1. 青菜漬(せいさいづけ)の特徴は?

青菜漬は、青菜とよばれる高菜の一種である野菜を塩漬けにした食べ物である。青菜漬が有名な山形県では「山形青菜」という山形県産の青菜を使うケースが多い。
青菜漬は塩気が強く、独特の塩辛さや青菜ならではのシャキシャキとした食感を味わうことができるので、おにぎりやごはんのおともとして食べられることが多い。
ちなみに、青菜漬とよく似ている山形県の名物で「おみ漬け」というものも存在する。おみ漬けの場合も青菜を使用するが、青菜のほかにニンジンやダイコンやスルメといった具材と一緒に醤油ベースなどのタレに漬け込むため、青菜漬とはまた異なる風味を楽しむことができる。
2. 青菜漬の主な使用食材

青菜漬に使用するのは青菜、塩、砂糖、醤油、酒などである。酒やみりん、砂糖といったカロリーの高い調味料も使用しているが、青菜漬自体のカロリーは100gあたり約10kcalほどしかないため、非常に低カロリーの漬物といえるだろう。
また、主原料である青菜には食物繊維が豊富に含まれており、便秘解消や腸内環境の改善に繋がる可能性もあるため、腸の調子で悩んでいる人にもおすすめの野菜である。
3. 青菜漬のシーズンはいつ?

山形青菜は、毎年10月下旬~11月中旬にかけて収穫することができる。そのため、冬に食べる漬物として有名だ。塩漬けにするため保存性に優れており、昔から山形県では冬の保存食として青菜漬を活用してきた。
正月のシーズンとも被るため、正月料理の一品として青菜漬を作る人もいる。また、春先まで保存することもできるため、花見や春のピクニックの弁当のおかずにもぴったりの一品といえるだろう。
4. 青菜漬の作り方

現在では、すでに完成している既製品の青菜漬を購入する人も増えているが、時間があれば青菜漬は一から作ることも可能である。漬物用の樽や重石などが必要になるため少々手間はかかるが、漬物作りが好きな人はぜひトライしてみてはいかがだろうか。
青菜を下漬けする
まずは青菜をよく水洗いし、葉についている黄色の部分を取り除く。軽く水きりしたあと、青菜を藁などで包み、桶に敷き詰め、上から塩をたっぷりとまぶしてそのまま重石をして5~7日ほど漬けておく。
青菜を本漬けする
下漬け作業が完了したら漬け汁を一旦すべて捨てて、塩、砂糖、醤油、酒などの調味料を入れて本漬けを行っていく。約3~4日ほど本漬けをしたら、青菜漬けの完成である。
また、これは下漬けの際にもいえることだが、漬汁が増してきてふたの上にまであがってくるようになったら、重石を取り替える作業も忘れずに行おう。
5. 青菜漬のおすすめの食べ方は?

青菜漬けはそのまま食べても美味しいが、強い塩辛さが特徴的であるため、米との相性が非常によい。本記事では、青菜漬けを使ったおすすめの食べ方を2通り紹介しよう。
青菜おにぎりは人気な食べ方!
青菜漬けをおにぎりの具として食べる方法は、かなりポピュラーな食べ方といえるだろう。おにぎりの中身は青菜漬けを使用し、海苔の代わりに青菜の葉でおにぎりを包めば、青菜づくしの贅沢なおにぎりを作ることができる。
青菜漬入りのチャーハンもおすすめ!
漬物を使ったチャーハンといえば高菜チャーハンが有名だが、じつは青菜漬を使ったチャーハンも非常におすすめである。チャーハンに青菜漬が加わることにより、シャキシャキとした独特な歯ごたえとチャーハンの旨味を同時に味わうことができるので、高菜チャーハンやたくあん入りのチャーハンなどが好きな人はぜひ一度食べてみてほしい。
結論
青菜漬を一から作るとなるとやや大変ではあるが、スーパーなどでも手軽に購入することができるため、青菜漬を食べたことがない人はまず既製品の青菜漬を試食してみることをおすすめする。保存性にも優れており、さまざまな米料理の具材として活用できるため、青菜漬を冷蔵庫に常備しておけば、きっと料理の幅を広げることができるだろう。
(写真出展)
農林水産省 うちの郷土料理 青菜漬け
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/seisaizuke_yamagata.html
農林水産省 うちの郷土料理 青菜漬け
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