1. 香港の朝食は"茶餐廳"で!

香港では朝食を外で食べることも多い。一般の人が日々朝ごはんを食べるために通うのが、茶餐廳(ちゃさんちょう)と呼ばれる喫茶店のような飲食店だ。ここでは手早く気軽に朝食を済ませられるように朝食セットが用意されているのだが、定番なのがサンドイッチとマカロニスープの組み合わせだというのだ。マカロニは香港では通粉と呼ばれ、ハムがトッピングされたスープスタイルで提供されるのが一般的。味は薄味で、濃い味になれた日本人が初めて食べると「味気ない」と感じることも多いようだが、その素朴な味わいに徐々にはまっていく人もいるのだとか。サンドイッチはトーストやハム、卵が別に乗せられているスタイルや提供時に具が挟まれているものなどさまざまだが、香港ではマカロニスープにサンドイッチのようなパン類という組み合わせが朝食では定番になっている。
2. なぜ香港でサンドイッチとマカロニスープ?

香港でどうしてサンドイッチやマカロニスープといった洋食が根付いているのか?これには諸説あるが、やはり香港の歴史と密接に関係しているとみるべきだろう。
香港は1842年の南京条約から(1941年に一度日本に占領されるも、日本の敗戦をもってイギリスへ復帰)1997年に中国に返還されるまでおよそ150年もの間イギリスの統治下にあった。そのため、香港にはイギリスの文化が残っている部分が少なくない。特に食文化においては多大な影響を受けているようで、マカロニスープやサンドイッチを日常的に食べる習慣もそこから来ていると推測できる。これらの朝食のお供に必ずと言っていいほど紅茶やミルクティーが付いてくるのも、イギリスの影響を色濃く感じさせている。
香港は1842年の南京条約から(1941年に一度日本に占領されるも、日本の敗戦をもってイギリスへ復帰)1997年に中国に返還されるまでおよそ150年もの間イギリスの統治下にあった。そのため、香港にはイギリスの文化が残っている部分が少なくない。特に食文化においては多大な影響を受けているようで、マカロニスープやサンドイッチを日常的に食べる習慣もそこから来ていると推測できる。これらの朝食のお供に必ずと言っていいほど紅茶やミルクティーが付いてくるのも、イギリスの影響を色濃く感じさせている。
3. 香港では朝マックでもマカロニスープが付いてくる?

香港のマクドナルドで朝マックのメニューを見ていると、日本でも見慣れたマフィン系などの横にマカロニスープが存在することに気づくだろう。朝マックで提供されるマカロニスープはグリルチキンがトッピングされているものか、ソーセージと卵がトッピングされているものを選ぶことができる。マクドナルドのメニューとしてはあっさりとした味付けが印象的なマカロニスープは、香港人のソウルフードにまでなっているということなのかもしれない。
結論
香港でマカロニスープやサンドイッチが定番といわれると違和感を覚えるかもしれないが、そこには過去にイギリス領であったという歴史的な背景も関係しているようだ。食文化に限らず、香港ではイギリスの文化を残しつつ発展している独自の折衷文化を見つけることができる。そんなところも香港の魅力の1つだと言えるのではないだろうか。