このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
【赤餅】ってどんな餅?赤い理由は主原料に隠されていた!

【赤餅】ってどんな餅?赤い理由は主原料に隠されていた!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

2020年6月17日

日本各地に特徴ある郷土料理があるが、なかには残念ながら以前ほど食べられなくなっている郷土料理もある。茨城県の郷土料理の1つである「赤餅」も、食べる機会が減っている料理だ。ここでは赤餅とはどんな料理なのか、どうして食べられなくなっているのかなどを詳しく紹介していく。

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

1. 赤餅とは?

赤餅という名を聞くと赤く着色したもち米を餅状にした料理をイメージするかもしれないが、そもそも赤餅はもち米で作られるわけではない。餅という名前にもかかわらず小麦粉などで作られている料理は意外と多いのだ。茨城県で親しまれていた赤餅もその1つで、もち米ではなく「もろこし粉」で作られた餅だ。もろこしと聞くとトウモロコシを思い浮かべるがまったく別物である。もろこしは鎌倉時代から栽培されているイネ科の作物で、赤い実をつける。日本語名はもろこしだが、英名ではソルガムと呼ばれている。赤餅はもろこしの実を粉状にしてお湯と混ぜ合わせて団子状にしたものだ。目を引く赤色はもろこしの実由来で、着色料はまったく使用していない。米と同じイネ科の作物から作られているのだが見ためも食感も異なる非常に珍しい郷土料理だ。

2. 赤餅のカロリーと栄養

餅は米や小麦粉など主食となり得る食材から作られるため意外にもカロリーが高い場合がある。では赤餅の場合はどうだろうか。もろこしの実は精白されている状態だと100gあたり364kcalなのだが、これだけでは高いかどうかは判断できない。そこで同じくイネ科である米と比較してみよう。一般的にごはんとして炊きあげることが多い「うるち米」は100gあたり358kcal、餅などに加工される「もち米」は100gあたり359kcalとなっている。つまり米ともろこしのカロリーはそれほど変わらないということになる。そのため赤餅のカロリーは一般的な餅とあまり変わらないと思ってよいだろう。しかし、もろこしは米と比べてたんぱく質とミネラル類が多く含まれている。100gあたりで比較した時、うるち米のたんぱく質量が6.1gであるのに対し、もろこしには9.5gもたんぱく質が含まれている。また、ミネラルの一種であるカルシウムはうるち米には5mgしか含まれていないのに対し、もろこしには約3倍の14mg、カリウムはうるち米には88mg含まれているがもろこしには410mgも含まれている。このことからもろこしの栄養価が意外と高いことが分かる。

3. 赤餅を食べる機会

赤餅は、古くは農作業の合間の間食として食べられていたが、残念ながら最近は滅多に食べる機会がない。その理由の1つにもろこしの生産量の減少が挙げられる。もともと日本は稲作が盛んだったが、稲作ができる地域は限られており、稲作ができない地域では小麦粉やさつまいもなど主食となり得るほかの作物が作られていた。茨城県も水害などにより稲作には不向きだったため、もろこし栽培が盛んだったのだ。そのため郷土料理として赤餅が誕生し長い間親しまれていたのだが、土地が改良されて米の栽培が可能になると、もろこしを栽培する農家が減少した。現在は手に入れることが難しくなっているもろこし粉だが、伝統を絶やさぬように地元の小学校などで赤餅作りを体験するなどの取り組みが行われている。

4. 赤餅の作り方

赤餅を作るうえで大きなネックとなるのがもろこし粉の入手だ。実をいうと、もろこし粉さえ手に入ってしまえば赤餅作り自体はいたって簡単なのだ。もともと農作業の合間に食べられていたことからも分かるように忙しい中でも手軽に作ることができる。もろこし粉が入手できたらもろこし粉にお湯を加えて適当な硬さになるまでこねる。お湯を入れすぎてしまうと逆にまとまりづらくなるため、少しずつ混ぜ合わせていくようにしよう。ほどよい硬さになったら一口大くらいの平たい団子状にしていく。目安としては直径5cm、厚さ1cmくらいだ。成型した赤餅を沸騰したお湯で3分ほど茹でれば完成だ。

5. 赤餅の食べ方

赤餅は米で作った餅と同様に素朴な味わいが楽しめるのだが、それだけでは少し味気なく感じるため、単体で食べることは少なくトッピングをすることが多い。赤餅自体はクセがないためいろいろなトッピングを試せるが、定番はあんこときなこの組み合わせだ。ほどよいあんこの甘さときなこの香ばしい香りが赤餅の美味しさを引き立ててくれる。ちなみにきなこをかけて食べる場合はきなこに砂糖を入れるのが一般的だが、砂糖の量を調整することで甘さを控えることができるため甘い物が苦手な人にもおすすめだ。

結論

茨城県で長らく親しまれてきた赤餅はもろこし粉で作られた餅だ。残念ながらもろこしの生産量が減少したことにより地元でも滅多に食べることができない郷土料理となってしまった。もろこし粉を手に入れる機会は少ないのだが、手に入った場合はぜひ赤餅作りにチャレンジして郷土料理を楽しもう。
(写真出展)
農林水産省 うちの郷土料理 赤餅
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/akamochi_ibaraki.html
この記事もCheck!

おすすめ記事おすすめ記事

    ページトップへ ページトップへ
    >