1. ニラの基本をおさらい
ニラとは、中国原産のユリ科ネギ属の植物のこと。葉ニラ・花ニラ・黄ニラなどの種類があるが、日本でニラというと濃い緑色の葉っぱが特徴的な「葉ニラ」を指すことが多い。シャキシャキした食感と独特な香りが非常に食欲をそそり、ニラ玉炒めやレバニラ炒めなどのようにメイン食材として使われることも多い。なお、加熱調理することが一般的だが、実は生食することも可能となっている。
2. ニラを生食するメリット
ニラは一般的に加熱調理して食べることが多いが、生食することも可能となっている。生食のメリットには、シャキシャキとしたニラ特有の食感を楽しめることや、加熱調理による栄養素の流出を防げることなどがある。ここでは、そんなニラを生食するメリットについて確認しておこう。
その1.シャキシャキ感を楽しめる
ニラの中でも春に収穫される春ニラは、特にシャキシャキした食感を楽しめる。また、白い茎の部分も柔らかい。ニラの香気成分であるアリシンは、ビタミンB1の吸収効率を高める働きがあるといわれている。そんなアリシンは葉の部分よりも茎の部分に多く含まれているそうだ(※1)。
その2.栄養素の流出を防げる
ニラは、緑黄色野菜の一種であり、βカロテンをはじめビタミン類・ミネラル類・食物繊維などを多く含んでいる。そんなニラだが、煮たり、茹でたりすると、水溶性の栄養素であるビタミンB群やビタミンC、カリウムなどが流出してしまう。その点、生食であればこれらの栄養素を逃がすことなく摂ることが可能だ(※2)。このようにニラの生食は栄養面の観点からもメリットがあるといえる。
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3. 新鮮で美味しいニラの選び方
ニラを生食するなら、特に新鮮で美味しいものを選ぶのがおすすめだ。ニラが新鮮かどうかは、ニラの色味や厚みなどで判断できる。スーパーや八百屋などで購入する際にはよく確認して選ぼう。
美味しいニラの特徴・ポイント
・色味:葉先まで濃い緑色のもの
・葉っぱ:肉厚でハリがあるもの
・葉っぱ:肉厚でハリがあるもの
4. 生ニラを活かしたおすすめ料理3選
ニラを生食する場合は、調味料や薬味として使うのがおすすめだ。また、生春巻きやナムルなどにしても美味しく食べられる。ここでは、そんな生ニラの美味しい食べ方・料理をいくつか紹介する。
その1.ニラ醤油
生ニラをシンプルに楽しみたいなら、万能調味料の「ニラ醤油」を作ってみよう。5mm幅に刻んだニラと醤油を混ぜるだけの簡単な調味料であり、冷奴・厚揚げ、刺身・海鮮丼、むね肉の炒め物などさまざまな料理に使える。ニラの強烈なニオイも楽しめるため、食欲が増すこと間違いないだろう。
その2.ニラ生春巻き
ニラを生春巻きの具材に使うのもおすすめだ。市販のライスペーパーにお好みでキャベツ・人参・玉ねぎなどの野菜類と茹でておいた豚肉などを乗せる。さらに、生ニラを乗せてから強く巻けば出来上がりだ。ニラがアクセントになるため、生春巻きを美味しく食べることができる。
その3.ニラのナムル
生ニラのナムルも人気料理のひとつ。作り方は簡単で、3~4cm幅にカットした生ニラと、醤油・ゴマ油・ゴマ・ニンニクチューブ・豆板醤などを和えるだけだ。これでご飯のおかずにも、お酒のおつまみにも合う絶品ナムルが完成する。スピード料理なので、あと1品欲しいときにもおすすめだ。
5. ニラを生で食べる際の注意点
ニラは生食できるが、「アリシン」を多く含むため食べすぎには注意が必要だ。アリシンを摂りすぎると、胃腸を傷つけたりする可能性もあるという。ニラのアリシン含有量は不安定であり、適量については説明しにくいが、例えば「生ニンニクの場合は1日1片まで」とされている。そのため、生ニラを食べる場合も、最初のうちはできる限り少ない量にしておくほうが望ましいといえる。
結論
一般的にニラは鍋料理や炒め物といった加熱調理されることが多いが、そのまま生でも食べることができる。生で食べる主なメリットには、シャキシャキを楽しめることや、栄養素を逃がさず摂れることなどがある。メリットもたくさんあるので、ぜひニラ醤油・ニラ生春巻き・ナムルなどにして食べてみよう。また、ほかのレシピも調べて生ニラ料理を楽しんでみよう。
(参考文献)
- ※:農畜産業振興機構「ニラ」
https://www.alic.go.jp/content/001162832.pdf - ※1:JAグループ「ニラ」
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=19 - ※2:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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