1. 唐揚げとは

唐揚げは、食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたもの全般を指す。中でも具材の代表格と言えるのが、鶏肉だろう。ただ、魚や野菜の唐揚げも存在するので、本来は唐揚げだけでは、鶏の唐揚げを指していることにはならない。発祥は定かではないが、昭和初期には外食メニューとして登場していたようだ。広く家庭に親しまれるようになったのは、戦後のこと。
唐揚げの地方色
日本唐揚協会に認定されている唐揚げの聖地は、唐揚げ専門店発祥の地、大分県中津市。なんと市内には、60店舗以上の唐揚げ専門店が並ぶという。そのほかにも名古屋の手羽先揚げや北海道のザンギなど、唐揚げが名産になっている地域は多い。それほど日本人に愛されている存在なのだ。
2. ランクアップのコツ

肉は大き目が吉
唐揚げをジューシーに仕上げるコツは、大きめの鶏肉を選び、大胆にカットすることだ。よりジューシーな唐揚げを目指すなら、もも肉。あっさり目がお好みなら、胸肉。鶏のもも肉1枚を5つくらいに切り分けるくらいのサイズ感で。揚げるとやや縮むことを考え、大きくカットしよう。さらにガッツリと食べたい場合は、骨つき肉を使うといいだろう。下味はお好みのもので、濃いめにつけるといい。
脂で肉を包む
下味をつけ、衣をつけたら、肉についている脂で身を包むようにして、丸く形を整える。そして油に脂身が下になるようして投入しよう。若干手間がかかるものの、このひと工夫でジューシーさにぐんと差がつく。衣に使う粉は大きく分けて片栗粉と小麦粉の2種。さっくり感重視なら片栗粉、ジューシーに仕上げたいなら、小麦粉や卵を使おう。
揚げ方にひと工夫
外はサックリ、中はふっくら。このコントラストが唐揚げの醍醐味だ。衣をサックリとさせるには、2度揚げがおすすめ。一旦油から引き上げることで水分がさらに抜け、理想のサックリに近づくのだ。2度目は温度を高めに設定し、さっとくぐらせる程度でいい。
3. お酒に合わせて味変

スパイシーな調味料で味変
唐揚げとお酒の相性は、言わずもがな。ビールと合わせるのなら、スパイシーな調味料をつけて食べるのがおすすめだ。なかでもスイートチリソースは一気にアジア風になるので、おもてなしにもぴったり。生野菜をたっぷり添えて食べよう。
レモンよりかぼす
焼酎や日本酒と合わせる場合は、シンプルに食べるのがベスト。ぜひ、柑橘類を絞って食べて欲しい。せっかくなのでここはレモンではなく、かぼすやすだちなどをチョイスしよう。ゆずでも◎。高く繊細な香りが、焼酎や日本酒に合う。塩をつけながら食べるのもいいだろう。
スパイスを上手に使う
ワインも唐揚げとは好相性。お好みのものを選ぶといいが、スパークリングワインやロゼに近い赤ワインなどは相性がいい。下味にスパイスなどを加えて、フライドチキン風の味にするのもいい。加えるスパイスでおすすめしたいのは、ナツメグ、オールスパイスなど。変わり種としては、クミンやコリアンダーなどでインド風にまとめるのもありだ。
結論
みんなが大好きな唐揚げ。何度も繰り返し作ってコツを覚えよう。ちなみに、冷めてしまった場合は、オーブントースターで温めなおすのがおすすめ。クシャクシャにしたアルミホイルの上に唐揚げを乗せると揚げたてのようにサックリ仕上がるのでお試しあれ。