1. タチウオとは

タチウオは、タチウオ科タチウオ属に分類される魚。1m前後の平べったい体で細長いのが特徴。鱗、尾ビレ、腹ビレがなく、体は銀白色。生きているときは光沢があり、青みがかっているが、死後はだんだんと灰色になってくる。鋭い歯を持つことでも知られ、イカや甲殻類なども食べることができるらしい。体の表面の銀色は、グアニンと呼ばれる成分で、これが随時生成されることで体を保護しているそうだ。群で生息し、日中は深場にいることが多く、夜になると餌を求めて上昇してくる。
釣りでも人気
タチウオは、釣り人にも人気の魚。陸釣り、船釣りともによく釣れ、ルアーフィッシングで釣る人も多い。全国各地で釣られており、昼はもちろん、夜釣りの対象にする人も。歯が非常に鋭いので、怪我をしないようにフィッシンググローブをするなど注意が必要だ。
世界のタチウオ
タチウオは世界中で漁獲され、とくに中国を中心としたアジアやヨーロッパで親しまれている魚。淡白な味わいで、油との相性もよく、韓国ではスープが有名。ヨーロッパではポアレにすることが多い。
2. タチウオの由来は立ち泳ぎって本当!?

立ち泳ぎって本当!?
タチウオの名前の由来は諸説あるが、共通しているのがその独特な見ために関連したものであるというところ。実際にタチウオは立ち泳ぎをして獲物を捕獲することがある。流れのゆるいところでは、獲物がいなくても立って泳ぐことがあるというのだ。このことから立ち魚(タチウオ)と名付けられたという説がある。
太刀に似ているから
タチウオは平べったい、かなり特殊なフォルムをした魚。また泳いでいるときは、キラキラと光沢を帯びている。その姿がまるで太刀のようであることから、太刀魚(タチウオ)と名付けられたという説もある。
3. タチウオの美味しい食べ方

新鮮なものは刺身にすることもあるそうだが、一般的にスーパーなどで販売されているタチウオは、加熱調理用がほとんど。皮と身の間に旨みが詰まっているといわれているので、皮ごと調理するのが基本だ。白身かつ、淡白。クセがないので、和洋中問わず、アレンジの幅も広い。加熱調理することで、ふわっとした口当たりになるところも美味しさの秘訣である。
焼いて食べる調理法
タチウオといえば、まず思い浮かぶ料理が塩焼き。オリひとがおすすめするのは、バターでソテーするレシピ。タチウオに薄く小麦粉をまぶし、ソテーすると旨みを逃すことがない。焦がしバターにケイパーやトマトを合わせるとレストランのような味わいに進化する。シンプルなバター醤油であれば、ごはんのおかずに最適!
揚げて食べる調理法
揚げるのなら、醤油やみりんで下味を付け、片栗粉をまとわせた竜田揚げが吉。かりっと揚げると香ばしさも加わり、美味しさ倍増だ。もっと簡単に作りたいという人は、から揚げ粉を使ってみるのもよいだろう。仕上げに柑橘類を絞ったり、南蛮漬けにしたり、中華風のあんかけにしても旨い。カレー塩やトリュフ塩、ケチャップとタバスコをかけるのもおすすめだ。
結論
タチウオの名前の由来は、立ち泳ぎをする姿と太刀に似ていることから、つけられたという説が濃厚。シンプルで淡白な味わいなので、さまざまな料理にアレンジができる。試したことがないというみなさんは、スーパーで見かけたら、ぜひ購入してみてほしい。意外にハマる人も多いはず。
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