1. 鮭(サケ)の基本的な栄養価
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には白鮭、紅鮭、銀鮭などさまざまな種類の鮭の栄養価が収録されている。そこでまずは日本で最もよく食べられている「白鮭(しろさけ)」の100gあたりの栄養価を確認しよう。以下で紹介しているものは「生の白鮭」の栄養価である。
白鮭(生)100gあたりの栄養価
- エネルギー:124kcal
- たんぱく質:22.3g
- 脂質:4.1g
- 炭水化物:0.1g
- 脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.8g
・一価不飽和脂肪酸:1.69g
・多価不飽和脂肪酸:1.01g - ビタミン
・ビタミンA(レチノール):11μg
・ビタミンD:32.0μg
・ビタミンE:1.2mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.15mg
・ビタミンB2:0.21mg
・ナイアシン:6.7mg
・ビタミンB6:0.64mg
・ビタミンB12:5.9μg
・葉酸:20μg
・パントテン酸:1.27mg
・ビオチン:9.0μg
・ビタミンC:1mg - ミネラル
・ナトリウム:66mg
・カリウム:350mg
・カルシウム:14mg
・マグネシウム:28mg
・リン:240mg
・鉄:0.5mg
・亜鉛:0.5mg
・銅:0.07mg
・マンガン:0.01mg
・ヨウ素:5μg
・セレン:31μg
・クロム:1μg
・モリブデン:0μg - 食物繊維:0g
2. 生鮭の種類別のカロリーとは?
前述のとおり「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には、白鮭、紅鮭、銀鮭、マスノサケなどさまざまな種類の栄養価が収録されている。そこで以下に生鮭のカロリーをまとめておく。
生鮭の100gあたりのカロリー
- 白鮭:124kcal
- 紅鮭:127kcal
- 銀鮭(養殖):188kcal
- マスノサケ:176kcal
- カラフトマス:139kcal
- タイセイヨウサケ(養殖・皮つき):218kcal
- サクラマス:146kcal
- ニジマス(海面養殖・皮つき):201kcal
3. 調理方法別の鮭のカロリーとは?
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」にはさまざまな種類の鮭の栄養価が収録されているが、種類だけでなく「焼き」「水煮」「燻製」など調理方法別の栄養価も収録されている。そこで以下に調理方法別の鮭のカロリーもまとめておく。
焼き鮭の100gあたりのカロリー
- 白鮭:160kcal
- 紅鮭:163kcal
- 銀鮭(養殖):236kcal
- マスノサケ:238kcal
- カラフトマス:175kcal
- タイセイヨウサケ(養殖・皮つき):270kcal
- サクラマス:208kcal
- ニジマス(海面養殖・皮つき):238kcal
鮭の水煮100gあたりのカロリー
- 白鮭:142kcal
- カラフトマス(缶詰):145kcal
- タイセイヨウサケ(養殖・皮つき):236kcal
その他の調理法別の100gあたりのカロリー
- 銀鮭(養殖・燻製):143kcal
- タイセイヨウサケ(養殖・皮つき・蒸し):228kcal
- タイセイヨウサケ(養殖・皮つき・ソテー):269kcal
- タイセイヨウサケ(養殖・皮つき・天ぷら):266kcal
4. 鮭の重さ別のカロリーとは?
前述のとおり、白鮭の100gあたりのカロリーは124kcalであるが、市販の鮭は必ずしも100gの大きさでない。そのため、切り身の大きさ別に鮭のカロリーをまとめておく。なお、以下のサイズはあくまで一般的な目安である。
- 薄めサイズ(70g):87kcal
- 普通サイズ(100g):124kcal
- 厚めサイズ(120g):149kcal
5. 鮭に関連する食材・食品のカロリー
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」の「白鮭」の項目には、イクラ、すじこ、めふん(鮭のオスの血腸を使った塩辛)などの栄養価も収録されている。それぞれの100gあたりのカロリーは以下のようになっている。
白鮭関連の食材・食品100gあたりのカロリー
- イクラ:252kcal
- すじこ:263kcal
- めふん:74kcal
結論
鮭には最も定番の「白鮭」をはじめさまざまな種類があり、その種類によってカロリーは大きく異なる。また、焼き鮭をはじめ、鮭を使った料理にもさまざまな種類があり、調理方法によってもカロリーに差が見られた。鮭のカロリーを確認する際には「どの種類を使うのか」「どのように調理するのか」「どれくらい使うのか」などを気にするとよいだろう。
【参考文献】
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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