1. ほたての貝ひもの下処理方法とは?

貝がついたままのほたてを入手した場合、貝ひもはどのように処理すればよいのだろうか。その独特の味わいから、本体部分とは別に食べたい貝ひもの処理方法を紹介する。
身の本体を取り巻くひも
ほたてが貝に収まっているさまを見てみよう。ひもはミミとも呼ばれるように、本体を取り巻いている部分を指す。まずは、貝柱部分を取り巻いているひもの上部を取り外す。その後、下部に位置する貝ひもを外すのである。ほたての場合、ウロとエラと呼ばれる部分は食用不可能である。貝柱、貝ひも、生殖巣が可食部となる。
貝ひもの下処理
貝ひもはそのままにしておくと臭みが出てしまう。これを防ぐために、貝ひもに付着しているぬめりを除去する必要がある。貝ひもをまな板の上に伸ばして、包丁でしごくようにぬめりをこそげ落とす。その後、塩をまぶしてしばらく置き、水洗いをするとぬめりが除去できる。水洗いをしたあとはキッチンペーパーで水気をとれば、刺身としても調理用としても美味しく食べることができる。ぬめりをとった貝ひもは、見た目も白さが増して美しくなる。しばらく保存をする場合には、軽く湯通しをして冷蔵や冷凍保存をするとさらに臭みが気にならなくなる。また、塩麴に漬けて一晩おくと生臭さを落とすだけではなく、貝ひもが柔らかくなり食べやすくなる。
2. ほたての貝ひもってこんなに美味しいの?激うまアレンジ

ほたての中でもとくに甘みが強い部位である貝ひもは、さまざまな料理に応用できる。独特の旨みはまさに海産物代表といった趣がある。美味しい貝ひもの食べ方をいくつか紹介する。
貝が新鮮ならば刺身で
ほたて貝そのものが新鮮な場合には、ぬめりを落とした貝ひもはそのまま刺身として食べることができる。わさび醤油をはじめポン酢などであっさりと味わっても海鮮の滋味を堪能できる。
王道はバター醤油風味で
ほたてを料理するといえばバター醤油味が王道である。もちろん貝ひも部分もこの例に漏れない。バターで軽く炒めて、仕上げに醤油をたらせば白いごはんがすすむ最強のおかずとなる。
海鮮カレーの具として
海の幸を使った海鮮カレーの具としても貝ひもは活躍してくれる。貝ひもからよい出汁が出て通常のカレーとは違った味わいで楽しめる。
さっぱりと酢の物で
ぬめりを除去した貝ひもに、醤油と酢をかけてあっさりと酢の物で食べてもよいおかずとなる。手間がかからない料理でありながら存在感はバツグンの一品である。好みでわかめや三つ葉を加えても美味しい。
3. お酒がすすむ!ほたての貝ひもで手作りおつまみ

ほたての貝ひもはその独特の食感からおつまみとして愛されている食材である。お酒が美味しくなるほたての貝ひもの調理法を見てみよう。
甘辛く煮る
お酒のアテとしては貝ひもを甘辛く煮るという方法がある。醤油、酒、みりんを使って好みの味付けで食べればお酒はどんどんすすんでしまう。生姜などを加えるとさらに本格的な味になる。
貝ひもを揚げる
細長い貝ひもは唐揚げにするとカリカリになって、これまたおつまみとしてレベルアップする。塩だけをぱらっとふってシンプルに食べたいおつまみである。
ナムル風に
お酒を入れた熱湯にくぐらせたほたての貝ひもを使ってナムルにしてみよう。きゅうりやねぎも加え、ラー油やすりごまでパンチのきいた一品にすればおつまみにもってこいである。
結論
ほたての貝ひもの美味しさを活かす料理が楽しめるのは、海鮮王国日本ならではだ。刺身からスパイスをきかせた料理までレシピの幅は広い。いずれの料理法も、ほたての貝ひものコリコリとした食感が活かされて、おかずとしてもおつまみとしてもやみつきとなってしまう。家飲みのお供にぜひほたての貝ひもを活用してほしい。
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