1. それぞれのトマトの特徴とは
ナス科の植物であるトマトだが、もともとは鑑賞用として栽培されていた。19世紀頃から栽培量が増加して、いまではイタリア料理やスペイン料理では欠かすことができないほど定番食材の1つになった。もちろん、日本でも多くの人に好かれている野菜の1つである。そんなトマトは大きく4種類に分類できる。
赤色系のトマト
皮が厚く、皮にも色がしっかりとついているトマトで、香りと酸味が強い。煮込みなどの加熱料理をしても煮崩れしにくいという特徴があることから、加工用に使用されることが多い。
桃色系のトマト
市場に出回っているトマトの多くがこれに当てはまる。皮が薄く、無色透明である。甘みはあるもののクセがないので、香りも弱いという特徴がある。
マイクロトマトやミニトマト
マイクロトマトやミニトマトは真ん丸のものもあれば楕円形のものなどさまざまな形のものが多い。そして、色も赤だけでなく、黄色系や緑色系、黒色系など最近ではさまざまなものが出回っている。一口で食べられる手軽さもあり、ここ数年でさまざまな品種のものが並ぶようになっている。
グリーントマト
まだ成熟しておらず、未成熟な状態で収穫された青々としたトマトを市場で見かけることがたまにある。好みは分かれるかもしれないが、赤いトマトとはまた違った持ち味があるので、楽しむことができる変わったトマトである。また、グリーントマトの中には完熟しても赤くならないトマトもある。まず見つけたら試して、好みに合うか試してみるのもよいだろう。
2. トマトの皮はむいたほうがよいのか?
トマトは皮も食べることができる野菜である。しかし、人によっては食べたときの舌触りや歯触りで皮が気になるという人もいるかもしれない。そんなときには、湯むきをすることがおすすめだ。湯むきをすることで口当たりよくトマトを食べることができる。
トマトの湯むきは簡単
トマトの尻に十字の切込みを入れ、沸騰したお湯の中に10~20秒転がしながら入れる。氷水の中に取り上げると、切込みを入れたところから、つるりと皮がむけるので、ヘタの先までむいたらできあがり。
その後、好みでスライスして、サラダにトッピングしたり、ミキサーやフードプロセッサーにかけてピューレやソースにしたりすることで、口当たりよく美味しく食べることができる。
その後、好みでスライスして、サラダにトッピングしたり、ミキサーやフードプロセッサーにかけてピューレやソースにしたりすることで、口当たりよく美味しく食べることができる。
加熱する場合には皮をむかないのがおすすめ
トマトの旨み成分であるグルタミン酸は皮の近くに豊富に含まれているといわれている。そして、このグルタミン酸は肉や魚に豊富に含まれている旨み成分のイノシン酸と一緒になることで旨みの相乗効果が期待できる。そのため、煮込み料理にする場合には、湯むきをすることなく皮ごと使用することが、より美味しく食べるためにおすすめである。もし、どうしても皮の歯触りが気になってしまう場合には、手間にはなるが、煮込んだあとに皮を取り除くのがよいだろう。
3. 美味しいトマトの食べ方のポイント
トマトはさまざまな食べ方を楽しむことができる野菜である。暑い日には冷やしたトマトをまるかじりするだけでもごちそうである。また、好みの厚さにスライスして、サラダにトッピングしたり、モッツァレラチーズとバジルと重ねてカプレーゼにしたりは定番の絶品メニューである。
シンプルではあるが、ヘタをくり抜いて、そのままオーブンでまるごとじっくり焼くと、水分が蒸発して旨みが凝縮する。濃厚な甘みが引き出されるので、メイン料理の付け合わせにするのも美味しい。アレンジメニューとして、チーズをトッピングして食べるのもおすすめである。
そして、トマト煮込みにしてソースを作っておくと、冷凍して保存することができるのでおすすめである。トマトが大量に手に入ったときにはまとめて煮込んでトマトソースを作っておくと、毎日の食事で簡単に活用することができる。小分けにして冷凍保存しておくと、肉や魚のソースとして使用できるのはもちろん、パスタソース、ドリア、グラタンなどにも活用できるのでとてもおすすめである。
結論
みんなが大好きであるトマトは調理の仕方でさまざまな味を楽しむことができる。生で食べるのはもちろん、湯むきして食べたり、オーブン焼きにしたり、煮込んだりアレンジがしやすい。料理が苦手でも手に取りやすい食材でもあるので、まずはいろいろな調理でトマトを味わってみてはどうだろうか。
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