく影響を与える。また、果実が熟す前に皮に色がつく習性があるため、皮の色の黄色が勝ちすぎている秋姫は甘みがないことが多い。新鮮である証である果粉がつき、皮にしわがなく、より赤みを帯びたものが甘くて質のよい秋姫の条件である。

滴り落ちる果汁、優しい食感

スモモという言葉には、青春を思わせる甘酸っぱいイメージがある。そのためか、実も固く成熟しない果物を連想しがちであるが、秋に登場する秋姫は姿かたちも味わいも成熟を感じさせるスモモなのである。まず、実はとても柔らかく、甘みが勝った味覚の中にほのかに酸味が残る。収穫後も、追熟によって皮にしわが寄るくらいが食べごろ。それもぎりぎりで、このあたりになると口に入れて噛んだ瞬間の果汁がぽたぽたとしたたる豊潤さを誇る。成熟した女性の優しさを感じさせるスモモ、それが秋姫なのだ。

3. スモモの高級品「秋姫」、その美味しい食べ方

生産量が少ないため、高級品として価格も張る秋姫。初秋の美味を最後の一滴まで楽しむ方法とは?

果実そのものが天然のジュース?

早くもいでしまうと味が落ちてしまう秋姫は、ぎりぎりまで収穫を待つ。熟したしたその実は、甘く果汁が豊富である。そのまま食べてももちろん美味であるが、このジューシーな食感を利用してヨーグルトに混ぜたりスムージーにするのもオツである。

結論

夏を彩るスモモの世界で、おおとりを務める秋姫。締めくくりに登場するにふさわしい風格と豊かさを秘めたスモモである。秋の豊饒の女神が気まぐれで生み出したように登場した秋姫は、いまだに収穫量も多くはなく高級品の範疇にある。秋姫の豊かな甘みとかすかな酸味は、ゆく夏を惜しみつつ実りの秋への期待を感じさせる季節を映している味わいなのだろう。
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