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コクとは何か?濃さと深みが特徴の【複雑な味】の正体に迫る!

コクとは何か?濃さと深みが特徴の【複雑な味】の正体に迫る!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

2020年12月23日

料理で使われることの多い「コク」。美味しさを表現するために使われることが多いが、実際にはどのような味や感覚なのか理解せずに使っている人も多いのではないだろうか。そこで今回はコクとは何なのか、どうしたらコクを出せるのかなどについて解説する。

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1. コクとは?

国語辞典でコクを引くと「濃い深みのあるうま味」と記載されている(※1)。また、うま味とはグルタミン酸・イノシン酸・グアニル酸のようなうま味成分によって感じる味のこと。しかし、一般的にコクとは「うま味を含む複雑な味わい」を指し、うま味以外の甘味・辛味・酸味・苦味・塩味も含まれているという。なお、人により美味しさは異なるため、コクと美味しさは必ずしも一致しない。

味の「濃さ」との違いは?

味の濃さとは、濃度の高さのことである。一般的には「濃い味付け」「淡泊な味付け」などと表現することが多く、料理・食品に含まれる呈味成分(味を示す成分のこと)の量で表される。例えば、500mLのペットボトルに塩1gを溶かした液体と3gを溶かした液体では、後者のほうが味(塩味)は濃くなる。このように味の濃さとは濃淡の程度のことで、味の複雑さを表す「コク」とは異なる。

味の「キレ」との違いは?

味のキレとは、後味の残り具合のことである。一般的には「キレがある」「後味がしつこい」などと表現することが多く、料理・食品の味がどの程度の後に残るかで表される。コクとも関係性があり、一般的にコクが強いとキレが悪くなり、キレがいいとコクが足りなくなる。しかし、コクや味が薄くなりすぎるとキレがなくなることもあり、コクとキレの関係は非常に複雑なものとなっている。

2. コクに必要な味以外の要素とは?

「うま味を含む複雑な味わい」と説明されることが多いコクだが、実は味だけでなく香りや食感なども重要だという。そこで香り・食感それぞれとコクの関係性についても確認しておこう。

コクには香りが重要!

食品にはそれぞれ特有の香りがあるが、中には青臭い臭いがする「ピラジン」やセロリ臭さの「フタライド」のようにコクに影響を及ぼす香気成分もあることが知られている。これらの成分はコクそのものに影響するよりは、コクの濃厚さ・複雑さ・持続性・広がりなどに影響を与えることから「コク付与香気成分」と呼ばれている。また、これらの香気成分を保持する効果がある物質もあるそうだ。

コクには食感も大事!

実は食感もコクに影響を与えることが知られている。食感に関係する成分には油脂・ゼラチン・デキストリンなどがあり、これらは料理にコクを与えるそうだ。一例をあげると、本来はコクのある煮込み料理であっても、使うお肉がかたいと味がわかりにくくなり、コクが感じにくくなってしまう。料理や食材がほどよい食感であることも、コクを出すのには欠かすことができないのだ。

3. コクのある料理・コクのない料理

コクがある料理・食品にはカレー・シチュー・もつ煮などの煮込み料理、ハム・チーズ・ワイン・ビールなどの発酵食品がある。煮込んだり発酵させたりすると、味がより深く複雑になる。もちろん使われる食材や加工方法によりコクの度合いは異なるが、一般的にこれらはコクがあると知られている。

一方、コクが少ない料理・食品には生野菜、フルーツ、ご飯などがある。使われている食材が少なかったり、調理方法が簡単だったりして素材本来の味を楽しむ場合はコクが少なくなる。なお、先述のとおりコクと美味しさは一致しないため、コクが少ないこれらの料理をおいしいと感じることは多い。

4. 料理にコクを出したいなら?

例えば、鮭のホイル焼きのように油を使わずに調理する場合、どうしてもさっぱりとした味わいになってしまう。秋の鮭の美味しさを味わうにはそれだけでも十分だが、どこか物足りなさを感じてしまう人もいるだろう。そこでおすすめなのが味噌やバターを組み合わせて味に深みを出すことだ。

北海道の定番料理である「鮭のちゃんちゃん焼き」のように味付けに味噌とバターを組み合わせることで、生鮭の淡白な味わいに味噌の風味と塩味、バターの香ばしさとうま味が加わり絶品の味に仕上がる。このように料理の味を複雑にすることで、比較的簡単にコクを出すことができる。

結論

コクには明確な定義はないものの、一般的には「甘味・うま味・酸味・辛味・苦味などによる複雑な味」を表す言葉だそうだ。要するに「コクが足りない」というときは、基本五味のいずれかが足りていない可能性が高い。調味料を加えたり調理方法を変えたりすることで、よりコクを出すことができるので覚えておくとよいだろう。
【参考文献】

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  • 公開日:

    2020年3月 3日

  • 更新日:

    2020年12月23日

  

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