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海外ビールの種類と歴史を学ぼう!ラガーやエールはどの国発祥?

海外ビールの種類と歴史を学ぼう!ラガーやエールはどの国発祥?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年7月 6日

ほろ苦い風味とクリーミーな泡が人種や年代を超えて人気のビール。夏だけでなく、季節を問わずさまざまなビールが楽しまれている。日本でも人気のラガービールなど、ヨーロッパのビールを、その歴史とともに紹介する。

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1. 「液体のパン」!?ドイツ発祥「ラガービール」

日本でも人気のラガービールは、ドイツ発祥のビールである。12世紀、ドイツでは修道院でビールが誕生し、醸造技術が師弟の間に受け継がれて発展を遂げた。この醸造技術がやがて、僧侶から手工業者へと伝わっていったのだ。ビールは「液体のパン」という異名があるが、非常に栄養価が高く、アルコール度数も高かったため、断食をしていた僧侶が、ビールを栄養補給に使ったという。

やがて19世紀になるとラガービールが誕生する。当時、冷蔵技術が発展していなかったため、夏場になるとビールの発酵が進み、酸っぱくなったり、菌が増殖したりするのが醸造家たちの悩みだった。そこで、冬にビールを醸造し、氷室で保管するようになったという。そして、低温熟成したビールで、酵母が貯蔵タンクの下のほうに貯まるビールが「ラガービール」と呼ばれるようになった。やがて冷蔵技術が発展し、季節に関係なくラガービールが飲めるようになった。

2. ビール作りは嫁入り道具、イギリスを代表する「エールビール」

エールビールの歴史は紀元前にまでさかのぼる。イギリスがまだグレートブリテン島だった頃、そこにはケルト民族が住んでいて、彼らは蜂蜜を発酵させたミードと言われる蜂蜜酒を愛飲していた。しかし、人口の増加や森林の伐採とともに蜂蜜の収穫量が減少し、やがて、酒用の蜂蜜まではまかなえなくなったのだ。そこで、代用品として穀物を発酵させた酒、いまのエールビールのもとになるものを作ったのである。やがて、この穀物酒は「エール」と呼ばれるようになり、アングロサクソン人によってイギリス全土に広まっていった。

やがて中世になると、キリスト教の教会が各地に建てられ、そこを訪れる巡礼者たちのためにエールハウスという飲食や宿泊ができる施設が次々にでき、そこでエールビールが飲まれるようになった。また、当時、ビールづくりは女性の仕事であって、大切な嫁入り道具でもあったという。そして、それぞれの家庭の味のビールが誕生したのである。

エールビールは、常温発酵で作れるため、昔は人気だった。しかし、低温で熟成させるラガービールは酸化するリスクが少ないため、冷蔵や冷凍技術の発展とともにエールビールに取って代わるように。日本でもピルスナーやラガービールが人気だが、それでも、エールビールの世界全体のシェアは、50%近くあるという。

3. 復活した第3のビール大国ベルギーの「ホワイトビール」

ヨーロッパのビールといえば、ドイツとイギリスがその中心をなしているが、その他の諸国の中で忘れてはならないのがベルギービールだ。15世紀、ベルギーでは、ブリュッセルにあった修道院の僧侶がインドからスパイスを取り寄せ、スパイスを使ったビール「ホワイトビール」を作った。珍しさも手伝ってホワイトビールは一躍人気になり、35もの醸造所ができたのだが、20世紀に入るとラガービールに押されて、すべての醸造所がなくなってしまう。しかし、その後、ホワイトビールを懐かしむ声が高まり「ビューガルデンホワイト」というビールが誕生。いまでは各国で愛飲されている。

それ以外にも、ベルギーには豊富な種類のビールがあり、瓶ビール以外に生ビールも好まれ、日本にもたくさん輸入されている。その他、野生酵母を自然発酵させて作る「ランビック」や修道院で作られている「トラストビール」など、ベルギービールの種類は800を超えるという。

また、ベルギー以外にもチェコやアイルランド、フランス、オランダ、スペイン、ポルトガル、オーストリア、デンマークなど、ヨーロッパ各国でビールが作られている。

結論

「とりあえずビール」という軽やかな言葉の響きが表すように、ビールは口当たりが良くて、親しみやすい酒である。しかし、ラガービールとエールビール、またその他のビールでは歴史や醸造法がまったく違い、奥が深い飲み物でもある。日本でもたくさんの種類のビールを味わえるので、じっくり飲み比べしてみるのもおすすめだ。
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