1. はまちのカロリー

はまちは見るからに脂がのっていそうな魚であり、カロリーが気になる。はまちのカロリーは、刺身で食べると100gあたり203kcal。生のブリのカロリーは100gあたり257kcalのため、実ははまちよりもブリのほうがカロリーは50kcalほど高い。ブリのほうが脂がのっており、脂質が多く含まれているためである。しかし、刺身となるとカロリーは同程度。はまち寿司とぶり寿司のカロリーは、どちらも1貫あたり約86kcal。寿司ネタとしては、タコやイカと比べると高い部類にあたる。
はまちとブリの違いは?
はまちとブリは同じ魚だが、天然のはまちが食べられるのは主に関西である。はまちに対する認識の違いともいわれており、東日本では「はまちは養殖ブリ」と分類されることが多い。天然のブリは冬に一番脂の乗るシーズンを迎えるが、はまちはその前に出荷される。カロリーを気にする場合は寒ブリよりもはまちを食べるのがおすすめだ。しかし、ブリの脂があるからこそ美味しい料理も存在する。たとえばブリの照り焼きなどは、脂が乗っているテカテカしている見ためが食欲をそそるだろう。対してはまちを照り焼きにすると、そこまで油分を感じない。カロリーを気にする人は、ブリの料理をはまちに置き換えて食べるのもよいだろう。
2. はまちの栄養素とは

はまちは魚のなかでも栄養素が豊富だ。はまちに含まれる栄養はどのようなはたらきがあるのかを、まとめていこう。
脳の発達に役立つ
はまちの脂には、ドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富に含まれている。DHAは脳の働きを活発にするといわれているが、とくに乳幼児の脳や神経の発達に役立つ。そのため、成長期の小さな子どもにおすすめの栄養素なのだ。
血管の健康維持をサポート
はまちの脂にはエイコサペンタエン酸(EPA)も豊富。EPAには、血液を固まりにくくしたり、中性脂肪を下げる作用が確認されている。血液や血管を健康に保ってくれるのが嬉しいメリットだ。
骨の成長や形成
はまちに含まれているビタミンDは、カルシウムの吸収をサポートし、骨の健康維持に役立つ。子どもの成長期だけではなく、骨粗鬆症などの対策にも欠かせない栄養素のひとつだ。
代謝をサポート
はまちに含まれているビタミンB1やビタミンB2をはじめとしたビタミンB群は、代謝をサポートする作用がある。食べすぎが気になるときに役立つのが魅力だ。
二日酔い予防
はまちに含まれるナイアシンは、アルコールの分解をサポートしてくれる。ナイアシンが不足すると二日酔いの原因になるので、酒好きにはまちはおすすめだ。
3. 低カロリーなはまちを活かすおすすめの食べ方

はまちはブリに比べカロリーが少ないが、さらにカロリーを落とす食べ方をしたい人におすすめの方法を紹介していこう。
はまちのマリネは塩とコショウをメインに
はまちはそのまま刺身で食べるという人が多いだろうが、マリネもおすすめだ。わさびじょうゆで和えるのもよし、レモン汁でサッパリ感を重視するのもよし。マリネの1人前のカロリーは大体188kcal前後。つまみとしては低カロリーだが、市販のドレッシングを使うとカロリーが高くなってしまうおそれがある。オリーブオイルに塩とコショウ、レモン汁を混ぜて手作りしよう。
ニンニクの芽炒めはごま油で
焼酎との相性がよいのがニンニクとはまちの炒めものだ。味付けは甘辛醤油などを使うと、酒が進むだろう。とはいっても炒め物は油を使うのでカロリーや栄養が気になる。そんな時にはごま油を少量使ってみよう。ごま油もカロリーは高いが、ビタミンEやセサミンなどの栄養成分がサラダ油より豊富なのでおすすめだ。白飯とも合うので、おかずとして楽しめる。
はまち揚げはカロリーオフの油で
刺身用で売っているはまちを油でそのまま揚げて、サクサクと食べるのもよいだろう。食感がクセになり、とても美味しく食べられる。とはいえ揚げ物は多くの油を使い、カロリーが高くなる傾向にある。揚げ物の吸油量を抑えた油を選び、少しでも余計なカロリーを抑えよう。
はまちのポキ丼はシンプルなタレで
はまちをそのまま海鮮丼にするのは定番だが、そこにアボガドなどをのせて食べるのもおすすめだ。レモン醤油などをかけ、さっぱりした味付けが魅力的である。専用のタレなどを使うのもよいが、みりんなどが多く使われており、糖質やカロリーが高くなる可能性も。できるだけ醤油、レモン汁、塩などをメインに手作りしてみよう。
結論
ここでははまちの栄養やカロリー、またおすすめのつまみなどを紹介してきた。ブリよりカロリーが低いはまちは、あっさりと食べやすく、健康維持にも役立つ。ぜひはまちをさまざまな調理法で食べ、はまちの魅力を堪能してほしい。
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