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タラの基礎知識を紹介!これからの季節の鍋料理に欠かせない!

タラの基礎知識を紹介!これからの季節の鍋料理に欠かせない!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年10月 8日

タラは、クセがなく淡白な白身魚として、家庭でもよく用いられる魚の一種だ。冬が旬である。ほとんどの場合、切り身として販売されているため、タラがどんな魚であるか知らないという人も多いことだろう。今回は、そんなタラの基礎知識について、お届けしていこう。

  

1. タラとは

タラは、タラ目タラ科の魚。タラ類の総称だが、一般的にはマダラ(真鱈)のことを指す。体長は1mほど。頭が大きく、下あごにヒゲがついているのが特徴。ヒレが多く、体の表面にはマダラ模様がある。身は白身で、柔らかく、淡白な味わい。

タラの生息域

タラは、日本だけでなくヨーロッパやアメリカなどでも広く食べられている。生息水温は、2~4℃。日本では北海道や東北沿岸に多く生息している。およそ、4年で成魚になり、8~12年生きるといわれている。産卵期を迎える12~2月が旬。ちなみに「たらふく食べる」などの語源がこのタラからきているといわれるほどの大食漢。タコやエビ、カニなど、なんでも食べる。

タラの産地

おもな産地として挙げられるのが、北海道、宮城県、岩手県、青森県、新潟県、秋田県など。漁獲量としては北海道がダントツで1位。漁獲方法は、底引き網が主流だ。

2. タラの美味しさ

タラの栄養

タラは良質なタンパク質を豊富に含んでいる。そのほかカリウムやカルシウム、リンなどのミネラル分も充実。白身にしてはビタミン類も多めだ。さらに脂質が少ない分、カロリーも低め。クセが少ないので離乳食や高齢者の食事にもよく使われる。味わいはあっさりとしていて、火を通すと身がほろっと崩れる。

タラと白子

タラといえば、白子を思い出す人も多いだろう。タラの白子は、精巣を指す。雲腸(くもわた)、雲子(くもこ)、菊子(きくこ)などと呼ばれることもある。白子が冬の名物として珍重されることもあり、タラはオスのほうが高値。この白子部分には、タンパク質が多く含まれている。とろけるような味わいは、酒の肴にももってこい。新鮮なものであれば、生食もOKだ。天ぷらや焼き物、湯引きにしてポン酢でなど、どのように食べても美味しい。

タラの調理法

捨てるところなく、すべて食べることができるのもタラのよいところ。アラはあら汁にするとよい。身は鍋料理が有名であるが、それ以外にハーブソテー、ムニエル、クリーム煮など、洋風料理にも向いている。フライにしても美味しい。韓国のキムチの一種、チャンジャは、タラの内臓を使って作られる珍味。こんなところにもタラが活用されている。

3. マダラとスケトウダラと銀ダラ

マダラと似た名前のスケトウダラ。こちらはタラコの親としても知られる存在で、同じタラ目タラ科ではあるが、マダラとは別物である。外見はスケトウダラのほうがマダラよりも細身で体長も小さめ。スケトウダラは足が早いことから、生で食べられることはあまりなく、加工品になることが多い。冷凍技術が発展した近ごろは、ちくわやさつま揚げなど、練り物の原材料として重宝されている。

明太子とタラコ

タラコは、マダラではなく、このスケトウダラの卵巣を使った塩漬けのこと。明太子は塩だけでなく、唐辛子などを使った調味料でスケトウダラの卵巣を漬けたものを指す場合が多い。古くは国産品が用いられていたが、現在ではアラスカやロシアで漁獲されたスケトウダラの卵巣で作られるのが主流。

マダラと銀ダラ

定食屋などでよくメニューにもある銀ダラは、タラとついているもののタラ科ではない。カサゴ目ギンダラ科の魚である。アイナメやホッケに近い種類である。古くは、その脂っぽさから敬遠されていたが、近年になるとコクがあると人気に。

結論

今回はタラの栄養や調理法、豆知識などを紹介した。タラは、万人に食べやすい日本の食卓を支えてくれる魚。よほど新鮮なもの以外は、生食しないのが普通だ。冬が旬の魚なので、ぜひ美味しいこの時期に味わってみよう。
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  • 更新日:

    2020年10月 8日

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