1. ザンギとは?

まずはザンギについて詳しくなっておこう。
ザンギは北海道・釧路生まれの食べ物
近年ではさまざまな地域で見かけるようになってきたが、ザンギは本来、北海道・釧路発祥の食べ物である。しょうが・にんにく・醤油の3つをベースに下味をつけて揚げられることが多い。しょうがとにんにくによる濃厚な味わいは、ご飯のおかずはもちろん、酒のつまみにも最適だ。
唐揚げとは?
ザンギとよく似ている唐揚げは「小麦粉や片栗粉をまぶして油で揚げたもの」と定義されている。ここから考えると、一般的には鶏肉を指すことが多いものの、魚介類や野菜でも唐揚げと呼ぶことができる。味付けは醤油ベースの漬けだれに鶏肉を漬け込むのが一般的だが、最近では塩から揚げやフライドチキンのように衣に味をつけるから揚げなど、バリエーションが増えている。
ザンギは広義で「唐揚げ」の一種?
ではザンギと唐揚げの違いが何なのかというと、明確な答えがないのが実情だ。唐揚げが「小麦粉や片栗粉をまぶして油で揚げたもの」と定義されている以上、ザンギは唐揚げのひとつであると考えてよさそうだ。とはいえ「ザンギはザンギ」「鶏の唐揚げは鶏の唐揚げ」という考え方もある。捉え方は人それぞれなので、そこは深くこだわらなくてもよいかもしれない。
2. ザンギの作り方

北海道以外でも見かけることが多くなったザンギだが、やはり一般的な唐揚げに比べたら出会う頻度は少ない。食べたいと思ったら、いっそご家庭で作ってみてはいかがだろうか?
ザンギの作り方
鶏もも肉を用意し、酒と醤油、オイスターソースとすりおろしタイプの生姜・にんにく、塩胡椒とラー油とともにボウルに混ぜて漬け込む。少なくとも5〜10分くらいは待とう。味が染み込んだらボウルに溶き卵と小麦粉、片栗粉を加えて混ぜ、油で揚げれば完成だ。唐揚げとそこまで大きく変わらないので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
3. ザンギの食べ方

ザンギの大きさは作る人によってまちまちだが、一般的な唐揚げと同じくらいの一口より少し大きい程度であるものが多い。
そのままかぶりつくのがおすすめ
あふれ出る肉汁を余すところなく堪能するには、揚げたてのザンギにかぶりつくのがおすすめの食べ方だ。まずはタレをつけずにザンギ本来の味を楽しもう。ただし、中には硬かったりかぶりつくには大きすぎたりすることもある。その場合は無理をせずに食べ方を工夫しよう。
衣が硬いときは切る
ザンギは片栗粉をまぶして揚げている。それによりサクサクした食感が楽しめるのだ。だが片栗粉の量が多いと衣が厚く、硬くなる。大人なら食べられるかもしれないが、あごの力が弱い子どもや高齢者は食べにくいかもしれない。その際は包丁やハサミでカットしておこう。
4. 残ったザンギのおすすめアレンジ

油で揚げられたザンギは、思ったより食べられずに残ってしまうことがある。翌日も同じように食べるのももちろんよいが、アレンジするのもおすすめだ。味がしっかりついているザンギなら、余計な手間を加えずとも手軽に美味しくアレンジできる。
あんかけにする
あんの中にピーマンや玉ねぎといった野菜を加えることでボリュームも増し、立派なメイン料理となる。あんの味も和風にするか、ケチャップにするかでまったく印象が変わる。酸味のきいた中華あんにすれば、豚肉の代わりにザンギ使った「酢鶏」になる。
丼にする
ザンギを卵でとじて親子丼風にしたり、甘辛いたれをかけて焼き鳥丼のようにしたりするのもおすすめだ。簡単な一品料理だが、ザンギのボリュームのおかげで十分満腹になるだろう。
カレーのトッピングに使う
唐揚げカレーがあるなら、ザンギだって合うはずだ。そのままカレーにのせるだけで子どもも喜ぶザンギカレーがあっという間に完成する。ジューシーな肉汁とカレーをぜひ楽しんでいただきたい。
結論
ザンギは北海道・釧路生まれの鶏の唐揚げのような食べ物だ。本物を味わいたければ、釧路に飛ぶ必要があるが、一般的な鶏の唐揚げと作り方は大きく変わらないため、ご家庭でも手軽に作れる。残ってもいろいろアレンジがきくので、ぜひザンギ作りにチャレンジしてみてはいかがだろうか?