1. ピラフとチャーハンの基本

まずはピラフとチャーハンの基本についておさらいしておこう。
ピラフとは?
ピラフとは、中近東が発祥とされている米料理のこと。水で洗った米(主にインディカ米)を炒めてから、ブイヨンを加えてから炊いて作るのが一般的だ。ペルシャ語やトルコ語で「炊き込みご飯」を意味する「ピラウ」が語源となっていると考えられている。この語源からもわかるとおり、本場のピラフは炊き込みご飯に分類されるが、日本ではピラフ風に味付けした焼き飯も食べられている。
チャーハンとは?
チャーハンとは、中国で誕生したとされている米料理のこと。中国語で「炒飯」と書くことからもわかるとおり、あらかじめ炊いておいた白飯を、油を引いた中華鍋(フライパン)で炒めて作ることが一般的である。チャーハンにはさまざまな種類があり、五目チャーハンや餡かけチャーハンなどが有名である。日本では焼き飯の中でも、特に中華風の味付けの料理をチャーハンと呼ぶことが多い。
2. ピラフとチャーハンの違い

前述した基本からもわかるとおり、ピラフとチャーハンは米料理であるという共通点を除けば違いが多くある。そこで、ピラフとチャーハンの主な違いについても確認しておこう。
その1.調理の手順の違い
ピラフとチャーハンでは調理の手順が異なる。いずれも「ご飯を炊く」「ご飯を炒める」という工程はあるが、ピラフは米を炒めてから炊くのに対し、チャーハンは白飯を炊いてから炒めるという工程になっている。そのため、ピラフは炊き込みご飯であるが、チャーハンは焼き飯となっている。
その2.味付けの違い
ピラフとチャーハンは味付けも異なる。ピラフとチャーハンの発祥地からもわかるが、ピラフはブイヨンやバターなどを使った西洋風の味付けであり、チャーハンは塩や醤油などを使った中華風の味付けとなっている。ただし、米や肉、魚介類など同じような具材が使われることもある。
3. 世界のその他の米料理を紹介

世界にはピラフやチャーハン以外にも、まだまだ多くの米料理が存在する。そこで以下に、世界の主な焼き飯についてまとめておく。なお、焼き飯とはフライパンなどでご飯を炒めている料理を指す。
世界中で食べられている主な焼き飯
・ジャンバラヤ(アメリカ)
・ポックムパプ(韓国)
・ナシゴレン(インドネシア)
・コムチェン(ベトナム)
・カオ・パット(タイ) など
・ポックムパプ(韓国)
・ナシゴレン(インドネシア)
・コムチェン(ベトナム)
・カオ・パット(タイ) など
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結論
ピラフとチャーハンはいずれも同じ米料理ではあるが、発祥地、作り方、味付けなど違いも少なくない。特に一番の違いは、ピラフは炊き込みご飯であり、チャーハンは焼き飯となっていることだ。なお、日本ではピラフ風の焼き飯なども食べられているため混同しないよう注意しよう。
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