1. 再生野菜とは?

再生野菜(リボベジ)とは、野菜の根・ヘタ・芯を使い、新しく食べられるように育てた野菜のことである。再生栽培は古くから行われているが、たびたび注目を集めては「再生野菜ブーム」が起こっているようだ。再生栽培ができる野菜には、豆苗・水菜・三つ葉・大根・人参・長ネギなど数多くの種類がある。また、これらの多くは土を必要としない「水耕栽培」で再収穫が可能となっている。
2. 再生野菜の特徴や魅力とは?

本来捨ててしまう野菜の根・ヘタ・芯を使って行える再生野菜(再生栽培)には特徴や魅力がさまざまある。そこで、再生野菜の特徴や魅力などについて詳しく紹介しておこう。
魅力1.簡単に始められる
再生野菜は簡単に始められるのが特徴だ。まず必要なもので見ると、普段捨ててしまう野菜のヘタ、野菜を置いておけるトレイ、キレイな水だけでよい。また、育て始めたら一日に一回、水を交換するだけで野菜を成長させられる。このように準備も栽培も簡単なのが、再生野菜の魅力となっている。
魅力2.食費の節約になる
上手に再生野菜を作れば、多少ながら食費の節約に役立つ。また、豆苗や長ネギなど野菜によっては大きく成長するものもあり、ほぼ1回分再生できる場合もある。1回あたりの節約効果は微々たるものかもしれないが、繰り返し再生野菜を作ることでより大きな節約効果を期待できるようになる。
3. 再生野菜におすすめの野菜

再生栽培はさまざまな野菜で行うことが可能だ。特におすすめなのは植木鉢などを必要としない「水耕栽培」ができる野菜だ。水耕野菜ができる代表的な野菜には以下のようなものがある。
- 葉物野菜:豆苗・長ネギ・小松菜・水菜・セリ・三つ葉・クレソン・ニンニクなど
- 根菜:大根・ニンジンなど
上記のような野菜なら植木鉢を使わないでも育てることが可能だ。また、植木鉢などを用意して土耕栽培ができるなら、キャベツ・白菜・カブ・ゴボウなどを育てることもできる。初めて再生野菜に挑戦するなら、まずは豆苗や長ネギなど、比較的簡単に育てられるものから始めてみるといいだろう。
4. 再生野菜の始め方・作り方

再生野菜をする際は、まず再生したい野菜と野菜を育てる容器を用意しておこう。これらを用意したら以下の手順で作ってみよう。なお、以下では初心者にもおすすめの豆苗の育て方を紹介している。
再生野菜(豆苗)の始め方
- 豆と根の部分を3~5cmほど残して切る
- 容器に残った豆苗をそのまま入れる
- 根が浸かるくらいまで水を入れておく
※豆まで水に浸っていると腐りやすいので注意
再生野菜(豆苗)の育て方
- 1日1回は必ず水を交換しておく
- 日当たりのいい場所に置いておく
- 育ってきたら脇芽をカットするとよい
再生野菜(豆苗)の収穫時期
再生野菜の収穫時期は野菜の種類によって異なるが、豆苗は比較的成長が早いので、4日程度で新しく茎が伸び始めて7~10日ほどで再収穫ができる。ある程度伸びたら、豆苗を切って料理に使うようにしよう。また、豆苗の場合は上手に栽培すれば、2回目の再生栽培を行うことも可能である。
5. 再生野菜を作る際の注意点

再生野菜を育てるときには「腐った場合は捨てる」「加熱してから食べる」などいくつか注意点もある。安全に美味しく再生野菜を食べるためにも、以下で紹介している注意事項を守るようにしよう。
注意点1.野菜が腐った場合は捨てる
正しく再生野菜を育てていても、カビや腐敗などが生じることはある。もし野菜の変色や腐敗臭などに気付いたら、残念ではあるが捨てよう。また、安全に食べるために一つの野菜で育てるのは1~2回程度にしておくほうがよい。同じ野菜を何度も繰り返し育てていると、カビや腐敗などが発生する可能性が高くなるので注意しよう。
注意点2.食べるときには加熱調理する
再生野菜を食べるときは、生ではなくて加熱調理したほうがよいといわれている。市販品の野菜と異なり、再生栽培の場合は完全に衛生面に配慮できているわけではない。そのため、再生野菜を安全に食べるためにも必ず加熱調理しよう。
結論
再生野菜とは、本来なら捨ててしまうことが多い野菜のヘタ・根っこ・芯など使って、新しく食べられるように育てたものをいう。そんな再生野菜は簡単に始められるし、初心者でも取り組みやすい。容器と水と捨ててしまう野菜さえあればできるので、もし興味があったら試しに再生野菜を行ってみるといいだろう。
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