自宅で焼肉をするときの美味しい食べ方を伝授。下準備が大事？

みなさんは、肉の部位について尋ねられたときにハッキリと特徴を答えることができるだろうか。知っているようで知らない人も多い肉の部位の特徴。焼肉をする前に、おさらいしてみよう。

牛の横隔膜の筋肉部分であるハラミ。内臓系に分類されるが、柔らかく脂肪も豊富な部位だ。

内臓部分を指すホルモン。焼き加減ひとつで脂の量を調整することもできる。

きめが細かく、風味もいいとされている肩ロース。旨みが濃いので焼肉やすき焼きに最も向いている部位のひとつだ。

牛の舌であるタン。焼肉で、より柔らかいタンを味わいたいのであれば、舌の付け根であるタンモトを選ぶといいだろう。

今回紹介したのは、多くある部位の中のほんの一部分。部位の特徴を把握したうえで焼肉をすると、より楽しむことができるに違いない。

自宅で焼肉を行う際、「焼肉用」としてあらかじめ肉をカットした状態のものやブロックでの状態で購入することもあるだろう。ブロックの状態で購入するのであれば、切り方ひとつで肉本来の美味しさが左右される。そのため切り方には注意してほしい。肉はカットした瞬間から鮮度が落ちるといわれているため、肉をあらかじめ切って保存しておくのではなく、食べる直前に切るのがおすすめだ。

肉の切り方は、肉の繊維に対して直角に包丁を入れていくことを意識しよう。すると、柔らかい肉を味わうことができる。あらかじめカットして売られている肉は、準備をする手間もなく簡単だが、ブロックで購入し1枚1枚カットするという手間があるからこそより美味しい肉を味わえるのだ。

焼肉の美味しい食べ方には、下準備や焼き方が重要となる。ふたつのポイントについて、確認していこう。

肉の下準備をするかしないかは、肉の美味しさを大きく左右するポイントだ。はじめに、肉を冷蔵庫で保存していた場合、焼く直前に取り出すのではなく、少し前に取り出しておき室温に戻しておく必要がある。室温に戻すと、肉の外側と内側の温度差がなくなるのだ。温度差がなくなると、火が均一に通り「外側は焼けているけれど、中はまだ生だ...」という状況はなくなるだろう。また、下準備として肉に塩をふる場合は、食べる直前に行うのがおすすめである。肉に塩をふった状態で長時間置いておくと浸透圧の作用で肉の水分が流れ出し、肉がかたくなってしまう心配があるからだ。

下準備が完了したら、次は焼き方が美味しい食べ方のポイントとなる。注意したいのは、肉を焼く温度だ。肉の中心温度が65度を超えないようにしよう。65度以上になると、肉汁が外に流れてしまい旨みが損なわれるだけではなく肉がかたくなってしまうこともあるのだ。肉を焼いているときに、肉の中心に肉汁が浮かびあがってきたら65度の目安となるので、参考にしてほしい。

以上のことを意識すると、美味しい食べ方ができるであろう。

「焼肉は食べたいけれど、ダイエット中だから気が引ける...」という人もいるだろう。しかし、焼肉は食べる順番を意識するとダイエット中でも気兼ねなく食べることができるのだ。ここではダイエット中の人におすすめな食べ方について確認していこう。

はじめに食べる順番。肉からではなく、野菜から食べはじめるのがダイエット中の人におすすめな食べ方だ。キャベツや玉ねぎなど肉と一緒に焼いた野菜を食べるのもよし、付け合わせにサラダを作るのもよし、野菜スープを作っておいてもよし、好きな方法で食べてほしい。次に食べる肉の種類。肉の中でも比較的低カロリーなホルモン類がおすすめだ。また、一緒に食べるごはんの量を減らすことや、アルコールを控えることなどを意識してみるといいだろう。以上がダイエット中の人におすすめな食べ方である。

自宅で焼肉をするときの食べ方は、下準備や肉の切り方、焼き方などをしっかりマスターしておくと美味しい肉を味わうことができる。どれもすぐに真似できるポイントばかりだ。少しの手間で味に変化がでるため、ぜひ試してみてほしい。