しゃぶしゃぶのだしの作り方を紹介！昆布やめんつゆで簡単に作れる！

昆布だしは煮出したことで出る濃厚な旨み成分が、食材の味を引き立たせてくれる。もちろん、しゃぶしゃぶ以外の料理にも応用できるので、ぜひ昆布だしのとり方は覚えておこう。

まずだしをとるのに必要な昆布は、水800mlに対して10g。使用する前には布巾をかたく絞り表面を軽く拭いておく。しかし表面についている白い粉のようなものは旨み成分なので、拭き取ってしまわないよう気を付けよう。流水で洗うことはもってのほかである。

次に、用意した水に昆布を浸し、そのまま30分ほど放置する。30分ほど経ったら、弱火でじっくりと煮出していこう。昆布の下に小さい気泡が出てくる程度まで煮出すのが理想。完全に沸騰する前に、昆布を取り出せば昆布だしの完成だ。たったこれだけで、いつものしゃぶしゃぶがさらに美味しくなる魔法のだしが作れるのだ。注意したいのは、だしをとる際に煮出しすぎないこと。煮出しすぎると、昆布からねばり成分が出てしまい、せっかくじっくり溶けだしただしの風味が損なわれてしまうのだ。だしをとる際は沸騰させないよう、弱火でじっくり加熱するのが基本であることを覚えておきたい。

ちなみに使う昆布は、利尻昆布をおすすめしたい。利尻昆布からは透明で、上品なだしがとれる。クセもないので、素材の味を引き出すしゃぶしゃぶや湯豆腐のような料理に最適なのである。スーパーなどで簡単に手に入るので、昆布選びの際には参考にしてほしい。

しゃぶしゃぶのだしを昆布からとるよりさらに簡単なのが、めんつゆを使った方法だ。めんつゆはなんとなく｢手抜き｣なイメージを持つ人も少なくないと思うが、家庭でプロの味を簡単に再現できる万能調味料なのである。麺類や煮物だけではなく、もちろんしゃぶしゃぶのだしにも応用できる。手軽にしゃぶしゃぶを楽しみたい！そんなときはめんつゆを使ってだしを作ろう。

めんつゆにはたくさんの種類があるが、しゃぶしゃぶのだしにおすすめしたいのはやはり昆布だしがベースになっている昆布つゆだ。昆布だしならではのまろやかさと、深みのあるコクがしゃぶしゃぶ肉や野菜の味を存分に引き立たせてくれる。

使い方は、3倍濃縮の昆布だしの場合、昆布だし1に対して水は6の分量で割るだけだ。濃い色のだしが好みでないなら、白だしタイプの昆布つゆをおすすめしたい。白だしタイプであれば、薄い黄金色の上品なだしに仕上げることができる。

昆布と同様に、市販されているめんつゆの種類もさまざまだ。好みに合わせて、いろいろと試してみるのもいいだろう。

しゃぶしゃぶのだしは、なにも和風の昆布だしだけではない。美味しい変わり種のしゃぶしゃぶだしも紹介しておこう。

まろやかなだしが好みの人には、豆乳を使っただしがおすすめである。同量の豆乳と水に、白だしを少量加えるだけの簡単だしだ。タレをつけなくとも、コクのあるしゃぶしゃぶが楽しめる。ラー油やすだちで味を変化させるのもおすすめだ。

一人鍋におすすめしたいのは、オリーブオイルとポン酢を使ったしゃぶしゃぶ。同量のオリーブオイルとポン酢を火にかけ、そこへ肉をくぐらせるだけで、タレいらずのしゃぶしゃぶを簡単に味わえるのだ。グラタン皿などでもできるので、一人鍋やおもてなし料理としてもおすすめしたい。

このほかにも簡単に作れて、ちょっと変わったしゃぶしゃぶだしはたくさんある。トマトベースでさわやかなのにコク深いイタリアンしゃぶしゃぶや、ピリ辛が食欲をそそる中華風しゃぶしゃぶ、カレー風味のしゃぶしゃぶや、なんとワインを使うしゃぶしゃぶまであるのだ。オーソドックスなしゃぶしゃぶに飽きたら、変わり種のしゃぶしゃぶを楽しんでみるのもいいだろう。

しゃぶしゃぶを美味しくする決め手は、肉や野菜の美味しさを引き立たせてくれるだしにある。基本の昆布だしから変わり種のしゃぶしゃぶだしまで、その種類もさまざま。だしの作り方はいたって簡単なので、しゃぶしゃぶを作るときはぜひ参考にしてほしい。