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真っ赤な口紅のように美しい【ピッコラルージュ】ってどんなトマト?

真っ赤な口紅のように美しい【ピッコラルージュ】ってどんなトマト?

投稿者:ライター 松崎茉莉奈(まつざきまりな)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2020年9月17日

コクのある濃厚な味わいをもつトマト「ピッコラルージュ」。甘みが強く、ほどよい酸味もあり、口の中いっぱいにトマトの旨みが広がるのが特徴だ。あまり聞きなじみのない名前だが、一度食べたら忘れられないほど、強烈なインパクトがある。今回はそんなピッコラルージュについて紹介しよう。

  

1. ピッコラルージュの特徴

ピッコラルージュは口紅のように真っ赤な色とハリのあるかための果肉が特徴である。15~20g程度の球形のミニトマトで、「ピッコラ」とはイタリア語で小さいという意味を指す。
甘みが強く感じられ、糖度は高く9~11度を記録する。通常のトマトは糖度5度程度なので、ピッコラルージュはかなり甘いことが分かる。また一般に「フルーツトマト」といわれるトマトは、概ね糖度8度以上のものを指すので、ピッコラルージュもフルーツトマトの一種であるといえる。

ピッコラカナリア

ピッコラルージュと同じような品種に「ピッコラカナリア」がある。ピッコラルージュよりやや長めのミニトマトで、薄い黄色~橙色を呈する。この見た目が可愛いカナリアのように見えることからピッコラカナリアの名がつけられた。
果肉はピッコラルージュに比べると少しやわらかめで、とろけるような食感である。また、抗酸化作用などをもつことで知られるβカロテンは、通常のオレンジ種のトマトよりもおよそ2.5倍多く含むといわれている。

マウロの地中海トマト

ピッコラルージュを誕生させたのはイタリアの天才トマトブリーダー・マウロ氏と日本の企業である。両者が生み出したトマトは「マウロの地中海トマト」といわれ、調理用トマトとして人気のある「シシリアンルージュ」がその代表として知られる。
日本にはあまりなじみのない調理用・加工用トマトやカラフルなトマトなど、さまざまな品種のトマトを開発し、世の中に広めている。

2. ピッコラルージュの旬や選び方

ピッコラルージュは年間を通して販売されている。まだあまり浸透していない品種のため、一般的なスーパーで見かける機会は少ない。しかし品揃えの豊富な青果店やインターネットで購入することもできるので、一度覗いてみるといいだろう。
また、種や苗も販売されているので、家庭で育ててみるのも面白い。購入する際は次の点に注意してみるとよい。

全体が濃い赤色に色づいているもの

ピッコラルージュの特徴はなんといってもその濃厚な赤色。全体がムラなく色づいているかチェックしよう。

ヘタが鮮やかな緑色で、ピンと張っているもの

ヘタが枯れていたり、しおれていたりするものは鮮度が落ちている証拠なので要注意だ。反り返るほど張っているもののほうがよい。

傷や実割れがないもの

皮の表面にハリとツヤがあるものを選ぼう。傷があるものや実が割れているものは避けたほうがよい。

3. ピッコラルージュを美味しく食べるには?

ピッコラルージュは甘みが強いのでそのまま生でも食べられる。ヘルシーなおやつ感覚で食べてもよいだろう。ルビーのような赤色は目を引くため、サラダの彩りに使うのもおすすめだ。オレンジなどの果物と一緒にフルーツサラダにすると、いつもとはひと味違った前菜になる。

ジュースやデザートに

コクのある濃厚な味わいをより楽しみたい場合は、ジュースにするのもよい。口の中いっぱいにトマトの甘みと酸味が広がり、飲んだあともトマトの芳醇な香りを楽しむことができる。また、ゼリーやシャーベットにしてさっぱり味わうのもよいだろう。飾りつけに生のピッコラルージュをのせると見栄えもよい。

結論

日本では生食に向く、いわゆるピンク系トマトといわれる薄めの色のトマトが多いので、ピッコラルージュのようなはっきりとした濃い赤色のトマトは見た目にも大きなインパクトがある。吸い込まれるような美しい色は食卓の雰囲気もいつもと違うものにしてくれるだろう。ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
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  • 公開日:

    2019年8月 6日

  • 更新日:

    2020年9月17日

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