1. ラーメンサラダの起源と特徴
ラーメンサラダは、いったいいつどこで生まれたのであろうか。一般的に知られる、冷製のラーメンとの違いは何であろうか。まずは、ラーメンサラダと名乗る理由や特徴を探ってみよう。
ホテル生まれのラーメンサラダ
ラーメンサラダが生まれたのは、1985年頃とされている。通説では、札幌グランドホテルで誕生したことになっている。同ホテルがビヤホールを開業した際に考案されたメニューのひとつなのである。1985年以降、ラーメンサラダは同ホテルのビヤホールでの定番となっているほか、北海道全土にそのメニューが知られるようになった。現在は、日本各地の居酒屋などでその名を見ることができる。また、コンビニでもさまざまなラーメンサラダが販売されるようになった。ラーメンサラダが全国区となったその功績をたたえ、北海道製麺協同組合は2004年に札幌グランドホテルに感謝状を贈っている。
ラーメンサラダの特徴とは
冷たいラーメンには、冷やし中華や冷麺、つけ麺などさまざまな種類がある。それでは、あえてラーメンサラダと名乗る理由と特徴はなんであろうか。名は体を表す、ラーメンサラダはサラダが主役なのである。つまり、ラーメンの麺はサラダの中の具の一部と化している。サラダであるから、ラーメンサラダは当然のことながらドレッシングで食べる。
2. ラーメンサラダを自宅で作ってみよう
野菜をたくさん摂取できるラーメンサラダは、自宅でも簡単にできるメニューである。カロリー制限中なのにラーメンを断ち切ることが難しいと考えている人も、サラダ感覚で食べるラーメンならばストレスなく受け入れられるだろう。それでは、ラーメンサラダの作り方をみてみよう。
「元祖」ラーメンサラダのレシピは
麺が見えないほど大量の野菜を投入するラーメンサラダは、具材もタレも個々の好みで選んで問題ない。しかし、ここはまず「元祖」に敬意を表して、札幌グランドホテルのラーメンサラダのレシピを見てみよう。元祖ラーメンサラダには、トマト、カニかま、ホタテ、カリフラワー、アスパラ、パプリカ、水菜、レタスなどが使用されている。ドレッシングは、マヨネーズ、からし、砂糖、酢、ごま油、醤油など。パンチがきいたタレで、野菜と麺を食べることになる。
麺の処理は?
ラーメンの麺は、中華麺として売られている麺を茹でて冷水で洗っておけばよい。また、辛ラーメンの麺はつややかで腰があり、ラーメンサラダには向いている。かた焼きそばの麺を使用するレシピもある。
バリエーションもさまざま
ラーメンの麺は、さまざまな食材と相性がよいので、元祖にこだわらずさまざまにアレンジできる。北海道のように魚介にはこだわらず、レタスやトマト、キュウリなど通常のサラダに、茹で卵をのせればごく気軽にできる。卵は、半熟でも生卵でも趣が変わって美味しい。また、冷しゃぶ風に豚肉をのせてピリッと辛いタレで食べれば、満足度の高い一品となる。カロリーが気になる人は、鶏肉のささみでもよいだろう。その場合は、ゴマダレが合う。アボカドやオリーブ、フェタチーズをのせれば、地中海風の夏のサラダにもなる。ミョウガや大葉をきかせて、酸味のあるタレをかければ和風ラーメンサラダに。好みと想像力で、バリエーションは無限である。
3. ラーメンサラダのカロリーは?
通常のラーメンは高カロリーの料理だが、ラーメンサラダはどうであろうか。使用する野菜や具材にもよるが、レタス、トマト、水菜、キュウリなどを使ったラーメンサラダは、1人前が350kcal強とされている。セブンイレブンで販売されているピリ辛のラーメンサラダは、1人前が362kcalである。通常のラーメンが、1人前450kcalを超えることを思えば、かなり健康的といえるだろう。
タレも工夫をして脂肪分を減らせば、カロリーオフの一助にもなる。和風、韓国風、洋風など、さまざまに試してお腹が満足する一品を考案してほしい。
結論
ラーメンサラダは、80年代半ばに北海道で生まれたメニューである。ホテルのビヤホールのメニューとして誕生し、北海道全土から全国区への知名度を高めてきた。ラーメン独特の麺の美味しさはそのままに、野菜をたっぷりと摂取できて健康的な一品として人気を博している。家庭でもぜひ、オリジナルのラーメンサラダを楽しんでほしい。
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